表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姉妹坂  作者: THMISmama
118/189

姉妹坂 vol.177 ワンピース姿のひとりの女性。

マンションのエントランスで、

「おっかしいな~~。いない…はずは…ないんだけど…???誰も出ないって…。どういう事…???」

ワンピース姿のひとりの女性。

「璃子さんからのメールは…、ここで…確かに、OKなんだよね~~。」




盛り上がっている室内。曲が終わった瞬間、拍手喝采。

左近も和樹も航も。


左近、

「凄いよ、矢島さん。さっすが~~。」


和樹、

「いきなりで…、しかも…。大したもんだ。」


「すみません。なんだか…、無我夢中で…。」

ドキドキしながらも、深呼吸をして…。顔を真っ赤にさせての可南子。

「ふぅ~~。」


園加と愛寿美、そして彩萌たちの中に戻って。

「凄い、凄い、可南子~~。」

「うんうん。」

「びっくりした~~。」


そして航の方に振り向いて可南子、にっこりと。

航もにっこりと、そしてお辞儀をして。

その時、テーブルの上のスマホに着電。


一番近くにいた信一。

「すみませ~~ん。あの…。スマホ。鳴ってますけど…。」


その声に左近、

「あ~~、ごめん。ありがと。」


そんな左近に和樹、

「……。」


「あ~~っと…。先輩。」

航、ギターのベルトを首から外して。

「何もないけど…。ジュースくらいなら、向こうの部屋の冷蔵庫に…。」

そう言いながら、ギターをスタンドに、

「ちょっと待ってて。」


「あ~~。良い、良い。私たち、するから…。」

航を制止して、彩萌。

「史、紗枝。茉優。」

言われて動く3人。


左近、スマホを手に持って。

「この電話…番号…。」

そして腕時計を見て、

「おっと、そんな時間。」

慌てて電話に出る左近。

「もしもし富田です。」


スマホの向こう、電話に出た相手に、

「もしもし、筧と申します。筧美和(かけいみわ)です。…富田さんの…、電話番号…、ですよね…???」


左近、

「あ~~、はい。」


「今、さっき、インターホン鳴らしたんですけど、どなたもお出にならないので、スマホの電話番号に…。」


その声に、

「あ~~、すみません。」


「璃子さんに電話かメールでもと思ったんですけど、病院に…って、思って…。」


そんな女性の声に左近、

「すみません、すみません。どうぞ、お入りください。」


エントランスのドアが開いて、エレベーターに向かう女性。



スマホをまたテーブルの上に…。そして和樹の顔を見て頷く。

可南子たちは冷蔵庫のジュースを紙コップに注いで飲んでいる。

自然にキーボードに集まってお喋りをしている可南子たち。

そこにチャイム。


そのチャイムの音に微妙に反応する可南子たち。

同様に航も、

「えっ…???」


ドアに向かう左近。


数秒後、左近の後に部屋に入ってくる女性。


彩萌、小さな声で可南子に、

「誰…???」


そんな彩萌に頭を振る可南子。他の面々も、それぞれ顔を見合わせて。

航、椅子に座ったまま、ギターの上で腕を組んで…。

少し、口を尖らせた風に。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ