姉妹坂 vol.213 センターの渡瀬啓、「させるか―――――――っ!!!!」
「カキ――――――ン。」
右中間方向にフライ。
観客席で試合を見ている生徒たち、
「あ~~~。」
憲央、
「こりゃ深い。…で、タッチアップ…。」
可南子、
「何々、何がどうなるの…???」
三塁走者、一気にダッシュ。
その瞬間、センターの渡瀬啓、
「させるか―――――――っ!!!!」
「凄ぇ――――――――っ!!!!」
身を乗り出して信一。
「うっそ、あの場所から!!!!」
憲央。
ボールはセカンドの押野響を通過して、
そのままホームのキャッチャー、井之村邦展に目掛けて。
キャッチャー、ノーバウンドでキャッチ。
スライディングの走者。
ベンチの選手、
「ヨシ。」
そして顧問の広瀬慶喜、
「ん~~。」
サードの堀越有紀、
「邦、ナイス。」
キャッチャーの井之村邦展、スライディングを何とか回避しての、
主審、片手を高く上げてタッチアウト。
「何、今のレーザービーム。凄ぇ~~、センター。」
信一。
いきなり湧き上がる泉川学院高校側。対抗試合、既に6回表、2アウト。
多岐川高校の攻撃である。
「強ぇ~~。センタ~~。肩…どうなってんだよ。」
信一。
憲央、
「啓、や~~るじゃん。さすがに、半端ねぇ肩…してんな~~。」
「それにしても、さすが、凄ぇよな~~海野~~。」
信一。
「あぁ~~。多岐川っていやぁ、毎回、都大会の優勝候補だろ。あいつ、バンド練習もやってて、野球も…ここまで出来るって…。いい勝負、してるよ。2点…ビハインド。」
「憲~~。今のどういう事~~???」
彩萌。
「ゲッツは分かった。今のは…???なんで、外野フライでアウトになって、走れんのよ…。」
「私も~~。」
可南子。
「こら、教えろ、信一~~。」
史江、信一の両肩を揺らして。
信一、
「あ~~。あ~~。」
「おぅ~~。おまえら、来てたか。」
宗雄。そして要次である。
「あっ。先生…。」
彩萌。
「おぅ。小塚。インターハイ、おめでとうな。良く頑張った。うん。定岡、うん。みんなも…。」
要次。
憲央、
「ありがとうございます。」
彩萌、少し、赤くなりながら…。
史江、茉優、にっこりと。
「ん~~???阿刀田…いない…みたいだけど…???」
要次。
「あ~~。紗枝なら、海野君のお姉さんと一緒に、向こう。」
茉優。
宗雄、
「ふ~~ん。…で…、夏妃先生たち…???」
「ほら、前の方…。」
彩萌。
「おぅ、いたいた。んじゃな。」
「それにしても、海野のお姉さんも…綺麗だよね~~。」
弓香。
可南子、
「大学…2年生…。」
摩耶、
「ふ~~ん。あっ。可南子~~。もしかして…。」
可南子の隣で可羊子、
「あっ、摩耶先輩、分かりました~~???」
そんな可羊子に可南子、
「ば~~か。海野君を好きな人は…ちゃ~~んと、いるの~~。」
その瞬間、その周りで、
「うそ―――――――――っ!!!」
憲央、
「へぇ~~。」
弓香、
「もしかして。筧さん…???」
可南子、
「ピンポ~~ン。」
その途端、彩萌、史江、茉優、芽久、摩耶、菜穂子、園加、愛寿美、
そして、佐智子に鈴鹿、レミ。落胆したように、
「え~~~~~~~。」




