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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第3章 そして、「世界」は動き出す

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第62話 そして、「神」降臨

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 「はー、驚いたねぇ。まさか『異世界』の人間だったなんて」


 春風と凛咲のカミングアウトに対して、レベッカは「信じられない」と言わんばかりの表情でそう言った。レベッカだけでない、ヴァレリーやタイラー、アメリア、エステル、ディック、ピートも、レベッカと同じような表情をしていた。


 そんな彼らに向かって、


 「信じられないと思うでしょうが、事実です。今まで騙したりして、申し訳ありませんでした」


 と、春風は深々と頭を下げて謝罪し、


 「ま、まぁ、仕方ないねぇ。『異世界から来た』なんて、とても信じられない話なんだし……」


 と、レベッカがちょっと慌ててそう励ますと、ヴァレリーは「あ!」と何かを思い出したかのような表情になって、


 「そういえばお前、前に私の『何処から来た?』質問に対して、『とんでもなく遠い所から来ました』って答えたよな? あれって、『異世界から来た』って意味だったのか?」


 と、春風に向かってそう尋ねてきたので、


 「はい、そうです」


 と、春風は本当に申し訳なさそうな表情でそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「あ、あぁなるほど、確かに『とんでもなく遠い所』……ですね」


 と、タイラーは手で自身の顔を覆いながらそう言うと、


 「えっと、因みに、春風君はルーセンティアにいる『勇者』達ついて何か知ってる事はありませんか?」


 と、春風に真剣な眼差しを向けながら尋ねた。


 その質問に対して、


 「知ってるも何も、全員俺と同じ世界の人間ですよ」


 と、春風が困ったような笑みを浮かべながらそう答えたので、


 「え、本当ですか? その辺の事詳しく……」


 と、タイラーが春風から話を聞こうとしたその時、


 「コホン!」


 と咳き込むような声がしたので、春風達が「ん?」とその声がした方向へと振り向くと、その視線の先にはフレデリックがいた。


 「すみません、詳しい話つきましては後にしていただきたいのですが……」


 と、そう言ったフレデリックに、タイラーは「あ、これはすみません」と謝罪すると、フレデリックは「ありがとうございます」と言って、春風に視線を向けた。


 「さて、春風さん」


 と、そう話しかけたフレデリックに、春風が「何ですか?」と返事すると、


 「そろそろ、聞かせてくれませんか?」


 と言ってきたので、春風は両目を細めて、


 「何を……でしょうか?」


 と尋ねると、


 「決まってるでしょう? 春風さんの『目的』……同じ世界の人間(勇者)達を置いてルーセンティアを飛び出した『本当の理由』についてですよ」


 と、フレデリックは穏やかな笑みを浮かべながらそう言ってきたので、


 「それは……」


 と、春風は答えるのを躊躇った。


 「は、春風……」


 「ハニー……」


 と、そんな状態の春風を、レナや凛咲、そしてヴァレリーら周囲の人達がじぃっと見つめる中、


 (うわぁ不味いなぁ、この状況どうするよ春風()。適当に笑って誤魔化すか、『信じられない』と言われるのを覚悟して本当の事を話すか……)


 と、春風が心の中でどうするか悩んでいると、突然左腕の銀の籠手からジリリリッと大きな音がしたので、突然のその音にレナを除いた誰もが「な、何だ!?」と、周囲を見回した。


 春風はその様子を見て「はぁ」と溜め息を吐くと、混乱している様子のヴァレリー、タイラー、アメリア達を前に、銀の籠手の装甲を外すと、その装甲の下にセットされた魔導スマホ(グラシア入り)を外し、それを操作した後、


 「はい、もしもし」


 と、春風が魔導スマホに向かってそう言うと、


 「春風、俺を呼べ」


 と、若い男性の声でそう返事が来たので、


 「……よろしいのですか?」


 と、春風はその声の主に向かってそう尋ねると、


 「ああ、構わねぇよ。アマテラス達も良いと言ってるしな」


 と、声の主はそう答えたので、


 「わかりました」


 と、春風がそう返事すると、持っている魔導スマホを真上に翳した。


 すると、魔導スマホの画面に大きな魔法陣が描かれて、そこから白いワイシャツと青いジーンズ姿をした、「ワイルドなお兄さん」を思わせる1人の若い男性が現れたので、それを見たレナと凛咲を除いた周囲の人達は「え、何!? なんか出てきた!?」と、言わんばかりの驚きに満ちた表情になった。因みに、オードリーとフレデリックはというと、いきなり現れた男性を見て大きく目を見開いていた。


 そんな状況の中、


 「よ、春風」


 と、男性が春風に向かってそう挨拶すると、


 「お久しぶりです、ゼウス様」


 と、春風はその男性、ゼウスに向かってそう挨拶を返した。


 ゼウスの登場に()()を感じたのか、春風、レナ、凛咲を除いた全員がごくりと唾を飲むと、

 

 「あー、失礼を承知でお尋ねしますが、どちら様でしょうか?」


 と、表情は平静を装っているが、明らかに戸惑っている様子のオードリーがそう尋ねてきたので、ゼウスは「ん?」と首を傾げた後、「ふふん」と言わんばかりに両腕を組んで、


 「俺はゼウス。ここにいる春風の故郷、異世界『地球』の神の1柱だ」


 と、オードリーだけでなくヴァレリーやアメリア達に向かってそう名乗った。


 


 

 


 

 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えていたら、その日のうちに終わらせる事が出来ず、結局前回に引き続き1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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