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姉妹坂  作者: THMISmama
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姉妹坂 vol.018 「転校生、入ったんだって。航のクラスに…???」

「そっか~~。ふたりとも、友達と一緒のクラス…。良かったか~。」

リビングでお茶を飲みながら龍平。


「うん。やっぱり…、全然知らない子たちととじゃ、気分的にも違うよね~~。」

可燐。


「…で、どんな感じ。仕事の方は…???」

龍平を見て燐太郎。


「えぇ。まずは…挨拶周りも済みましたから、これからって感じですね~~。」

龍平。


「古巣に戻って、これからね、龍平さん。」


「ありがとうございます。お義母さんとお義父さんには、お世話になりっぱなしですよ。」

頭を掻きながら龍平。


「な~に言ってる~~。矢島家が、また元に戻ったんだ、何よりだ。うん。」

燐太郎。





「そっか~~。可南子ちゃんも、可羊子ちゃんも、小学時代の友達と一緒だったか~~。良かったね~~。」

留美子の夫、聰である。


父親の膝の上で遊びながらの恵美。


「それにしても、ふたり共…。可南子がピアノ弾くとは、思わなかった。それに、可羊子は弓道。何か、想像付かないのよね~~。」

留美子。


「ほっほぅ~~。可南子ちゃん、ピアノか~~。へぇ~~。」

「わっ。凄い!!!雄喜、出来た~~パズル~~。わ~~お。やった、やった~~。」


聰、

「や~るな~~。ははははは。」






部屋のドアをノックして、

「航~~。お風呂あがった~~。入って良いよ~~。」

髪をバスタオルで拭きながら志帆(しほ)

航の姉である。都内の大学2年生。

タブレットの画面を見ている航に歩み出て、

「相変わらず…、メジャーの動画…か…。」


「あ、うん。ありがと。さてと。」

立ち上がりながら、

「入りますか。」


「ねね、転校生、入ったんだって。航のクラスに…???」


「えっ…???何で姉貴が知ってんだよ。俺、何…。」

そこまで言い掛けて、思い当たって顰めっ面をする航。

「紗枝かぁ~~。……ったく…。」


「ねね。」

「あの、おしゃべりが~~。」


「母さん、さっき、お裾分けで紗枝ちゃんちお邪魔したときに、紗枝ちゃんが話してくれたんだって。…、仕方ないでしょ。あんた、学校の事、家ではほとんど喋んないし。だから母さん、紗枝ちゃんにあんたの学校の事、聞くしかないんだもん。ねね。」


「ん~~~。」

顰めっ面のまま。


「言っときますけどね~~航~~。私の母校でもあるんだからね~~。……所謂、私はあんたの先輩OG」

そう言いながら航の右脇腹を抓る志帆。


「い~~つつつ。痛いって~~。」

そして、

「ん~~~。正直言って、余り良く見てないんだ。転校生に興味がないって訳じゃないけどさぁ。うちのクラスに入って来ても、全く浮いてないんだよ。…何だか…すぐ打ち解けた…って~感じで…。」


志帆、

「ふ~~ん。」





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