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姉妹坂  作者: THMISmama
214/249

姉妹坂 vol.214 可羊子、「凄い、みんなの…この表情。」

その瞬間、可羊子、

「凄い、みんなの…この表情。」

鼻の下を伸ばしながら。


摩耶、

「な~~んでよ~~。」


菜穂子、

「そうだよ、そうだよ。」


可南子、目をパチクリさせて頭を傾げて、

「は…れ…???なんで…???」


弓香、

「…まぁ…。筧…さん…。嫌い…では…ないんだけど…。」

変顔で彩萌の右肩を左二の腕で押しながら、

「彩萌…。」


彩萌、

「ん…。ん~~。私に…言われても…困るん…だけど…。ねぇ…。史~~。」


可南子、

「はい…???」


園加、愛寿美、芽久。こちらも…変顔で…。


園加、

「ま~~ね~~。矢っ島~~。」


愛寿美、

「分かるでしょう~~。みんなの気持ち~~。」


可南子、

「はい…???」


彩萌、

「紗枝からも…怒られるよ~可南子~~。」


「い…いや…。なんで…???」


「なんでって…言われても…、困るんだけど~。」

茉優。

「見てる…とさ…。なんか、グィグィと…、引っ張るって言うか…。いや…。筧さん…???海野を…。」


可南子、

「うんうん。分かる分かる。凄いよ筧さん。」


弓香、

「海野君って…。そういう…タイプ…、どうかな…???…って…。」


その瞬間、可南子、

「あっ。」


「何々…。何か、思い当たるとか…???」

摩耶。


可南子、ふと思い出した、あの時の駅での航の言葉。


航、

「…でも、ああいぅ…タイプって、いるんだなぁ~~。」



「可南子は…。どうなのよ、海野の事…???」

菜穂子。


いきなり菜穂子から振られて、可南子、

「えっ…。いや…。えぇぇぇぇ。なんで…私…???いやいやいやいや。私なんて…、無理無理無理。璃子さんも海野君の事、好きだし。筧さんも…。」


彩萌、

「へっ…???璃子さんって、あの…ライズの…。横内さん…???」


可南子、

「うん。この前のステージの時、璃子さん、ステージの袖で最後まで…。その時、海野君、抱き締めて、大好きだよ~~って…。」


弓香、

「わお。」



試合は6回の裏、1点も取れないまま、2アウト。


信一、憲央、

「さすがに…、堅いよな~~多岐川…。」

「うん。なかなか…どうして…。ホーム、踏ませてくれねぇよな~~。」


「…っと~~。チェンジだ。変わらず、2点ビハインド~~。」

「仕方ない、次の裏…、期待しよ。」


史江、

「4対2…の、まんま…か…。」


駆け足でポジションに散らばる野球部員たち。マウンドでの投球練習。


キャッチャーからボールを受け取る航を見て可南子、いきなりドキン。

「わっ!!!」


航がマウンド上で自分を見たような気がしたのだった。

可南子、頭の中で…。そして照れながら、

「…な、事は…。ないよね~~。」


「さて。7回の表。なんとか凌いでくれ~~~。」

憲央。


一人目のバッター。カウント、ツーツーで打ち上げたファールボール、

ファーストがキャッチしてワンナウト。続く二人目のバッター。


「こいつがやばい。さっきタイムリーで2点、やられたんだよな~~。」

信一。


「さ~~て。どう出る~~海野~~。」

憲央。







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