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姉妹坂  作者: THMISmama
217/249

姉妹坂 vol.217 観客席で彩萌、弓香、不思議に一緒に立って…。

「あ~~。知り合いが勤務している病院が、近くにあるんで…、そこに。急患で、看てもらいます。今、電話。」

車のドアを開けて、

「どうぞ。」


志帆、可南子、航、

「すみません。ありがとうございます。」


広瀬、

「…もしもし、泉川学院高校の広瀬と申します。急患、お願いしたいんですが…。菊田先生…。」


志帆、

「先生…???」


広瀬、

「迫田総合病院になります。……。おぅ~~郁ちゃん。」


スマホの向こう、菊田郁(きくたいく)

「あら…ケーキ、しばらく。急患って…聞いたけど。」


志帆、またスマホで、

「かあさん。迫田総合病院。」



通路を駆け足の充希と洋、

「おとうさん、迫田総合病院。」

「分かった。」



バックミラーで、航の姉を見て広瀬、

「すみません、海野さん。」


志帆、

「いいえ…。今、父と母も、迫田総合病院、向かうようです。」


「そう…ですか~~。」



観客席で彩萌、弓香、不思議に一緒に立って、

「だめ。私たちも行く。」


彩萌、

「カヨッチ。憲。」


憲央、

「だ~~ね。おぅ。」


「かかかか。やっぱ、そうなるか…。」

史江。

「信一~~。」


「ほぃほぃ。まっ、敦司には…悪いけど。」


園加、

「さてと。んじゃ。」


佐智子、

「鈴鹿、レミ。」


弓香、

「摩耶、菜穂子。」


ふたり、

「あいよ。」


一気に、その数名の場所が空く。



可南子のスマホに着電。可南子、

「…ん…???電話…。」


広瀬、助手席を見て。


「あっ。彩萌…。」



通路を歩きながら…、

「可南子~~。病院…どこ…???」


その声に可南子、思わず目が潤んで、

「迫田総合病院。」


彩萌、

「弓香、憲、迫田総合病院。」


憲央、

「おぅ。」


弓香、

「分かった。」



少しだけ目尻から零れた涙を拭って可南子、

「へへ。みんな…病院に向かう…みたい。」


広瀬、運転しながら、

「ほぅ~~。友達、来てたんだ。」


「うん。10人くらい、いるから。」

「へぇ~~~。凄いな。」


後部席で志帆、

「可南子…ちゃん。」


体をぐったりとさせている航、

「……。」


志帆、

「航…。いい友達、持ってるね~~。初めてじゃん、あんた。」


広瀬、

「もうすぐですよ。海野君、大丈夫か…???」


航、

「すんません。なんか…、ボ~~ッと、してる。」


「救急車、待つより…。」


「あっ。あった。迫田総合病院。」

可南子。


「ほぃ、着いた~~。」



充希、車に向かいながら洋にスマホの画面を…、

「おとうさん…ここ…。」


洋、

「うん。」


車のドアを開けて、

「うん。分かった。」



そしてこちらは…。

偶然に信号待ちしていたタクシーに、彩萌、ドアをコンコン。


タクシーの運転手、

「えぇ…???」


「すみません。迫田総合病院まで…。」

彩萌。


「弓香、史、摩耶、菜穂子、先行ってて。俺たち、追い掛ける。」

憲央。


彩萌、

「分かった。運転手さん。ここに、もう2台…???」


「あぁ、分かった。待ってな。」



凡そ5分後に野球場に到着した2台のタクシーに憲央たち、乗り込んで。


憲央、

「大丈夫かな、海野~~。」





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