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姉妹坂  作者: THMISmama
148/158

姉妹坂 vol.148 憲央の右肩の上で可羊子、「うん。ありがと。」

「う~~っわ。これ、美味っしい~~。」

彩萌、御膳の中の煮物を食べながら。


「なになに…???」

史江。


「これって…???なんだっけ…憲…???長くて、丸くって…。あれ…???」


憲央、

「俺に訊いてどうすんだよ、分かる訳ねぇだろ…。」


「だって…、あんたのおかあさんたち、オーガニック…。」


そんな彩萌に憲央、

「お~~い。」


「ぜんまいの煮物~~。」

彩萌の後ろで加代子。


「ぜんまい…???」


そんな彩萌たちと加代子たちを見て要次、

「小塚…、何とか…。」

甫と栞奈の顔を右左に見て。


栞奈、

「えぇ…。なんだか…、気分転換に、なったみたい。」


甫、

「うんうん。」


加代子が彩萌にあれこれと説明しているのを見て、

「ふ~~ん…。はて…???」




民宿の庭。

ジュースを飲みながらの信一に可羊子、レミ、

「松森先輩。これ。」

動画を見せて。

「これ…、松森先輩が…アップ…???」


動画を見て信一、

「へっ…???あっ。いや…。…って…、えぇぇぇぇ。何であの時の…???いやいや。ビデオは俺の父さんの…だけど…、カード…コピーしてないし…。」


「どした~~???」

こちらも缶ジュースを飲みながら憲央。


「あ~~、憲~。この前のライズのリハ。もう動画、アップされてる。ほら。カヨちゃんたち、俺がアップしたんじゃないかって…。」

信一。


「そりゃ、ねぇだろ。だってあん時、おまえ、左近さんからカード受け取ってそのまま可南子に渡してたから。」

「だよな~~。」


レミ、

「それ…じゃあ…???」


そのまま信一の隣に腰掛ける憲央。

「多分、左近さんたちじゃない…???ライズのピーアール。」

そして憲央、

「それにしても、良く撮れてるよな~~。そして、さすが…可南子だ。」


その声に、憲央の右肩の上で可羊子、

「うん。ありがと。」


その時、一瞬右頬に感じた可羊子の息。

憲央、

「ふふ。」

ニッコリと。


…が、その瞬間、可羊子のすぐ後ろで、

「わっ!!!」


少し前屈みになっていた可羊子、

「わ~~わ~~わ~~。」

バランスを崩してそのまま前に…。


可羊子の右手はぶらぶらとさせながら信一の顔を直撃。

そのまま後ろにのけ反る。

必然的に可羊子の両足も床から離れて。

憲央の右肩に一瞬掛けた可羊子の左手は滑り、

その瞬間に憲央は少し後ろに。あわや体が地面に向かって。

その時、可羊子の体が止まった。憲央の膝の上で。

憲央の右腕は可羊子の左腹部から背中まで回すように。


信一、

「痛って~~。」


憲央、

「やっべぇ~~。ふぅ~~。」


可羊子、

「へっ…???今…???」



「可羊子!!!」

後ろで女子の声。

「だ~いじょうぶ~~???ごめ~~ん。」


信一、

「何がどう…???」

顔に手を当てて。


憲央、

「あ~ぶなかった~~。」


レミ、

「カヨッチ!!!」


憲央、初めて感じた女性の体の感触。


可羊子、

「先輩…、ごめん…なさい。」





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