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姉妹坂  作者: THMISmama
120/159

姉妹坂 vol.120 「全然…、あなたには…及ばない。」

「出来ちゃった…婚…だって…。」

いきなり後ろから和樹。


可羊子、佐智子、レミ、

「わっ。」


「…と、言う訳で、筧さん。ライズのメインボーカルとして、参加してくれることになりました~~。」

左近。


「…でも…、でも…、富田さん…。私…。」

可南子、何かしら、申し訳なさそうに…。


そこに美和。

「んんん。矢島…さん…。筧美和と申します。残念ながら、私…、中学の頃からキーボード…やってるけど…。全然…、あなたには…及ばない。」


その話を聞いて可南子、

「へっ…???」




「私…、あんな風には…ピアノ…弾けないもの…。」




可南子、

「へっ…???あんな…風に…って…???」


「リスト…。あれには…脱帽…。ふふ。」


「え…???えぇぇぇぇぇ…。」

目をパチクリさせながら…。


彩萌、憲央も…、

「へっ…???」


その他の面々も…頭を傾げて…。


「昨日…定期演奏会…、聴かせて戴きました。」


その瞬間、航、

「わお!!!」


弓香、そして摩耶、菜穂子、

「わ~~お。」


「…って、事は…、ここにいる…。全員…、昨日…、同じ場所に…、いた…???」

史江。

「凄っ。」


美和、にっこりと…。

「それに…、今まで、高校生の定期演奏会って、全く興味なかった…。」

そこまで言って、思わず舌をチロリと、

「あは…。ごめんなさい。」

そして、

「…だから…、矢島さんの事、璃子さんから聞いて、学校も、学校の部活も、教えてもらって…。昨日、定期演奏会があるから、覗いてみたらって、言われて…。」


可南子、そんな風に話す美和の顔を見ながら、少し微笑んで…。


「どんな人なんだろって…。気持ち的には…ある意味、高を括っていたんだけど…。」


史江、何かしら得意気な顔して…。

「ふん。」


「最初っから、感動しまくり。…凄い。…って…。」


弓香、摩耶、菜穂子、

「わっ。」

にっこりと。


「私たちのユニットって…。高校の時からなんだけど…。コピーから始まって、そこからオリジナルなの…。だから…。矢島さんみたいな…、本格的な演奏…。羨ましい。」


左近、

「まさか…、昨日…、ホールに来てたとは…。知らなかった。一応…、璃子から、筧さんの写真は…、預かって…いるんだけど…。」


「左近さん。」

いきなり航。


左近、

「ん…???」


「お願い…あるんだけど…。」

「おぅ。」


可南子、

「海野…君…。」


航、美和の顔に向いて、

「ライズの歌…。何か…知っているのって…???」


そんな航の声に一同、美和に注目。


美和、左近を見て、そして和樹を見て、航の顔を見て。

最初は厳しい顔…。けれどもすぐに笑顔で…。

「ライズの歌…。…全部…、知ってるよ。」







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