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姉妹坂  作者: THMISmama
206/249

姉妹坂 vol.206 「もう…みんな、公認になってるし…。」

「うそ―――――――っ!!!」

部屋で勉強しながら可南子。


「ほんと、ほんと。廊下なんかもう、人だかり。…で、みんな、スマホ持って撮ってるの。」

可羊子。


「写真を…???それとも…動画…???」

「分かんないよ、そこまでは~~。」


「へぇ~~。凄いじゃん、弓道部、ここにきて、また、入部希望者いたら、嬉しいよね。」

「うん。」


「…で、あれから、憲央君とは…???カヨ…???」


その声にいきなり顔を赤くして可羊子、枕を抱えて、そして可南子に投げつけて。

「もぅ~~。それ言うな~~。」


投げられた枕をパ~ンチの可南子、

「いやいやいや。だって、もう…みんな、公認になってるし…。カヨの彼氏、憲央君って…。憲央君だって、カヨの事…。じゃなかったら、川には飛びこまないでしょ。」


その可南子の話しに、可羊子、下唇をビロ~ンと。

「…うん。川の中で、憲さん、私、しっかりと捕まえて離れないように、してくれた。」


そんな可羊子に可南子、

「…なら…。」


可羊子、

「……。」


「だって…、あんた…前から、憲央君、気になってたじゃん。」


可羊子、

「……。」


「カヨ~~。みんな、カヨの事…、好きだから、カヨと憲央君の事、応援…してくれるよ。」


そんな可南子の声に可羊子、

「…かな~~。…でも…。」


「でも…何よ…???」

「な~~んか…、妙に複雑…。」


可南子、

「はっ…???」


「だって…。だって、だって。憲さん。今日、私に何にも話、掛けないんだもん。」

「はっ…???」


「だって、ずっと、彩萌さんと史さんと、紗枝さんとばっかり。」

「はっ…???」


「私だって、憲さん…話したかったけど…。」

「けど…。」


「出来なかった…。」


その声に可南子、目が点。そして、ポカ~~ンと開いた口。


可羊子、そんなダラリとしてフリーズしている姉を見て、

「な…なによ、その顔…。」


そして可南子、いきなり、

「ぷっ。」


「なんで笑うかな~~。こっちは真剣に、憲さんの事~~。もぅ~~。」


「な~~によ~~。や~~っぱり、憲央君~~。」

床に落ちていた可羊子の枕を拾って、可羊子にバン。

「あんた、何のためにスマホ持ってんのよ。それに…。それで良く学年で上位になれるよね~~。その辺は…まっ、さすが、私の妹だけど…。」


その声を聞いて可羊子、

「あっ!!!!あっ。あっ。」

いきなり両手をパン。

「そっか、そかそかそか。そっかぁ~~。それがあった~~~。」

いきなりベッドから飛び降りて、自分の机の上のスマホを持って。

「うんうんうん。」


「私だって、これがあるから、助かる~~。」

「だよね~~。うんうん。これこれ。…ん…???何…、助かるって…お姉ぇ…???」


そんな可羊子の声に可南子、

「へっ…???」


「いや…。お姉ぇ…、今、これがあるから…助かるって…???」


「あっ。…いや…。別に…。」

そして。参考書に向かいながら、

「さささ。勉強、勉強。バンドばっかりで、勉強おろそかになっちゃうと…。ヤバイ、ヤバイ。」


小さな声で、

「お姉ぇ…、いっつも…誰と…電話…???」

サッと、可南子のスマホを机から。


「わっ!!!こらっ。カヨッ!!!」






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