姉妹坂 vol.181 肩をトンと叩かれ、「へっ???」
宿泊先に向かっているバスの中。可羊子、LINEで文字打ち。
そして、そのメールが東京の可南子のスマホに、
「おっ。」
そして可憐、
「来た。」
そして龍平、遅めのお昼、
「…ん…???可羊子…。」
そして3人、
「やった。憲央君、彩萌さん。ナイス!!!」
「へぇ~~。ふふ。や~~った~。」
「なんと、なんと。弓道部、や~~るな~~。個人で決勝進出か~~。」
可南子、そのまま、その情報を画面上で文字打ち、そして送信。
そしてそのメールを見て、
「や~~った。やった、やった。彩萌~~。憲~~。」
園加である。
そしてコチラも、
「かかかかか。イェ~~イ、あ~やめ~~。の~~りお~~。」
愛寿美。
そして、弓香、芽久、摩耶、菜穂子。
そして、ベッドの上に置いてあるスマホにLINEの着信音。
けれども、その音に気付かない頭にヘッドフォン装着の航。
可南子、それぞれの既読を見ながら、
「ふふふふ。」
けれども、なかなか既読にならない、一ヶ所。
「もぅ~~~。またヘッドフォンしてるか~~???」
可羊子の隣の席のレミ、
「うん。サッチンも鈴鹿も既読。おっ、明日の団体、頑張れ。…っか~~。」
隣の可羊子の肩を右肩で押して。
可羊子、
「うん。やるっきゃないよね~~。」
自由が丘駅の改札。肩をトンと叩かれ、
「へっ???」
後ろを振り向いて可南子、
「わぁ、びっくりした~~。」
「こんにちは、先輩。」
航である。
改札を過ぎて可南子、
「LINE送ったけど…。なかなか既読…なんないんだもん。」
「あ~~。見た見た。はは。」
「また、ヘッドフォン、してたでしょ。」
「へっ…???なんで知ってんの…???」
その声に可南子、
「だ~~って、私が初めて海野君、電話したときも…。」
航、
「あ~~~。かかか。うんうん。そうだった。」
階段を上りながら、
「…でも、凄いよな~、定岡先輩も、彩萌さんも…。」
「うん。個人戦、決勝進出。おめでとうだね~~。」
「明日が、団体…だっけ…???」
「うん。」
「そっか~~。…矢島…、出るんでしょう。結構弓道部で、出来る方だって。」
「うん。」
「…けど、弓道…、俺…、全然見た事ない…。」
微笑みながら航。
そんな航に可南子、
「ん~~。…でも、私だって、妹が弓道やってても…、あんまし…。」
「えっ、そうなの…???」
「ふん。そんなもんだよ。」
ホームに上がり、丁度電車。
「わお。全然、空いてる~~。」
ふたり並んでシートに座り、
「午前中…部活…???」
可南子。
「うん。」
右隣にギターケースを置きながら航。
「海野君の投げるボール、早いんでしょ。」
「え…、へぇ~~???う~~ん。…かな~~???かかかか。」
「早いくせに。」
そう言いながら可南子、自然に向かい座席を…。
「あっ。」
何故か、ほんのりと赤くなる。




