姉妹坂 vol.209 ぶすっとした顔で可羊子、「海野…君さ。」
ぶすっとした顔で可羊子、
「海野…君さ。」
航、
「…ん…???」
「お姉ぇと…、電話で、話し…してるの…???」
その可羊子の声に航、いきなり顔を赤くして。
鈴鹿、佐智子、レミ、
「え~~~~!!!!」
鈴鹿、
「うそ。うそうそうそ。」
佐智子、
「ねね。ねねねねね、海野…君。」
レミ、
「キャハ。」
可羊子、
「お姉ぇのスマホに、海野君との履歴、幾つかあったから。」
鈴鹿、佐智子、
「うそうそうそ。お姉さんのスマホに、海野の…。うわっ。」
航、膨れた顔で、少し汗を掻いた感じで、
「あっ。いや…その…。」
敦司、航の隣で、
「わた…。おま…。」
可羊子、その時、いきなり、机にバッタリ、
「あ~~~~。やっぱ…、だ~~めだ~~。」
航、変顔で、
「は…ぁ…???」
鈴鹿、佐智子、
「朝から、カヨッチ、こうなの…???」
航、
「はっ…???なんで…???」
可羊子の右手から、
「…っと。」
スマホを取り上げてレミ、
「鈴鹿…、サッチン、私…。そして…可南子…さん。鈴鹿、サッチン…。あっ、これ…彩萌さん。史先輩。」
スワイプしながら…。
「へっ…???カヨッチ…。定岡先輩の電話番号…???」
鈴鹿、佐智子、
「へっ…???まさか…???」
航、
「…ん…???」
レミ、
「も…しか…して…。」
可羊子の頭を右拳でコンコン、
「もしもし。」
その時、航、
「矢…島…。もしかして…、定岡先輩の電話…番号…、知らない…とか…???」
鈴鹿、佐智子、
「うそ―――――――――っ!!!!」
レミ、
「インターハイで、あんなに盛り上がってたのに…。」
「バーベキューで、みんな…公認…。」
鈴鹿、佐智子。
そんな女子を見て航、
「ぷっ。」
その、航に自分が笑われたと感じだ可羊子、ガバッと顔を上げて、
「何よ、海野。もぅ~~。お姉ぇを頼むよ~~。」
その可羊子の声に鈴鹿、佐智子、レミ、
「え~~~~。海野君、カヨッチのお姉さん~~~???」
航、いきなり、
「いや。いやいやいや。それは…ほら。俺と矢島の姉ちゃん、バンド…一緒だから…。連絡…取らないと…。」
鈴鹿、佐智子、
「ぷぷ…、照れてるよ、こいつ。」
「…てか、俺…、矢島の姉ちゃんに…、電話…した事…、ないぞ。」
その声にいきなり鈴鹿と佐智子、
「え――――――――っ!!!!」
教室の生徒たち、いきなりその席に顔を向ける。
6人、
「あっ。」
佐智子、
「鈴鹿。」
鈴鹿、
「あっ。ごめん…。…って、サッチン。」
佐智子、舌をペロリ。
「じゃ、じゃあ~~。いつも…、カヨッチのお姉さんから…???海野君…???」
レミ。
ぶすっとした顔のまま可羊子。
航、また、照れ臭そうに、頭を掻きながら、
「いや…。まぁ…。うん。いつも…、向こうから…。…てか、俺…、あんまり…、電話…掛けねえし…。」
鈴鹿、佐智子、小さく、
「ヒュ~ヒュ~。」
可羊子、
「あ~~ん。もぅ。」
そして、下唇をビロ~ンと、
「…どうしよ…。」




