姉妹坂 vol.218 レントゲン撮影を終えて航。
レントゲン撮影を終えて航。
看護師から、
「こちらでお待ちください。」
航、
「ありがとうございます。」
診察室の中で広瀬、そして志帆、
「……。」
そして郁、自分の椅子に座り、パソコンの画面で画像を見て。
そして広瀬を見て、
「お久し振り、ケーキ。」
広瀬にぺこりとお辞儀をして…。
志帆、口を尖らせて、頭の中で、
「…綺麗な先生…。」
「何、ケーキの生徒さん…???」
目の前の高校生らしい男子を見て郁。
そんな郁の声に広瀬、
「いや…。俺が顧問している野球部の部員でな。」
郁、
「ふん。そっ。…で、こちらの可愛らしい、お嬢さん…???ふふ。こんにちは。」
志帆、いきなり振られて、
「あっ。はい。こんにちは…。私…姉の…。」
航、いきなり、
「ぷっ」
「あ~~。うん。そっか。お姉さんか…。」
志帆、また、頭の中で、
「…なんだか、竹内結子に似てる。」
「…で、郁ちゃん…。」
広瀬。
郁、
「うん。…この画像を…観る限り…、骨には…異常なし。」
その一言で、航、いきなり両肩を下ろし、
「ふぅ~~。」
広瀬、
「はは。」
志帆、
「良かった~~。」
「けど。かなり強い衝撃…受けちゃったみたいね~~。尋常じゃないよ、この腫れ…。どうしたの…???それに、指もそうだど、ちょっと…、手首…違和感ない…???」
その郁の問いに広瀬、
「実は…、試合中に、ピッチャー強襲で…。」
郁の前でその時のゼスチャーを広瀬。
「あ~~。そっか~~。な~るほどね~~。そういう事なら、うん。こうなるか…。」
航、そして志帆、
「先生…???」
「靭帯が…部分的に、切れちゃってるのね~~。この腫れの程度を見ると。…痛むでしょ。」
郁。
「中度の捻挫。」
航、志帆、
「中度の捻挫…???」
広瀬、
「中度の…捻挫…と、言うと…。郁ちゃん…???」
「うん。靭帯が部分的に切れた状態の事を言うの。そして、こういう風に腫れが広範囲。…で、痛み…強いでしょ。」
その医師の説明に航、コクリと。
「これだけ腫れてると、皮下出血の可能性が強いのよ。だから、時には関節内に血液が溜まる場合もあるの。」
その説明に3人、
「……。」
「でも…、靭帯が完全に切れたと言う事じゃないから、手術の必要はなし。」
航、志帆、
「ほっ。」
広瀬、
「良かった~~。」
「…とは言え、固定は必須。しかも、安静しないと…。3週間は必要。…それに、元の状態に戻すには、リハビリしなきゃ…。早い人でも3週間。遅い人なら、6週間。」
航、
「えっ…。そんなに…???」
志帆、
「航…。」
診察室の廊下で待っている可南子。
そこに航の両親。見知らぬ女の子を見て充希と洋、
「あの……。こちらに…。」
可南子、椅子から立ち上がり、
「あっ。海野…くんの…。」
充希、
「あなた…は…???」




