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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第3章 そして、「世界」は動き出す

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第64話 更なる事情説明へ


 「はじめまして、フロントラルの皆様。私の名は、ヘリアテス。血は繋がってませんが、こちらにいるレナ・ヒューズの『母』で、『長い封印から目覚めた邪神』の1柱……と言えば良いでしょうね。娘が大変お世話になってます」


 穏やかな笑みを浮かべて、周囲を見回しながらそう自己紹介したヘリアテス。


 それを聞いたレナは、


 「ちょ、ちょっとお母さん! 恥ずかしいよ!」


 と、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていたが、逆にレナと春風と凛咲を除いた他の人達は、


 『……』


 と、ゼウスの時と同様に口を開けて呆然としていた。


 そんな状況の中、


 (どうしましょうゼウス様。皆さんすっごい固まっちゃってますが?)


 (ま、仕方ねぇだろうなぁ。立て続けに『神様降臨』なんてイベントが起きたうえに、一方は『邪神』として人々に認知されちまってる存在だからな。理解が追いつかないのも当然だろ)


 と、春風とゼウスが小声でヒソヒソと話をし、


 (あ、こら春風! ゼウス様と内緒話しないで! 私も加えなさいよ!)


 と、何故か怒った凛咲までもが参加していると、


 「……お」


 『ん?』


 「おいいいいいいい春風! これは一体どういう事なんだ!? 『異世界の神』が登場したと思ったら、まさかの『邪神』だと!? 一体何がどうなってんだ!?」


 と、我に返ったヴァレリーがもの凄い春風に掴み掛かり、


 「え、お、落ち着いてヴァレリーさん……」


 と、驚いた春風がなんとか宥めようとしたが、


 「ていうかレナ! 『邪神』が『お母さん』ってどういう事なんだ!? どう見ても『お母さん』って見た目じゃないだろ!」


 と、ヴァレリーは今度はレナに向かって、時折ヘリアテスをちらっと見ながらそう問い詰めてきたので、


 「事実だもん! お母さんは確かに『神様』だけど、私にとってはたった1人のお母さんだもん!」


 と、レナは頬を膨らませながら、怒鳴るようにそう答えた。因み、レナの言葉を聞いて、


 「れ、レナ……」


 と、ヘリアテスが感動のあまり目をウルウルとさせたのは言うまでもない。


 すると、

 

 「ごほん!」


 と、それまで呆然としていたフレデリックがそう大きく咳き込んだので、皆、一斉にフレデリックに視線を向けると、


 「春風さん」


 と、春風に向かって話しかけてきたので、


 「は、はい、なんでしょうか?」


 と、春風は恐る恐るそう尋ねると、


 「グラシアさんは、今近くにいますか?」


 と、フレデリックはそう尋ね返した。


 それを聞いて、


 「は、はい。今、この中にいます」


 と、春風は先程ゼウスを呼んだ魔導スマホを見せながらそう答えると、


 「申し訳ありませんが、すぐに彼女をここに呼んでください」


 と、フレデリックは何やらプレッシャーを感じさせる表情で、春風に向かってそうお願いした。


 その『お願い』を聞いた春風は、すぐに「は、はい!」と返事をすると、手に持っている魔導スマホに向かって、


 「ぐ、グラシアさん! すぐに来てください!」


 と、大慌てでグラシアを自分達の前に呼び出した。


 その後、それに答えるかのように、魔導スマホから1人の女性の幽霊、グラシアが現れた。


 突如現れたグラシアを見て、誰もが「あ……」とその姿に見惚れる中、


 「フレデリックさん、こちらの方は?」


 と、オードリーがフレデリックに向かってそう尋ねてきたので、


 「ああ、市長は会うのは初めてでしたね。彼女の名はグラシア・ブルーム。かつてギデオン・シンクレアに殺された、元・固有職保持者の幽霊さんで、今世間を騒がせている『あの予言』を遺した存在です」


 と、フレデリックはちらりとグラシアを見ながら、オードリーに向かってそう彼女を紹介した。


 その紹介を聞いたオードリーは「は、はぁ……」となんとも言えなさそうな表情になると、


 「さてグラシアさん」


 と、フレデリックはそんなオードリーを無視してグラシアに話しかけた。


 「はい、なんでしょうか?」


 「確か、あなたが遺した『あの予言』に登場する『悪魔』は3人でしたよね?」


 「はい、そうです」


 「確か、『真の神々に育てられし白き悪魔』、『偽りの神々に逆らいし青き悪魔』そして、『異界の神と契りを結びし赤き悪魔』でしたよね?」


 「……はい、そうです」


 と、グラシアはそう答えると、フレデリックは「ふむ……」と小さく呟いて、


 「ゼウス様、そろそろ説明をお願いしたいのですが、よろしいですか?」


 と、ゼウスに向かってそう言った。


 その言葉にゼウスは「やれやれ……」とフレデリックと同じように小さく呟くと、


 「教えるのは構わないが良いのか? お前さん達にとっては、恐ろしく辛い事実になるんだが?」


 と、ゼウスは半ば脅すようにそう言ってきたので、それに反応したのか、オードリーが漸く我に返ったので、


 「構いません、私達に構わず、どうか説明をお願いします」


 と、ゼウスに向かって深々と頭を下げた。


 その姿にヴァレリー、タイラー、レベッカが戸惑いに満ちた表情になっていると、ゼウスとヘリアテスはお互い「うん」と頷きあって、


 「わかった。こいつは恐ろしく真面目な話になるから、全員心して聞くといい」


 と、ゼウスはオードリーやフレデリック達を交互に見ながら、更なる『事情説明』を始めた。

 


 


 


 


 


 

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