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姉妹坂  作者: THMISmama
149/159

姉妹坂 vol.149 「カヨ…ちゃん…、立てる…???」憲央。

「カヨ…ちゃん…、立てる…???」

憲央。


可羊子、

「うん。」


憲央の両膝から体勢を整えて、憲央から身体を支えてもらって。


「もぅ~~。びっくりした~~。果子~~。いきなり後ろから~~。」

口をへの字にしながら可羊子。


「かかかか。ごめんごめん。」

両手を顔の前で合わせて果子、

「まさか…、見事におっこっちゃうなんて…思わなかったよ。」


果子の隣で、

「こっちも思わずびっくり。だ~いじょうぶ~。怪我…???」

佐上淳(さがみじゅん)可羊子と同じ部屋の女子。


「怪我はないけどさ~~。」

可羊子、地面に落ちたスリッパを持ちながら、

「先輩…ごめんなさい…、先輩…怪我…???」


憲央、

「あ~~。俺は大丈夫、お腹…大丈夫…???ちょっと強く…。」


可羊子、少し照れながら、

「へへ…、ちょっ…、ヒリヒリ…するかな…。」

左脇腹をTシャツの上から撫でながら。その瞬間、

「わっ!!!」


果子、淳、

「なになに???」


「松森せんぱ~~い。ごめんなさ~~い。」

可羊子、信一の前で両手を合わせて。


信一、未だに左半分の顔を左手で押さえながら。

「あ…。あ~~。痛って~~。ぶんなぐられた~~。」


レミ、両手を叩いて、

「キャッハハハハハハ。」


憲央、

「かかかか。信一~~。しっかりと…喰らっちまったなぁ~~。」



「ん~~???どうした~~。なんだか…妙に賑やかだけど…???」

甫。そのまま自販機に小銭を。


「あ…。ははは。なんでも…。はい。」

果子。


自販機から缶を取り上げる甫。


「あれ…???先生…ウーロンですか???」

淳。


「ふん…???あ~~。本当は…ビール…だけどな。大事な生徒たち、引率してるんだ。飲めないよな~~ははは。」

笑いながら甫。


果子、

「可哀想~~。弓道部の顧問でもないのに~~。」


「ん~~???まっ、おまえたちが合宿で、しっかりと頑張ってくれれば、御の字だ。頼むぞ、定岡~~。」


憲央、

「はい。」


「それはそうと…。小塚…、大丈夫か…???」


その甫の声に、可羊子とレミも、

「あ…。」


果子と淳も、

「あ~~。」


そんな甫に憲央、

「だいじょうぶです。はい。心配ないっす。」


そんな憲央の声に、それぞれ憲央に振り返って、

「えっ…???」


信一、

「憲…。」


甫、

「ふん…。そっか…。うん。…なら…いいけど。みんな…早く休めよ。合宿一日目。疲れただろ。」


そんな声にそれぞれ、

「は~~い。」


居間を出て行く甫。



「あぁ~~。カヨちゃん。これ…。」

可羊子のスマホを…。


「あっ。ありがとうございます。すみません。」

「お腹…、大丈夫…???」


「あ…。はい。すみません。」

「俺の方こそ、ごめんな。」


「あ…、あの…、彩萌さん…???」

「ん~~。あははは。だいじょうぶ。うん。心配すんな。ときには、想定外も…あるって…。」


可羊子、レミ、信一、

「そう…てい…がい…???」





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