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姉妹坂  作者: THMISmama
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姉妹坂 vol.019 「その子のお姉さんも転校生なんだって。」

「だから…かな~~。別に、いいや。…って、感じ。…まっ。どっちかって言ったら……。」

航。


そこまで言って、

「うん、うん。」

何やら期待するように、志帆。


「あの…さぁ。姉貴、なんか、楽しんでない…???…か、期待なんかしてない…???…どこにでもいる、普通だよ。ふ・つ・う。」

「ふ~~ん。そうなんだ~~。じゃあ~。お姉さんの方は……、どうなんだろうね。」


「へっ…???なんだよ、お姉さんって…???」


「あれっ???知らなかったんだ。航のクラスの転校生、その子のお姉さんも転校生なんだって。お姉さんは3年。」

腕組みをして志帆。


「ふ~~~ん。」


「…ん…???…おやっ。お姉さんと言った途端に、気になる…???」

横目遣いで志帆。


少し誤魔化したように、慌てて、

「な~~~訳、ねぇだろ。顔も知らねぇし…。おし。風呂風呂風呂風呂~~。」

志帆の両肩を揉んで、ポンと叩いて部屋を出る航。


志帆、航の背中を見つめて、

「おんや~~。」


航、

「へ~~~。あの子に、お姉さん…、いたんだ~~。ふ~~ん。」





「ヨシっと。」

カバンをパン。彩萌、明日の準備完了である。

そこにスマホのLINE受信の電子音。

「ふん…。園加。…今度の日曜日、矢島を誘って出掛けない…???…OK~~。いいよ~。…っと。」

既読になり、すぐに返信。

「…んじゃ、アズもOKって言ってきたから、よろしく~~…。あいあい、了解~~っと。」





部屋で可羊子、

「へぇ~~。お姉ぇ、もう園加たちとLINE始めたんだ~~。」


「ふん。放課後、園加からLINEしよ~~って、言われたから…。アズもだよ、ほら。」

自分のスマホの画面を可羊子に見せる可南子。


「おぅおぅおぅ。」

「カヨは…???」


「私はまだ。明日。3人とも、放課後すぐに部活に行っちゃったから…。」

「ふ~ん。サッチンたち、部活って…???」


ベッドに胡坐を掻いて枕を抱き締めながら可羊子、

「確か、サッチンと鈴鹿が…新体操…。そして何と、レミが…弓道だって。」


その可羊子の声に思わず可南子、

「えっ、新体操…???サッチンと鈴鹿が…???」


「ふん。多分…、ふたり共…結構体…柔らかいんじゃ…。でも…、ただ…。くく…。」



「あ~~ん…???」

机の上で可南子。


「お姉ぇ、またここで、例の…美人教師四天王…。」


そんな可羊子の声にいきなり可南子、椅子から降りて、可羊子の隣のベッドに腰掛けて、

「誰、誰、誰、誰…???」


「ニシッ。気になる…???」

口を一文字に、意地悪そうな顔して可羊子。


「もう~~。カヨ!!!」

「ははは。実は~~。」


「うんうん。」

「教えてあげな~~い。」


「こら~~~。」

「きゃきゃきゃきゃ。冗談冗談。」


「あのね。………。」





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