姉妹坂 vol.100 すぐさま列から離れて前に早歩きする可羊子。
「んもぅ~~!!!」
すぐさま列から離れて前に早歩きする可羊子。
「かかかか。カ~ヨちゃん。矢島姉妹、大モテだね~~。」
憲央、笑いながら…。
信一の隣でクスクス笑っている可南子、
「まただよ、あの子。」
そして、
「定岡君も、妹の事…、お願いね。よろしく~~。」
航と敦司まで追い付いて可羊子。
航、
「矢島…???」
可羊子、
「あっ。」
可羊子、航の顔を見て、
「お姉ぇを、よろしく。」
ペコリと航にお辞儀をして。
航、いきなりの声に、目をパチクリとさせて…、
「お…おぅ。」
そして、そのまま後ろの方を向いて。
そんな航を後ろで可南子、憲央、手を振りながら…。
航、首を傾げて…。
「お姉ぇ、早く行くよ。」
後ろを向いて大きな声で。
前で歩く史江たち。
「…ん…???」
最後列の可南子と憲央、笑いながら、
「かかかか。」
信一、
「俺…、なんか、悪い事…したかな…???」
憲央、
「な~に言ってんだよ~。」
信一の背中をバンと叩いて。
そんな憲央の顔を見て可南子、
「ふふ。うん。」
「へっ…???それ、本当か、航…???」
自分の部屋で左近。
「うん。ピアノの腕はめちゃくちゃ凄い。学校の音楽の先生も一押ししてるくらいだから…。」
こちらも自室で航、エレキギターをベッドの上で抱きながら…。
「え…え…???泉川の音楽教師って…、確か…。璃子の…???」
「うん。左近さんや和樹さんも知ってる、寿美一華先生。」
「ん~~。…確かに、だよな~~。へぇ~~。」
目をキョロキョロとさせながら、そして腰に手を当て、今度は髪を掻き上げて、
そしてテーブルの上の楽譜を手に取って。
そして今度はマグカップを口に。
「そっか~~。見つかったか~~。」
「…で…。」
左近、
「うん。うんうんうん。…だな~~。ん~~。それは…当然。俺も一度、どんなのか、確認したい。ただ…、璃子はまだ、病院…出れねえから…。後で、その子、ビデオにでも…。」
そして、航の話しを聞きながら、
「うん。分かった。それでいい。はは。期末か~~。おまえたちも…大変だな…。頑張れよ、秀才。」
「な~に言ってんすか~~。んな訳ねぇし…。」
スマホの向こうで航。
「とにかく分かった。璃子にも、和樹にも、話しとく。うん。うんうんうん。じゃな。期末…頑張れよ。」
そして、スマホをポン。立ったままで左近。
「ん~~。ピアノ…弾けるヤツ、見つかったか…。航…。」
顎に指を当て、唇を押さえながら…。
「まっ。しゃあ~ないか…。」
そして、テーブルの上の一枚の写真を見て、
「ふん。ど~~すっか…。OLと、高校生…か…。」
そして、スマホで、文字打ち。そして送信。それから履歴から…、指でポン。
数秒後…、
「おぅ~~、俺だ…。あのな…、今…、航から電話で…。」
オーバーテーブルのスマホに着メール。
「ヨッコイショ。」
右手でそれを持って、璃子。
「…ん…???左近…。」




