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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第2章 対決、「断罪官」

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第39話 激突、断罪官・5


 春風、ディック、ピート、エステルの4人が、ルーク副隊長ら断罪官達を相手に必死に抵抗している一方、アメリアも大隊長であるギデオン相手に、激しい戦いを繰り広げていた……のだが、


 「はぁ! やっ!」


 ハルバードを手に何度も攻撃を繰り出すアメリアに対して、


 (ぬ? あの異端者の連中、中々やるな。特にあの少女顔の少年が……)


 と、ギデオンはそんな彼女を見ずに、彼女の攻撃を軽くいなしながら、涼しそうな表情で春風達の攻防を見つめていた。


 しかし、


 「おっと、いかんいかん。今はこっちに集中しなくては」


 と、ハッと我に返って、アメリアの何度目かの攻撃を受け止めた。


 「くぅ!」


 「ふむ、流石はケネスのもとで鍛えられただけはあるな」


 と、ギデオンはアメリアを褒めるようにそう言うと、


 「ギデオン大隊長、ケネス小隊長達が生きてるというのは本当なのですか!?」


 と、アメリアがギュッとハルバードを強く握り締めながらそう尋ねてきたので、


 「ああ、事実だ。貴様はあの時、彼らを殺すつもりで攻撃したようだが、その全てが急所を外れていた。そして、断罪官全員の装備についている『自動回復』の効果によって、皆、運良く一命を取り留めたのだ」


 と、ギデオンはハッキリとそう答えた。


 その答えを聞いて、アメリアが「そう……ですか」と言うと、


 「聞きたい事はそれだけか? なら……」


 と、ギデオンはそう言ってアメリアを軽く後ろに押すと、


 「偉大なる5柱の神々のもとへ、そして先にあの世にいる家族のもとへと逝くがよい」


 そう言って、アメリアに幾つもの斬撃をお見舞いした。


 「あああああああっ!」


 ギデオンからの連続攻撃を受けて、アメリアの体はたちまち傷だらけになった。


 幾つもの傷口からはだらだらと血が流れていて、このままいけば間違いなく失血死なるだろう。


 しかし、


 「う……うぅ」


 それでも、アメリアはまだ息をしていたので、


 「ほう、まだ生きているか。なら……」


 と、ギデオンはそう言うと、瀕死のアメリアの首をガシッと掴んでトドメを刺そうとした、まさにその時、


 「ぐあああああああっ!」


 「ふ、副隊長ぉおおおおおっ!」


 「や、やめろぉおおおおおっ!」


 (何!? ルーク!?)


 ギデオンの目の前で、ルークが春風の()()()を受けていた。


 そして現在、


 「貴様、よくもやってくれたな!」


 ギデオンは、ルークに大ダメージを与えた春風を怒りの形相で睨みつけた。勿論、傷だらけアメリアの首を掴んだ状態で、だ。


 「ぐ……あ……」


 「アメリアさん!」


 「ね、姉さん!」


 今にも死にそうになってるアメリアを見て、ショックを受ける春風とエステル。そんな2人を前に、


 「ちょっと待ってろ、貴様よりも先に、この裏切り者を……」


 と、ギデオンがそう言ってアメリアにトドメを刺そうと、持っている剣を振り上げたその時、


 「やめてぇ!」


 というエステル悲鳴と共に、ギデオンの剣を持っている腕に、何本もの「黒い鎖」が巻きついた。


 「何!? これは……!?」


 と、驚いたギデオンが、その黒い鎖をよく見ると、


 (私の……()からだと!?)


 なんと、その黒い鎖は全て、ギデオンの「影」から出てきていたのだ。


 そしてそれがわかった瞬間、


 (あの娘の力か!)


 と、ギデオンがエステルを見てそう理解した、まさにその時、


 「うおおおおおおおっ!」


 ーーズゴッ!


 いつの間にかギデオンの傍まで近づいていた春風が、彼の顔面にドロップキックをかましたのだ。


 「ぐおお!」


 思わぬ一撃を受けて、ギデオンはパッとアメリアから手を離すと、そのまま後ろへと吹っ飛ばされた。


 そして、ギデオンの手を離れたアメリアは、


 「アメリアぁ!」


 と、春風と共に素早く近づいていたディックによって受け止められた。


 その後、春風達のもとにエステルとピートが駆けつけて、


 「姉さん!」


 と、エステルはすぐに彼女に向かって、春風とディックにかけたのと同じ「お呪い」をかけ、それと一緒に、


 「ヒールブリーズ!」


 と、春風もアメリアに向かって、風属性の回復魔術をかけた。その間、


 「はい、エステル姉ちゃん、お兄さん!」


 と、ピートは春風とエステルに回復薬を与えていた。


 そして、それから少しすると、アメリアの全身の傷がみるみる塞がっていき、


 「うう……」


 と、彼女の意識も元に戻ったのを感じて、


 (はぁ、よかった……)


 と、春風が安心していると、


 「貴様ぁ……」


 と、ドロップキックのダメージから回復(?)したギデオンが、春風を睨んできたので、


 「……」


 春風は何も言わずに立ち上がり、ギデオンの前に立って杖を構えた。


 そんな春風に、


 「だ、駄目だ、ハル君。君では、大隊長には勝てない……」


 と、アメリアがそう言ってきたが、春風はそれを無視して、


 「……ディック君、これを」


 と、ディックに新しい矢を与えた。


 「こ、これ……」


 と、ディックが尋ねようとすると、それを遮るように、


 「多分、あのルークって奴と隊員達はまだ諦めてないから、それでアメリアさん達を守るんだ。アイツはは……俺が相手をする」


 と、春風は真っ直ぐギデオンを睨みながらそう言った。


 その言葉を聞いて、


 「ほほう、『俺が相手をする』、か。良いだろう! ならば、まずはルークと隊員達を傷付けた貴様から葬ってくれる!」


 と、ギデオンは更に怒りの表情になってそう叫び、


 「やれるもんならやってみろ、()()()()!」


 春風も、ギデオンに向かってそう叫び返した。

 


 

 

謝罪)


 大変申し訳ありません。誠に勝手ながら、前回の話に少し文章を追加しました。


 本当にすみません。

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