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姉妹坂  作者: THMISmama
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姉妹坂 vol.021 廊下を駆け足で、「ヤバイ、ヤバイ。」

廊下を駆け足で、

「ヤバイ、ヤバイ。」

階段を上って、

「先生、おはようございます。」


階段の中段くらいの甫と栞奈、

「おぉ~っと。」

「えっ…???…あっ、ははは。おはよう。遅刻かな~~。」


階段を上り切って振り返って佐智子、

「す、すいません。ちょっと…バタバタしてて…。」


「すぐ、朝礼、始まるぞ~。」

甫。


「あっ、はい。すみません。」


教室のドアを開けて、

「ふぅ~~。間に合った~~。ヤバイ、ヤバイ。」


席に着いた佐智子に可羊子、

「おはよ。」


「どしたの~~。珍しいサッチン、遅刻ギリギリなんて~。」

鈴鹿。


「かかかか。いやいや。何とも、何とも、二度寝だよ。かあさんと、とうさん、昨日から葬儀で東北なんだ。…で、弟と二人っきりなんだ。」


可羊子、

「ふ~~ん。」


「準備は全部やってったんだけど…。なんだかんだでね。」


「起立~~。」


佐智子、

「おっと。」



泉川学院高等学校、朝の始まりである。




「でぇ~~矢島~~。んふ~ん。あの先生~~。」

可南子の頭に園加。


「へぇ~~。綺麗な先生~~。」

少しだけ後ろに頭を傾けて可南子。


「…っでしょう~~。」

「あの先生も…ここの美人教師四天王のひとり。芝波田夏妃先生。」


「ふ~~ん。うんうんうん。」

「で~~、もひとつ。」


「もひとつ…???」

「あの先生…、我がバドの顧問だよ~~。」


「へっ、そうなんだ…???…へぇ~~。英語の先生で、バドなんだ~~。な~んか…カッコいい~~。ふんふんふん。…凄いよね。英語の発音綺麗~~。」

可南子。


「そりゃ、そうさ、夏妃先生、海外留学の経験者だもん。」

「わお。」


「はい、それじゃ~~。今日は誰から行くかな~~。」

夏妃。


教室内、

「シ~~ン。」


可南子、頭の中で、

「…えっ、何々…???」


「はい。では…、矢口君。」


「うそ――――――――っ!!!」

名前を指名されての矢口定活(やぐちさだかつ)


その瞬間、教室内、一気に、

「ヨシ。矢口~~~。」

男子生徒たち。


「矢口君、頑張れ~~。キャハハハハ。」

女子生徒たち。


可南子、

「えっえっ…???」


「生徒と教師の英語での問答よ。」

園加。

「確かに、教科書は教科書なんだけど…。その教科書中から、また別のエクササイズ。とにかく何でも良いの。自分で気付いた事を英語で話す。それがまずは先生から。そして、それを今度は生徒が応える。夏妃先生、これ好きだからね~~。」


「だから、みんな、いっつもドキドキしてんの。」

園加の隣席の柚木梨花(ゆずきりか)


「でも…、間違ってもOKなんだよ。しっかりと先生、フォローしてくれる。ユニークに…。」


定活、おろおろとしながら、しどろもどろに夏妃の言葉に応える。

そして定活の傍で、まるで世間話でもするようにリラックスした感じの夏妃。


夏妃、

「OK~。Good job.な~に、なに、定活~~。リラックス~~。」


「いや…、そんな事言ったって…。」

定活。


夏妃、

「まっ。そりゃ、そっか~~。緊張するよね~~。はははは。」


教室内、ドドッと爆笑。


「さて、次は~~。」






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