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姉妹坂  作者: THMISmama
190/249

姉妹坂 vol.190 「好きな女の子出来ると、頑張れるってねぇ~~。」

「ふ~~ん。我が弟ながら、や~るじゃん。」

スマホに送られてきた結果の画像を見て喜んでいる葵。

「ねね、亜葵ちゃん。ほら。憲、5位入賞。…で、男女団体共に、決勝トーナメント1回、2回、勝利。」


「ふ~~ん。私にもメール来てた~~。かかかか。好きな女の子出来ると、頑張れるってねぇ~~。」

ソファにうつ伏せでスマホの画面を見ている亜葵蘭。


「うそ。憲に彼女って…???この前の…???」

葵。


「ううん~~。違~~う。もっと別の子~~。父さん、お店に来たって…言ってたよ~~。妙に愛想、振りまいてたって…。」


そんな亜葵蘭の声に、葵、

「へっ…???うそ…???誰だ…???」


「お~~い。風呂、上がったぞ~~。」

正憲、リビングに入って冷蔵庫からビール。


葵、

「ねね、父さん…???」


正憲、

「ん~~???」


「あ~~い。んじゃ、葵~~。私、先に入る~~。」

ソファから立ち上がりドアに向かって歩く亜葵蘭。


缶ビールを開けて椅子に座り、タオルで頭を拭いている正憲。


「チョイ、チョイ。父さん。」


正憲、

「ん~~???どした~???」






翌日の準々決勝戦。男女団体共に、こちらも勝利。またまた部員たち総立ち。

但し、男子はここまで。準決勝の手前、総合5位で競射終了。


彩萌、

「憲、久。信一。源、克人。お疲れ。ありがと。5位入賞、おめでとう。」


「かかかか。まさか…ここまで来れるってな~~。俺的に、上出来。」

憲央。


女子部員たち、目を潤ませながら、

「うんうん。凄かった。」


茉優、涙を流して、

「憲…。」


「かかかか。茉優~~。次、おまえらだぞ~~。」


茉優、泣きながら…、

「うん。」


史江に抱きつきながら可羊子、

「せんぱ~~い。」

こちらも目を潤ませて。


「カ~ヨちゃ~ん。ばか。今からそんな泣いてどうする~~。」

可羊子の肩に手を置いて、憲央。

「頼むぞ。」

そして、

「彩萌。」


彩萌、

「うん。んじゃ、行こ。」



そして…。



「さ~~て。」

久樹。



第一射、4人共に、「中り」女子部員拍手。



憲央、久樹、

「いいぞ~~。」


源、克人、

「……。」



第二射。同じく、4人共に、「中り。」



信一、

「心臓に悪ぃ~~。」


久樹、信一の肩に腕を回し…。



第三射。



「あぁ~~。茉優~~。」

憲央。


そして、信一、

「史~~。あぁ~~。」


茉優、史江、共に「外れ」

けれども、そんな前の2人に、全く動揺する事もなく、可羊子、「中り」


「ヤ――――――ッ!!!」


憲央、今度は大きくガッツポーズ。

「おしおしおし。」


後ろの席で見ている泉季、隣の美那子の左二の腕を右二の腕で押しながら、

「ねね、美那~~。凄い、定岡先輩。カヨッチので、ガッツポーズ。」


美那子、

「う~~ん。やっぱり…。定岡先輩…。ん~~。」


泉季、

「…かも…???」









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