姉妹坂 vol.211 「女の子からじゃ、出来ないでしょ。」
信一、
「おぃ、憲…、何やってんの…???」
憲央、
「あっ。いや…。」
園加、
「可羊子ちゃんから、あんたに…。そりゃ…電話番号、教えたいだろうけど…。女の子からじゃ、出来ないでしょ。憲っ!!!」
「しかも…、カヨッチ、年下だもん、尚更…。」
愛寿美。
信一、
「何の…話…???…まさか…カヨちゃんの…事…???」
可南子、
「のりお…くん…。」
「…ったく…。可南子、ノートとペン。」
ピシャリと彩萌。
可南子、
「あっ。はいはい。」
可南子、机の上に、メモ帳とペンを…。
彩萌、
「はい。さっさとあんたの電話番号。そしてLINEのID。書く、書く。」
憲央、
「え~~~~。」
彩萌、
「え~~~~。じゃないでしょ。あんなに可愛くって、根性ある女の子、珍しいよ。あんたには勿体ないよ。」
その声に園加と愛寿美、
「おほ。べた褒め。」
可南子、変顔で、
「そこまで……。」
憲央、
「……。」
園加、愛寿美、
「書かないと、彩萌の、蹴り…入るよ。」
その声に憲央、いきなり身体をずらして、
「おっと…。」
「茉優だって、あんたの事、好きなのに、諦めさせたんだから。」
その一言に、可南子、園加、愛寿美、そして信一、
「え――――――――っ!!!!」
教室に残っていた生徒、
「!!!!」
彩萌、いきなり口を押えて、
「やばっ!!!!」
愛寿美、小さな声で、
「うそうそうそ。茉優が…。」
更に、小さな声で彩萌に、
「憲…好きだった…???」
彩萌、眉を上下に。
「紗枝から聞いた。」
可南子、園加、
「わお。」
「あの茉優が…。憲…???」
愛寿美。
「私だって、信じらんなかった。あんなに大人っぽい茉優が…。とっくに付き合っている人…、いると思ったから…。」
口を尖らせて園加、何度も頷く。
信一、
「あの…茉優が…、憲…???うそだろ。」
「はい。書いた~~。ありがと。可南子、これ、カヨッチに。」
彩萌。
可南子、嬉しそうに、
「うん。ありがと。あっりがとね~~。さっだおっかく~ん。」
憲央、そんな可南子に、
「ん…。まぁ…。うん。」
信一、憲央の隣で…、しょんぼりとして…。
「は…ぁ…。」
愛寿美、
「何、しょんぼりしてんのよ、あんたは…???クラス、帰んなくっていいの…???」
「信ちゃんは~~。くくく。カヨッチ…、好きなんだもんね~~~。ニッ。」
彩萌。
その一言で、可南子と園加、愛寿美、
「え―――――――――――っ!!!!」
教室に入ってきた芽久も他の生徒たちと同様に、
「!!!!」
彩萌、
「だから…声、おっきいって…。」
そして可南子たちの席に、
「みんな…、どうしたの…???」
芽久。
「ねね、芽久。」
園加、芽久に手招きして…。
信一、
「うるせぇ…。」
不貞腐れながら…。
可南子、困ったような顔で…、
「信一…くん…。」
小さく、両手を合わせて。
「はいはい。可南子、今度は、カヨッチの電話番号。」
可南子、
「あっ。そうだ、そうだ。はいはい。」
そしてメモを破いて憲央に。
「はい。これ。」
「ちゃんと、あんたから、電話。すんのよ!!!」
語尾を高めて、彩萌。




