姉妹坂 vol.190 「好きな女の子出来ると、頑張れるってねぇ~~。」
「ふ~~ん。我が弟ながら、や~るじゃん。」
スマホに送られてきた結果の画像を見て喜んでいる葵。
「ねね、亜葵ちゃん。ほら。憲、5位入賞。…で、男女団体共に、決勝トーナメント1回、2回、勝利。」
「ふ~~ん。私にもメール来てた~~。かかかか。好きな女の子出来ると、頑張れるってねぇ~~。」
ソファにうつ伏せでスマホの画面を見ている亜葵蘭。
「うそ。憲に彼女って…???この前の…???」
葵。
「ううん~~。違~~う。もっと別の子~~。父さん、お店に来たって…言ってたよ~~。妙に愛想、振りまいてたって…。」
そんな亜葵蘭の声に、葵、
「へっ…???うそ…???誰だ…???」
「お~~い。風呂、上がったぞ~~。」
正憲、リビングに入って冷蔵庫からビール。
葵、
「ねね、父さん…???」
正憲、
「ん~~???」
「あ~~い。んじゃ、葵~~。私、先に入る~~。」
ソファから立ち上がりドアに向かって歩く亜葵蘭。
缶ビールを開けて椅子に座り、タオルで頭を拭いている正憲。
「チョイ、チョイ。父さん。」
正憲、
「ん~~???どした~???」
翌日の準々決勝戦。男女団体共に、こちらも勝利。またまた部員たち総立ち。
但し、男子はここまで。準決勝の手前、総合5位で競射終了。
彩萌、
「憲、久。信一。源、克人。お疲れ。ありがと。5位入賞、おめでとう。」
「かかかか。まさか…ここまで来れるってな~~。俺的に、上出来。」
憲央。
女子部員たち、目を潤ませながら、
「うんうん。凄かった。」
茉優、涙を流して、
「憲…。」
「かかかか。茉優~~。次、おまえらだぞ~~。」
茉優、泣きながら…、
「うん。」
史江に抱きつきながら可羊子、
「せんぱ~~い。」
こちらも目を潤ませて。
「カ~ヨちゃ~ん。ばか。今からそんな泣いてどうする~~。」
可羊子の肩に手を置いて、憲央。
「頼むぞ。」
そして、
「彩萌。」
彩萌、
「うん。んじゃ、行こ。」
そして…。
「さ~~て。」
久樹。
第一射、4人共に、「中り」女子部員拍手。
憲央、久樹、
「いいぞ~~。」
源、克人、
「……。」
第二射。同じく、4人共に、「中り。」
信一、
「心臓に悪ぃ~~。」
久樹、信一の肩に腕を回し…。
第三射。
「あぁ~~。茉優~~。」
憲央。
そして、信一、
「史~~。あぁ~~。」
茉優、史江、共に「外れ」
けれども、そんな前の2人に、全く動揺する事もなく、可羊子、「中り」
「ヤ――――――ッ!!!」
憲央、今度は大きくガッツポーズ。
「おしおしおし。」
後ろの席で見ている泉季、隣の美那子の左二の腕を右二の腕で押しながら、
「ねね、美那~~。凄い、定岡先輩。カヨッチので、ガッツポーズ。」
美那子、
「う~~ん。やっぱり…。定岡先輩…。ん~~。」
泉季、
「…かも…???」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




