姉妹坂 vol.183 美和、「気っ持ち良い~~~。ヒュ~~~。」
気持ち良くベースを弾きながら左近。体を前後左右に揺らして。
そんな左近に真似て体を揺らしながら歌う美和。
その隣でエレキギターから綺麗なメロディを…航。
そして、曲のクライマックスのエンディングにキーボード16音譜の速弾き。
可南子のその速弾きに航、いきなり後ろを振り向いて。ギターを振り回す。
そして美和のファルセット。
和樹のシンバルが静かに…。
左近、
「イェイ!!!」
美和、
「気っ持ち良い~~~。ヒュ~~~。」
「しっかし…、さすがに可南子ちゃん。良くあんな速弾き出来るよね~~。」
軽くドラムを叩きながら和樹。
そんな和樹に可南子、
「いやいやいやいや。それを言うんでしたら、横内さんですよ~~。楽器がなくって、良く出来ますよね~~、こういう曲~~。私には絶対に無理。うん。」
航、ニッコリと、
「うん。」
「それに…。」
可南子。
「…ん…???」
「美和さん、歌、上手~~。こっちまで、演奏していて、気持ち良くなる~~。」
その可南子の声に左近、目を真ん丸く、
「おやっ。」
美和、
「キャッ。うっれしい~~~。」
「さて。休憩するか…。」
左近。
自然にテーブルを囲むスタイルが、右から和樹、左近、美和、航、可南子。
「それにしても航君、体、ガッチリしてるよね~~。それに背も高いし。」
美和、航の左肩を触り、そして左二の腕を触り、更には、右肩を…。
航、
「えっ…???えへへへへ…。まぁ。」
それを黙って見ている可南子。
「航は野球してるもんな~~。」
左近。
「高校1年で、四番、ピッチャーってんだから…。」
それを聞いた瞬間、美和。いきなり口に両手を、
「うそっ!!!!」
左近、にっこりと。
「ん~~~。」
「きゃ~~~。凄~~い。」
いきなり航の両肩を抱く美和。
「私、好きになりそう~~。」
左近、
「かっかかかかか。」
和樹、
「ヒュ~~~。航~~。どうする~~。」
にっこりと…。
「ねね、航君って、今、好きな子って…いるの…???」
美和。
航、
「え~~~???何、どうしたんですか、いきなり…。」
「だ~~って、こんなにカッコ良くって、背も高くて…。エレキ、弾けるし…。」
左近、
「かかかかか。」
和樹、
「美和ちゃん、いきなり告白か~~。やるね~~。」
「だ~~って。私の周りの友達、み~~んな、彼氏っているのに…。」
左近、腕組みをして、
「へぇ~~~。」
和樹、
「そんな…風には…。なぁ~~左近~~。」
「あぁ…。」
黙って見ているだけの可南子。
「…って言うか…、美和ちゃん。航、美和ちゃんより…4つ、年下だぞ。」
笑いながら和樹。
「いやいやいや。今って、歳…関係ないですって。和樹さん。」
右手は航の左肩、そして左手をひらひらさせながら美和。
またまた目をパチクリとさせて左近、
「わお。」




