姉妹坂 vol.212 部屋の中で落ち着かない可羊子。
部屋の中で落ち着かない可羊子。
そんな可羊子を見ながら可南子、
「まっ。当然か…。」
リビングのソファで、燐太郎、そして可織、可憐、
「可羊子、何かあったのか…???」
「変ね~~???」
「ご飯も…残して…。逆に、お姉ぇは…ニコニコしてるし…。はて…???」
学校からの帰宅後、部屋で可南子、可羊子に一枚のメモ。
「はい、これ。」
可羊子、
「…ん…???何…これ…???…はっ…???電話…番…。うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~。もしかして…。」
「憲央君の電話番号。そしてLINEのID。」
可南子。
「キャハ。ゲット~~。ニシ。ニシニシ。」
嬉しがる可羊子。そして、すぐさま自分のスマホで、電話番号を…。
けれども…、途中で指が…。
「お…、お姉ぇ…。何…話せば…???」
困ったような顔で…。
「お姉ぇは…海野と…。」
そんな可羊子を見ながら可南子、
「ふん。確かに。でも…、彩萌さん、言ってた、あんたから電話しなさいよって。憲央君に。」
その声に可羊子、
「わはっ。やった~~~。」
その後、余りご飯も喉を通らずに、スマホと睨めっこ状態の可羊子、
部屋に戻っても中々落ち着かない。
「ねね、お姉ぇは、海野とどんな話…してんの…???」
その声に可南子、
「…って言うか~~。あんたも知っている通り、今は、殆ど…電話…してない…けど…。」
「へっ…???」
「いや…、毎週…、2回は…リハで会ってるし…。」
「あ…。そか…。」
そして、
「あっ。野球部、対抗試合だって…。」
「うん。知ってる~~。」
「日曜日。観に行くんでしょ。」
勉強しながら可南子、
「うん。逆に行かなきゃ怒られちゃうよ。リハの時、何で来なかったんだよって。」
そんな姉の声に可羊子、
「ん~~。ふふふふ。お姉ぇ…???」
「ん~~???何よ、その含みのある笑い~~。」
「もし…かして…、お姉ぇ…、海野…。ん…???」
口を真一文字に、そして目をパチクリと可羊子。
可南子、
「へっ…???」
その時、可羊子のスマホにラインの着信音。
可羊子、ドキン、
「お~~~。」
可南子、
「はは。憲央くん…???」
可羊子、スマホの画面を見て、
「うん。」
そして、いきなり、ガクッときて。
「憲央です。…って、これだけ…???」
その瞬間、今度は着電。
可羊子、
「うわぉ、びっくりした~~。…ん…???この…。わわわわわ。はい。もしもし。私。可羊子です。」
傍で可南子、
「ふふ。」
「うん。今、LINE届いた。うん。ありがと。」
ベッドに腰掛けて可羊子。
「ううん、大丈夫。うん。だって、部活の時は…。うん。」
その内、何故か涙声になる可羊子。
可南子、
「…ん…???」
後ろを振り向いて、
「はぁ…???」
可羊子、目を真っ赤にさせて涙流しながら笑顔で話している。
「うん。ありがと。分かった。うん。私もそうだと嬉しい。うん。あっ、憲さん。」
そして、
「バーベキューの時、ありがと。ほん~~とに、ありがと。嬉しかった。…うん。じゃ。うん。おやすみなさ~~い。」
可羊子の傍に腰掛けて可南子。
電話を切って可羊子、可南子に、
「お姉ぇ…。」
凭れかかり…。
可南子、
「うんうん。良かったね。」




