レオナルド、セレナ・ルナリアに会う
セヴェリヌスは、レオナルドに対しても過去のことは忘れてエリアスに会うよう勇気づけます。しかし、レオナルドは罪と恥の意識もあって首と縦にふることができませんでした。 レオナルドは、占星術師セレナ・ルナリアに会いに行き相談にのってもらうことにします
レオナルドは一人、迷いを抱えながらセレナ・ルナリアの住む占星術の部屋を訪れました。部屋には淡い香りが漂い、星図や占星盤が整然と並べられていました。セレナは彼の訪問を予期していたかのように、穏やかに微笑みながら迎えました。
「ようこそ、レオナルド。星々が語る声を聞きに来たのですね。何に心を乱されていますか?」
レオナルドは少し躊躇いながら、セヴェリヌスとのやりとりについて話し始めました。
「セヴェリヌスは、エリアスに会うようにと勧めてくれます。彼の助けになれるかもしれないと…。しかし、過去の自分の行いを思い出すたび、どうしても自分が許されるとは思えないのです。私が裁判で見せた過信と過ちが、彼にどれだけの迷惑をかけたか…。」
セレナは優しい目で彼を見つめ、星図を手に取りながら話し始めました。
「レオナルド、星々は常に動き続けています。過去にどれほど暗い雲がかかっていたとしても、新たな星が昇る瞬間は必ず訪れる。あなたもまた、その星のように、自分の軌道を変えることができるのです。」
レオナルドは静かに星図を見つめながら、ため息をつきました。
「軌道を変える…過去の失敗を超えるということですか。しかし、どうしても心の中で、あの過去が私の足を引っ張るのです。私にそんな力があるのでしょうか?」
セレナは微笑みを崩さず、占星盤に目をやりながら言葉を続けます。
「星の運行も、時には逆行しているように見えるものです。それでも、星々は正しい方向に向かい、再び明るく輝きます。あなたが過去を悔い、恥じる心を持っていることこそ、もう一度歩み出す力がある証拠です。エリアスもまた、過去を超えようとしている。彼を助けることは、あなた自身を助けることでもあるのです。」
レオナルドは目を閉じ、セレナの言葉を胸に刻むように深く息を吸いました。彼の中で、少しずつ重荷が解けていく感覚が芽生えます。
「過去を超えることで、私も何かを取り戻せるのでしょうか…。分かりました。エリアスに会い、話をしてみることにします。」
セレナは満足そうに頷きました。
「その決断が、あなたの星を再び輝かせるでしょう。恐れずに、過去を抱えて進むのです。きっと、その先には新たな発見と希望が待っているはずです。」
占星術師セレナ・ルナリアの言葉に励まされたレオナルドは、迷いを振り払うように教会の研究室へ戻りました。そして、自らエリアスとの再会をセヴェリヌスに伝えました。過去にとらわれながらも、星のように新しい道を見出そうとするレオナルドの姿は、彼の成長と新たな挑戦への覚悟を象徴していました。




