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姉妹坂  作者: THMISmama
131/158

姉妹坂 vol.131 「なっつやっすみ~~。ほっほぅ~~。」

「い~~え~~い、なっつやっすみ~~。ほっほぅ~~。」

部屋の窓を開けて、

「天気、良し。うん。」

園加。




「これを…。…っと~~。ひっくり返して…。ヨッ。」

台所で、フライパンを左手で愛寿美。


「ふんふん。オッケー。何々、やれば出来るじゃん。」

姉の愛美(あみ)

「んじゃ、お願い、私、お味噌汁、作るから。」

遅めの朝食、ブランチである。




「あ~~コロン、待って。」

公園を愛犬と散歩中の佐智子。




「なんで、朝から庭に水撒かなきゃなんないのよ。」

耳にはイヤホン、お気に入りの音楽を聴きながら。

Tシャツに短パン姿の鈴鹿。ホースを持ちながら。




縁側に座って弓香、両手を思いっ切り上に挙げて、

「あ~~~。気持ち良い天気~~。ふぅ~~。」


「おぅ、おぅ、弓香~~。夏休みか~~。」

祖父の蓮二(れんじ)

「ひとつ、どうだぃ。」

そう言って将棋盤を持って縁側に、

「どっこいしょ。」


「へっ…???いやいやいやいや。」

懸命に右手を振る弓香。

「おじいちゃん、私…将棋…出来ないって…。」

いきなり立ち上がり、

「おかあさ~ん。」




誰もいない道場。空手着の彩萌。髪を後ろで絞って。

正座から立ち上がり、

「す~~っ。はっ。はっ。ふん。はっ。」

そして、今度は振り返り、

「はっ。」

入口に、

「あっ。」


「かあさんから、道場だって聞いてね。」

父親の小塚工(たくみ)

「夏休みか。」


「うん。」

「インターハイ。だったよな。来月。」


「うん。」

「どんな感じだ…???」


「準備は…してる。」


「そか。」

腕組みをしながら工。

「この前、友達が大勢、押し掛けたとか…。」


体を動かしながらも彩萌、

「あっ。」


「かあさんから…聞いたよ。」

「…おとうさん…。」


「かかかか。おまえの事だ。しっかりと…、応援…してあげなさい。私もかあさんも、協力は惜しまない。」


彩萌、そんな父親に、にっこりと。

「うん。ありがと。」


工、

「一本、行くか。」


ほんのりと汗を掻きながら彩萌、

「はい。お願いします。」




史江、クラスの友達との買い物の途中、ふらりと寄ったカフェ。

何事もなく友達と会話していたのだが…。

何やら、次から次へと客が入ってくる。数分後には全ての席が埋まって…。

しかも…、聞こえてくる会話が…。

ストローで飲み物を飲みながら目をあちらこちらと…。


そんな史江の目の前でクラスの友達も…、

「史……。」


史江、

「…な…、なんで…???…まさか…、平日のこの時間…。この人たち…。学生…???」


友達、

「…ヤバイよ。」


「…だめだこりゃ。カップルばっかじゃ~~ん。うそでしょ。」




そして、こちらは…。

「う~~っわ、美味しそう~~。」

紗枝と茉優。


「いつも、憲央がお世話になってま~す。」

にっこりと葵沙、ふたりの学生のテーブルに注文されたメニューを並べて。







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