姉妹坂 vol.210 「可羊子ちゃん、あれから…どうよ…???定岡…???」
3年の教室。
彩萌、
「ねね、野球部、今度の日曜日に、対抗試合だって。」
園加、
「うんうん。知ってる。」
愛寿美、
「当然、観る。ねっ、可南子。海野とバンド…やってるし…。」
可南子、
「う…、うん。あっ、あっ。それに、文化祭で弓道部も…デモンストレーション。彩萌さん。」
彩萌、
「うん。あっ、可南子~。」
可南子、
「ふん…???」
「その…さん…付けは…、どうにか…なんない…???彩萌でいいよ。私だって、もぅ、可南子って呼んでるんだから…。」
「あはっ。ごめん…、カヨがみんなに良くしてもらってるから…、つい…。」
舌をペロリと出して。
「あっ。そう言えば…、可羊子ちゃん、あれから…どうよ…???定岡…???」
園加。
愛寿美、
「うんうんうん。しっかりと可羊子ちゃん、定岡…ゲッツ~~。」
にっこりと。
彩萌、
「ん~~~???」
可南子の顔を見て。
可南子、
「ん~~~。うん…???…は…ぁ…???」
目をパチクリさせて…、口を真一文字に…。そして憲央の背中を見ながら…。
園加、愛寿美、
「はい…???」
彩萌、
「ん~~~???」
D組から遊びに来ている信一と話をしている憲央、笑いながら。
可南子、笑いながら、小さな声で、
「はははは。どう…なって…るかな~~???」
園加、
「えっ…???姉貴の癖に、知らないの…???」
「…と、言われましても~~。本人…申すに…。話…、してない…らしいし…。はははは。さっだおっかく~~ん。」
小さな声でまた…。
そんな可南子の声の途中に彩萌、踵を返して。
「わっ、委員長…、行っちゃった~~。」
園加。
愛寿美、
「こわっ。」
憲央の頭の後ろで彩萌。
信一、憲央の頭の上を見て、
「どしたの…彩萌…???」
いきなり後ろを振り返る憲央、
「へっ…???」
彩萌、
「の・り・お…く~~ん。」
腕組みをして…。
「なに…???どしたの…、あ・や…め…???」
「あんた。最近、カヨッチと話、してないでしょ。」
その声に憲央、
「えっ…???あっ…。いや…。その…。」
彩萌、憲央を可愛く睨むような顔をして、腕組みした右手人差し指をくぃ、くぃと。
「ちょっと、おいで。」
憲央、
「えっ…。」
「い・い・から…。」
そんな彩萌と憲央の姿を見て園加と愛寿美、
「ぷっ。」
彩萌、可南子の席に憲央を。
憲央、
「か…な…こ…。」
可南子、唇を尖らせて、目をパチクリさせながら…、
「の・り・お…くん…???」
「あんなに、みんなに認められて、憲にカヨッチ。カヨッチに憲って…。先生たちだって。しかも、ライズの3人まで…。それなのに、あんた。憲。カヨッチ、無視してない…???」
彩萌。
そんな彩萌を見て園加、愛寿美、クスクスと笑いながら。
愛寿美、
「憲~~。もしかして…、あんた…、部活でカヨッチと話、してないって~事は~。まだ…電話番号も…教えて…ないでしょ。」
園加、
「うそ。おぃおぃおぃおぃ。」
可南子、少し、赤くなりながら…。




