姉妹坂 vol.180 憲央の第四射。その瞬間、部員総立ち…。
そして、一射、二射、三射と…。
女子部員たち、小さな声で、
「うそ…。うそ。うそ…。」
真剣な目で憲央を見ている史江。
歯を食いしばって見ている彩萌、紗枝。
泣きそうな顔の茉優。
可羊子の左腕に右手を回しながら、レミ。
「うんうん。うんうん。」
久樹、小さな声で、
「行け、行け、行け行け行け。」
握り拳を前に、信一。
憲央の第四射。その瞬間、部員総立ち、
「ヤ――――――――ッ!!!」
信一、
「決勝―――――っ、行ける―――――――っ!!!」
憲央、「束中」である。彩萌、史江、紗枝、ホロリと、涙。
彩萌、史江の左肩を叩いて、
「や~~った。やった、やった。」
史江、
「うんうん。」
栞奈、
「うん。上出来。」
そして憲央、栞奈の前に、
「先生。」
「うん。良くやった。お見事。さっ、みんなのところに。」
「はい。」
部員たちから歓迎を受ける憲央。
そして、そんな憲央の波動が彩萌にも乗り移ったのか…。
「凄い。大前の彩萌さん、カッコ良過ぎる。緊張感よりも貫禄~~。」
果子。
「うん。彩萌さんも残るよきっと。」
可羊子。
「安心して、見てられるよね~~。」
久樹。
「誰か、ビデオ持って来てないの…???」
「あっ!!!そう言えば、松森先輩!!!前にビデオ!!!」
可羊子。
そんな可羊子に信一。目の前で両手を合わせて、
「あっ!!!そうだ、そうだ!!!忘れてた!!!」
その信一の声に、女子部員たち、
「え~~~~~!!!」
憲央、
「シ~~~~~~~。」
史江、
「もう~~~~。早く早く~~。」
既に彩萌の第三射、「中り。」拍手と共に、
「ヤ――――――――ッ!!!」
ビデオを構えて信一。
「これで良し。」
ビデオを持ちながら右左。右隣りにいるレミ、ニッコリと。
そして今度は左隣り、史江、
「だから、私は良いから前。」
ビデオのレンズフレームをクィッと、前に。
そんな史江と信一を見ながら紗枝、
「かかか。信一、史から手玉に取られてるよ。おっかし~~。」
けらけらと笑いながら。
けれども、信一の左二の腕をトントンと叩きながら、
信一の左耳になにやら呟いている史江。
片や、そんな史江に全く文句を言わずに、
史江の前に突き出している右手指に従ってビデオカメラを向ける信一を見ていると、
紗枝、
「あれ…???あ~~れ~~???…このふたり…???」
その時、
「行け。行け行け行け行け。彩萌~~。」
信一。
紗枝、
「おっと。」
そしてその瞬間、
「ヤ―――――――ッ!!!」
史江、信一の左肩を両手でペペペンと叩いて、
「や~~った。やった。残った残った、彩萌~~。」
信一、左肩を動かして、
「痛った~~。」
そんな信一を見て紗枝、
「ぷっ。」
栞奈、彩萌を抱き締めて歓迎。
「良くやった。うん。貫禄、あったぞぉ、彩萌~~。」
彩萌、
「先生~~。」
そして、憲央と同様に部員たちから歓迎される彩萌。
「イェ~~イ。」
ハイタッチ。




