表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姉妹坂  作者: THMISmama
132/158

姉妹坂 vol.132 「友達から聞いた通りです~~。」茉優。

「ごゆっくりとどうぞ~~。しっかりと、サービスしちゃうからね~~。」

ふたりの学生に葵沙。


紗枝と茉優、

「ありがとうございま~す。」


「友達から聞いた通りです~~。」

茉優。


そんな声に葵沙、

「へっ…???」


「憲央君のおかあさん、凄い可愛い人だって。」


「へっ…???」

目をキョトンとさせて、

「あっ。かっかか。」

そして右手を前に、

「いやだ。かっかかか。」

笑いながら。

「お上手。くく。」


茉優、満面の笑顔で。

「それに、おとうさん。凄い、かっこいい。お髭。」


厨房からバンダナを頭にふたりの学生を見ている正憲、

「えぇ~~。嬉しい事…言ってくれるね~~。」


葵沙、

「だめだめ。褒め過ぎると図に乗っちゃうから。くくく。」


「それにしても嬉しいね~~。前も憲央と同じクラスの子、来たときあったけど…。君たちも…。…なんだか…高校生に見えないよね~。…なんだか…大人っぽいような…。」

「パ~パ~~。失礼よ~~。」


「あ~~い。」

そして、

「ゆっくり、してってね~~。」

笑いながら。そして厨房に振り返る正憲。


「ありがとうございま~~す。」

またまた満面の笑顔で茉優。

「ふふ。」

そしてメニューを見ながら、

「わはっ。美味しそう~~。ねね、食べよ、食べよ、紗枝。」


そんな茉優を見ながら紗枝、

「しっかし…。良くもまぁ…。」

にっこりと。


茉優、

「…ん…???」


「いつになったら、告るのやら…???」

「へっ…???」


「ば~~か。何年、友達やってるって、思ってんのよ。私が知らないとでも…思ってんの~~???」


その声に茉優、

「えっ…???あ…。いや…。」


「早くしないと…、取られるよ~~。誰かさんに…。」

「紗枝…。」


「バレバレじゃん。憲のおかあさんとおとうさんに、あんな笑顔で…。」

「紗枝…。」


「憲…、好きなんでしょ。」


その紗枝の声にいきなり顔を赤らめる茉優。


小さな声で、

「…うん。」


「チャンスなら、幾らでもあるでしょ。来週には、部活も…、合宿、入るんだから~~。」

「…う…、うん。」


「ま~~ったく~~。いきなり、ここに来ようって、電話で言ってたから、あれ…???…って思ったけど…。」

「……。」


「はっきりと、告っちゃいなさい。そうでないと…、いつまでも、パラレルのまんまだよ~~。今の内…、かも…、知れない。」


「今の…内…???」

メニューを食べている紗枝の顔を見て茉優。


「ふん。今の内…。」



そしてメニューも食べ終わった後に葵沙、

「はい。サービス。ふふん。」


「わっ。デザート~~。」

茉優。


葵紗、

「うん。召し上がれ~~。」


紗枝、

「ありがとうございます。」


茉優、

「いただきま~~す。」


葵沙、

「うん。」



店の玄関のドアが開いて正憲、

「いらっしゃいませ~~。」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ