姉妹坂 vol.179 「今頃は弓道部…、個人戦か~~。」
「今頃は弓道部…、個人戦か~~。…ん…???終わったかな…???」
リビングのソファで勉強をしながら可南子。
「あはっ。留美子おばちゃん。うんうん。上手~~。」
可南子の勉強の邪魔にならないようにエレクトーンを弾いている留美子。
「かかか。何仰います。私が弾ける曲なんざ~。これくらいだよ。」
そう言いながら、「やまのおんがくか」を弾く留美子。
「これ、恵美のちっちゃなピアノで弾くと、傍に来て、チョコンと座って聴いてるんだ。それに釣られて雄喜もね。ふふ…。」
可南子、
「うんうん。分かる気がする。」
「お姉ぇは、バンドの方、どうなんだい…???」
弾きながら留美子。
「うん。いい感じ。バンドに誘ってくれた男子が、もの凄いエレキギター上手な人。」
「へぇ~~。」
途中で演奏を止めて留美子。
「確か、1年の子だっけ…???」
「うん。それにベースの人も、ドラムの人も凄いよ。上手で。」
「ふ~~ん。」
そして、
「でも…、確か、リーダーの横内璃子…さん…だっけ…。怪我…???」
「うん。現在バンド不在なんだけど…。でも、その人の代わりに今、ボーカル担当の人。もんの凄い、歌、上手。プロみたい。」
「ほぃ。ただいま~~。あれ…、おばあちゃん…???」
買い物から帰って可憐。
「あ~~。雄喜と恵美と一緒に散歩出てるよ。」
可南子。
「あらあらあら。この暑いのに、日射病、ならないといいけど…。」
リビングの壁の時計を見て可憐、
「ん~~???個人戦…終わったかな~~???」
可南子、母親を見て、
「ふふ。」
「ッシャ――――――ッ!!!」
思いっ切りガッツポーズの憲央。
部員たち、
「ヤッタ――――――ッ!!!」
彩萌、胸の前で小さくガッツポーズ。
そしてそんな憲央と握手する久樹。
女子部員はそれぞれ抱き合いながら。
彩萌、栞奈に思いっ切り、抱きついて。
栞奈、
「うんうん。やった、やった。」
結果、男女個人予選通過、泉川学院高等学校、定岡憲央。小塚彩萌。
「ヨ~~シ。準決勝、気を引き締めて、行くよ~~。」
栞奈。
全員、
「はい!!!!」
「まだ、可羊子から、連絡…来てないのかい。」
凜太郎、リビングでお茶を飲みながら。
既に午後の3時過ぎ。
可織、
「もぅ~~。とにかく、心配性なんだから…。」
「その内、連絡来ると思うよ~~。」
廊下を歩きながら可南子、
「行ってきま~す。図書館行って、そのまま練習行く~~。」
可織、
「気を付けて~~。」
2時間前。男子個人準決勝。坐射。
「さっきより、かなり…緊張感…増すよね~~。」
久樹。
彩萌、
「うん。」
「それに、憲の他、身長…低いし…。」
史江。
「ど~こ見てんのよ~史~~。」
紗枝。
「かかかか。ごめん。」




