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姉妹坂  作者: THMISmama
105/158

姉妹坂 vol.105 「誰の血筋かね~~。かかかか。」

玄関で可羊子、

「ただいま~~。」


その途端に、「キャ~~。」と言いながらドタドタと廊下を駆けて、

玄関の可羊子にいきなりダイブの恵美。

「カヨ姉ちゃ~~ん。ハハ。」


可羊子、

「お~~~。はははは。恵美ちゃん、ただいま~~。」

恵美を抱き締めながら頭を撫でて可羊子。

その後に駆けてくる雄喜。

「雄喜君も、ただいま~~。」


可羊子、恵美の両肩を支えながら、

「イッチ、ニィ。イッチ、ニィ。」

リビングにいる可織、留美子に、

「ただいま~~。」


台所の可憐、

「あぁ~~、カヨ~。帰った~~。おかえり~。」


留美子、

「期末考査、頑張ったんじゃないかい…。」


「ん~~。まっ、あんなもんでしょ。やれる事は…やった。へへ。」

ニッコリとしながら可羊子。


「~~ったく、余裕綽々だよね~~。」

留美子。

「でも…、大したもんだよ。岡山でも、学年で上位だったんでしょ~ふたり共~~。お姉ぇなんて、学年で10位以内ってんだから、凄いもんだよ。しかも…偏差値めちゃくちゃ高い学校でしょう~~。誰の血筋かね~~。かかかか。」


「良く言うよ、留美ちゃん。あんただって、名門大学出だってのに…。」



確かに留美子は都内では難関大学で知られる慶明けいめい大学出身である。



そんな可織に留美子、

「それを言われると…、弱いんだけど…。」

可織に変顔でチロリと舌を出して。


「何々~~。誰の血筋かって~~。」

外から麦わら帽で、首に巻いたタオルで汗を拭いながらの燐太郎。


「わお。おじいちゃん…聞こえてた…???」

燐太郎にも舌をチラリと留美子。

「カヨも、お姉ぇも、秀才だよって。ねっ、おばあちゃん。」

可織と燐太郎の顔を交互に見て留美子。


「まぁ~~。そりゃ~~。かあさんの…血筋…かねぇ~~。なぁ~、かあさん。」

可織に顔をクィッと向けて。


「さぁ~~。そりゃどっちでしょうか~。大手不動産会社、取締役を経て、定年退職した人の、言葉ですかね~~。私は、そんな人に…黙って着いて来ただけですけど~~。」

下唇をクィッと出しての可織。


留美子、

「かかかかか。」


「はいはい。恵美~~。雄喜~~。ジュースだよ~~。」

可憐。


「さてと。私は…着替えてこよ~~っと。」


部屋で着替えながらの可羊子のスマホにライン。


鈴鹿、

「ライズのリハ。行くとき教えて。私らもカヨッチのお姉さん、応援したいからさ。サッチンも、そう言ってた。」


可羊子、

「OK。ありがと。お姉ぇにも伝えとく~~。…っと。」



そしてリビングで恵美と雄喜と一緒に遊びながらの…。


玄関から、

「ただいま~~。」

可南子。


「あっ、お姉ぇ、帰ってきた。」

可羊子。


その声の途端にまた玄関にまっしぐらの恵美、

「キャ~~~。」

そしてまた可南子にダイブ。


可南子、

「お~~っとっとっと~。かかかか。」





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