姉妹坂 vol.101 「あ~あ~。もう~やだ…。期末~~。」
「は…あ…。」
溜息を突いて園加。
「よ~~やっと…。終わった。」
机の上にバタリと…。
「あ~あ~。もう~やだ…。期末~~。」
コチラは机に右肘を突いて右頬に手を、唇をビロ~ンと…愛寿美。
「全く、自信…ないや…。…ったく~~。」
園加の前で、平然としている可南子。
「前で平然としている人が、羨ましくなって…くるよ~~。この~~。」
と、言いながら可南子の首を絞めて前後に揺さぶる園加。
途端に可南子、
「ギャ~~~。」
変顔で園加に振り向く。
「…ったく、この顔…、全く余裕綽々の顔だよね~~。」
そう言いながら、変顔のままで廊下側の愛寿美を見て園加。
そんな園加に両手の平の愛寿美。
「そんでもって、余裕綽々の顔が、もう一人。…ほらほら…来たよ、来たよ…。ひひ~ん。」
園加。
「な~に、ロバが笑っているような顔してんのよ~園加~~。」
彩萌。
可南子、
「かかかか。」
「だ~れが、ロバだっつぅの…。」
口を尖らせてぷぃとしている園加。
「かかかか。可愛いロ~バさ~ん。」
可南子の席に近づいて愛寿美。
園加、
「もう!!!」
「…で…、可南子~。あれから…何か…発展…???海野君の…???」
そんな彩萌に、園加、愛寿美も、
「うん。」
可南子、
「ううん…。まだ。…ただ、海野君に、生の演奏…聴きたい…って、言ってはあるけど…。可羊子からも…まだ…何も…。」
「ふん。部活も試験中は休みだったから…。」
彩萌。
「ねね、学校帰りに、何か…食べに行こ。」
愛寿美。
園加、
「うんうん。」
「あ~~ん、ごめん。器楽部、夏休み前の定期演奏会まで2週間切ってるから…。休みなし。」
可南子。
「え~~~~。」
あんぐりとした口の園加。
「へっ…???バド…部活…休みなの…???」
彩萌。
「ふん。今日明日はね。」
「弓道部は…???」
愛寿美。
「1ヶ月後に、インターハイ…。休めるはずが…。」
園加、
「あ~~。分かった、分かった。」
「でもさ…、可南子…。」
彩萌。
可南子、
「うん…???」
「器楽部、可南子が入部して、今までより、なんだか…テンション上がってるみたい。可南子自身、バンドに参加するとして…。大丈夫なの…???その…。何て言うか…、これからの進路の事…考えると…。私たち、応援は、任せて欲しいけど…。」
そんな彩萌の話しを聞いて可南子、
「うん。分かってる。…でも…。やってみたいって…。そんな感じになったんだ。あの…動画観たら…。」
園加、愛寿美、
「あぁ~~。」
「私が初めて出会ったピアノの先生の時と、何だか、感じ、似てたんだ~~。」
「あぁ~~。可南子、言ってたよね~。今は海外で活躍してるって女性のピアニスト。」
「うん。……。だから…かな…。なんだか…、挑戦…してみたいって、言うか…。ある種…、冒険…。」
舌をペロリと出して可南子。




