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姉妹坂  作者: THMISmama
129/158

姉妹坂 vol.129 「かかかか。つまりは…こういう事。」

「かかかか。つまりは…こういう事。」

留美子。

「簡単に言えば、今の状況、おかあさん、みんなを敵に回してると言う事。」


可羊子、

「えっ!!!」


「まぁ、この話を聞いて、龍さん…、どういうかは…分からないけど…。少なくとも、絶対、反対。とは、口からは、言えないのよ。考えてもみなさい。みんながお姉ぇの事、応援してくれてる。当然、先生も…。」


可羊子、

「うんうん。」


「図らずも、先生の場合は、教育者。ではあるけれど、教育者って、単に勉学を教えるだけが仕事じゃない。生徒を、正しい方向に導く事。それ以外にも、生徒の才能を伸ばしてあげる事も…教育者としての、仕事だもん。私はそう思ってる。」


可羊子、

「おばちゃん…。」


「今、思うと。…うん。あの先生。昨日の…演奏会、指揮してたの…そうでしょ。」


可羊子、

「うん。」


「あの先生なら、お姉ぇ…、任せられる。私なら、そう思う。それに、駅前で見た、あの子たち。」

「うんうん。みんな、凄い人たちばっかり。私やお姉ぇの幼馴染もいるけど、弓道部の部長。そして器楽部の部長。確か、成績もトップクラスの人たち…。」


そこまで可羊子から話を聞いて留美子、

「姉貴~~。」


そんな留美子に可憐、

「わ~かった、わ~かった。んもぅ~~。これ以上、私が反対してたら、成績も…落ちるって…言うんでしょ。」


留美子、首を傾げて、

「そこまでは…。かかかか。」


「顔が言ってるじゃないよ~~留美ちゃん。」


舌を出して留美子、

「わは。」


「…とは言え、お姉ぇだったら、私が反対しても、自分の道…、行っちゃうんだけど…。」


可羊子、

「そ~の通り~~。イヒ。」


「そのせいで、お姉ぇに、無視されたくも…ない!!!」


「かかかか。」


燐太郎、

「ほぅほぅ。私はこの辺で…。」


可織、

「さてと…。」


可憐、

「カヨ。お姉ぇ。」


可羊子、

「うん。分かった。」


そのまま、2階へと駆けて行く可羊子、

「お姉ぇ~~。」




「しっかし…、お姉ぇも、お姉ぇだけど、カヨも、カヨ。良く出来た娘たちで…。」

冷め切ったお茶を啜って留美子、

「うっ。冷た~~。」


可憐、

「はいはい。恐れいります~~。」

淹れなおしたお茶を留美子のお茶碗に。


「それにしてもカヨ。凄い、説得力。」

目を見開いて、唇を尖らせて留美子。


それに同感の可憐、にっこりと、

「我が娘ながら…。」


「当然、龍さん…、この話…。」

「反対出来る訳…、ないじゃん。5対1になっちゃうでしょ。」


「そりゃ、そうか…。かかかか。」





可南子、いきなりベッドから跳び起きて、

「うそ!!!」


可羊子、

「うんうん。OK。」


「や~~り~~!!!」





龍平、ご飯を食べながら、

「はぁ…???可南子が…バンド…???」


可憐、

「うん。反対したら、龍ちゃん、敵になる。」


「えっ…???はっ…???なんで…???」





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