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姉妹坂  作者: THMISmama
144/160

姉妹坂 vol.144 「憲じゃないよ、彩萌が好きなの…。」

「うんうん。いつもの定岡先輩と彩萌さん見ていると、史先輩の言っている事、分かる。」

可羊子。


「でっしょう~~。彩萌、完璧に憲央、手玉に取ってるから…。」

史江。


そんな史江の声に可羊子、

「かかかか。そうそう。あのふたり見てると…おもしろ~い。」


「でしょ、でしょ。」

と、笑いながら史江。途端に、

「…じゃなくって~~。カヨッチ…、あんた…、乗せ過ぎ。」


可羊子、

「あ~~い。」


「憲じゃないよ、彩萌が好きなの…。」

きっぱりと紗枝。


その途端、一同、

「えっ!!!」


「だって、憲が好きなら、そもそも、今までだって…、一緒にいてて、あんな感じ、有り得ない。」

紗枝。


「んじゃ…、松森…せ…。」


その瞬間紗枝の右拳がレミの頭をコツン。

「それこそ…有り得ない。」


「…てか…、今頃、クシャミしてるぞ、信一~~。かかかか。」

史江。


「…と、いう事は…。」

可羊子。


史江と顔を見合わせて、ふたり一緒に、両手をパン。

「わっ!!!!」


一瞬の沈黙。


史江、

「いやいやいや…。」

右手を振って。


可羊子も、

「ないないないない。」

右手を振って。


レミ、

「誰、誰、誰々…???」


泉季も美那子も、

「うんうんうん。」


「もし…か…したら…。」

少し、険しい顔をして…紗枝。






廊下を歩きながらの彩萌と茉優、そして憲央。


「絶対に内緒よ、茉優。」

彩萌、茉優に釘をさすように。


「うん…。でも…、彩萌…。」


「分かってる。分かってるよ、そんな事。絶対に有り得ないし、許される事じゃないって…。でも…好きだもん。誰が何て言ったって…。」

彩萌。


「それにしても憲も…1年の時から知ってたなんて…。びっくり。」

茉優。


「…ん…。まぁ…。な…。はははは。」

「でもさ…、どうして…、茉優。さっき…、居間に…???」


彩萌のその声に茉優、

「えっ…???」

いきなりドキンとして、

「あ…。あ…。いや…。あははははは。」


「ヨシ。風呂入ろっ。んじゃな。」

憲央。


別の部屋からは女子部員の笑い声が聞こえる。


部屋の戸を開けて、

「あっ。栞奈先生…。ひとり…???」

彩萌。


「あぁ、おかえり。みんな…お風呂。彩萌、大丈夫…???先生たち、心配してる。」


彩萌、

「え…。えぇ…。はい。」


「何か…心配事…あるんなら、折角の合宿だもん。先生に…相談して。」

窓際で学校の仕事をしながら…。

「こうみても、一華先生を見習うつもりでも…あるんだから…。」


その声に茉優、

「くっ。」


彩萌、

「はい。」


「こら、茉優、何が可笑しいの…???」

にっこりと栞奈。


「いえいえ…。はい。…でも…。栞奈先生…。」

「…ん…???」


彩萌、

「あっ。そうだ~。栞奈先生…。」


「はっ…???」


茉優、

「うひひひひひ。」


「な~~に。気持ち悪い~~。」


彩萌、

「関先生…。」


その瞬間、栞奈、

「えっ…。」


「先生の…いい人…だったり…。」

にったりと彩萌。


茉優もにったりと、

「…ん…???」


その途端、栞奈、両肩を落として、

「やれやれ…。」







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