姉妹坂 vol.186 「うん。不思議なほどに、影…薄いけど…。」
翌朝、朝食を摂りながらレミ、可羊子に、
「カヨッチ~~。どんな夢、見てたの、昨夜…???」
可羊子、そんなレミに、
「えっ…???うそうそうそ。私…、夢…見てたの…???」
「ふん。物凄いニタニタと笑ってた…。舌出して…。」
その声に向かい席の果子、淳、
「ぷっ。うそ…。」
可羊子、
「え…???えぇ~~~???…全く覚えてない…。」
「どうせ、誰かさんの夢、見てたんでしょう~~。ニシシシシシ。」
レミ。
果子、淳、
「うそ――――――――っ!!!!!」
可羊子、
「いやいやいやいやいや。ないないない。ない。はい…???」
レミの顔を見て。
彩萌、史江、そして紗枝、茉優。
「おはよ。1年、早~~。」
レミ、
「おはようございま~す。」
そして憲央、
「良し、食べるか。おはよう~~。」
午前10時。全国高校総体弓道男子団体予選の競射。第二射場。
彩萌、
「いよいよだ~~。5人とも~~。頑張れ~~。」
史江、
「佐緒里~~。ビデオ~~。」
「あ~~い。ばっちり~~。ニシ。」
可羊子、
「昨日、松森先輩から教わってたもんね。」
「まっかせなさい。」
大前、有森久樹。2番、定岡憲央。中、諸星源。
落ち前、秋庭克人。落ち、松森信一。
史江、紗枝、
「や~~っぱり、大前は久ちゃんね~~。」
「うん。今まで部活には来なかったけど、先生、やっぱり、久ちゃんには、掛けてるよ。」
「それにしても、大丈夫かな~~。源に克人。全く、目立たないふたりだけど…。」
紗枝。
「うん。不思議なほどに、影…薄いけど…。…なんだけど~~。ま…、それなりに…。」
茉優。
「ねぇ~泉季~~。」
いきなり茉優から振られた泉季、
「いやいや…先輩。私にふたりの事言われても…。」
両手をひらひらと…。
「どっちかと…言えば…、來未…か…???源たちと仲…良いの…。」
その途端、
「ヤ―――――ッ!!!!!」
可羊子、レミ。
「凄い、凄い、有森先輩…。迫力~~。」
彩萌、
「あはははは。」
紗枝、
「ぃえ~~い。」
史江、
「かかかか。紗枝~~。」
そしてまた、
「ヤ―――――ッ!!!!!」
憲央である。
可羊子、
「うんうん。へへ。」
そして、部員たち、何故かしら息を呑む。源の一射。
來未、両手を叩いて、
「やた。」
「ヤ―――――ッ!!!」
史江、
「う~~わっ。続いた~~。」
そして、克人の一射。
「いぇい。ヤ――――――――ッ!!!」
今度は美那子。
彩萌、
「良し。」
そして信一。
史江、
「やり!!!うん。」
5人共に第一射、「中り」
そして部員たち、5人の競射を見守りながら…。その度毎に一喜一憂。
結果、久樹、憲央、源、それぞれ「束中」、
信一、「三中」克人、「羽分け」
史江、
「うそ…。うそうそ。あの源も…。」




