姉妹坂 vol.189 「びっくりした~~。出るの、早っ。」可南子。
可南子のスマホに次々と、「おめでとう。」「やったね。」「最高~~。」のメッセージ。
可南子、スマホの画面に、
「うん。ありがと。」
そして自然に指が電話番号に。
すると、
「わっ。早っ。」
「もしもし…、先輩…???」
航である。
「びっくりした~~。出るの、早っ。」
可南子。
ダイニングキッチンで小腹の空いた腹にサンドウィッチを頬張っている航。
「いや…。目の前にスマホあるから…。…で、着電。」
「…ん…???何か…食べてる…???」
「おんや、わったる~~。電話…。ふふふ…か~のじょっかな~~。」
キッチンに入ってきた志帆。
「こ~~ら、志帆~~。からかわない~~。」
母親の充希。
志帆、舌をペロリ。
航、
「うおっほっほ。凄ぇじゃん。男女共に、個人入賞。や~るね~~。」
可南子、
「うん。ありがと、さっき、カヨからLINE入った。」
「それに、男女ともに団体予選通過って…。」
「うん。凄いよね~~。」
「矢島、頑張ったんだよな~~あいつ。弓道、凄いらしいから…。」
「うん。ありがと。みんな当てちゃったって…。」
「へぇ~~。んじゃ、バーベキューでその話、楽しみだ。」
その、バーベキュ―と言う言葉が耳に入った志帆、
「なに、航たち、バーベキュー…???」
母親を見て…。
充希、頭を傾げて、
「???」
「んじゃ、俺たちも、ライブ、頑張んなきゃ。」
航スマホの向こうに。
可南子、
「うん。じゃね~~。」
「うん。じゃ、また来週。」
電話を切った航に志帆、
「ふ~~ん。バーベキュー…???」
航、
「…ん…???なんで知ってんの…???」
「いや…、あんたが電話で言ってたから…。」
「なんて耳、してんだよ。」
「失礼ね~~。周りに聞こえるような声で話しておいて。ねぇ、母さん。」
そんな志帆と航に充希、
「くっ。」
航、
「うそ…。」
充希、
「まぁ~。気を付けて行ってらっしゃい。」
残りのサンドウィッチを持ってダイニングキッチンを出て行く航に志帆、
「ねね、バーベキュー、どこ行くの…???」
「姉貴は来んな。」
「歩きながら、食べないでよ、航~~。」
充希。
「まっ、いっか~~。紗枝ちゃんに、聞こう~~っと。」
翌日から開始された団体戦。前日のトーナメント抽選の順に行われ、
トーナメント1回戦と2回戦。「中り、外れ。」その度にまた一喜一憂はするものの勝利。
ここでまた目覚ましい活躍をしているのが久樹と憲央。共に、「束中」である。
そして続く彩萌と可羊子も、「束中」
憲央、
「久~~。」
久樹、
「おぅ。」
彩萌、
「カヨッチ~~。」
可羊子、
「うんうん。彩萌先輩。」
抱き合って喜ぶふたり。
「着いて行くのが精いっぱいだよ。」
信一。
史江、
「…だよね~~。」
「どういう心臓…してんだか…くく。」
紗枝。




