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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第1章 誕生、ユニークな「ハンター」?

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第10話 宿屋「白い風見鶏」と新たな出会い

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 ヴァレリーとの戦いからの、ギルド総本部長フレデリックとの出会いを終えた春風とレナが、食事に行こうとして小闘技場を出た後、


 「あ、そうだ! ご飯に行く前に……」


 と、レナが何かを思い出したかのようにその場に立ち止まったので、


 「え、ど、どうしたの?」


 と、春風も思わず立ち止まって頭上に「?」を浮かべながら尋ねた。


 レナはその質問に、


 「ちょっとやる事があるから、出入り口で待ってて!」


 と、笑顔で答えると、春風を置いて何処かへと走り出した。


 その後、春風はレナに言われるまま、総本部の出入り口で待っていると、


 「お待たせぇ!」


 と、レナが駆け寄ってきたので、


 「えっと、何をしてたの?」


 と、春風が尋ねると、


 「いやぁここまで来る途中で倒してきた魔物を換金してたんだぁ! で、結構な量のお金が入ったから、これでご飯食べに行こ!」


 と、レナは明るい口調でそう答えた。


 その後、レナは再び春風の手を引きながら、()()()()()に向かって歩き出した。


 暫く歩いていると夕方になったのか、空がだんだんとオレンジ色に染まっていった。


 そしてそれと同時に、商業区の通りを歩く人達がどんどん増えていった。


 春風はその様子を見て、


 (凄いや、どんどん賑やかになっていくぞ!)


 と、心の中で感動していると、


 「ハル、着いたよ」


 と、レナがそう話しかけてきたので、春風は「え?」とレナの視線先にあるものを見た。


 それは、大きな木造の建物もようで、その建物の出入り口の上に飾られた大きな看板には、


 「『白い……風見鶏』?」


 と、大きく書かれていた。


 「レナ、ここって一体、何?」


 と、春風がちょっと恐る恐るといった感じでレナにそう尋ねると、


 「ここはね、私が拠点にしている宿屋で、ご飯がとっても美味しいんだぁ」


 と、レナはじゅるりと涎を垂らしながら答えたので、


 「へ、へぇ、そうなんだ」


 と、春風は若干頬を引き攣らせながらそう返した。


 その時だ。


 「うんうん。確かにここのご飯はとても美味しいよ」


 「「っ!」」


 と、背後から男性の声がしたので、驚いた春風とレナは同時に後ろを向いた。


 「やぁ」


 そこにいたのは、総本部長のフレデリックと同じようにロングコートをマントのように羽織った、20代くらいの若い金髪の男性だった。


 春風は突如現れたその男性を警戒しつつ、


 「あのぉ、どちら様ですか?」


 と、男性に向かってそう尋ねると、


 「ああ、これは失礼したね。僕はタイラー・ポッター。レギオン『黄金の両手(ゴールデン・ハンズ)』のリーダーをしているんだ」


 と、男性ーータイラー・ポッター(以下、タイラー)は穏やかな笑みを浮かべながらそう自己紹介した。


 その紹介を聞いた春風は、


 「ご、ごーる……何?」


 と、チラッとレナを見ると、レナは「はぁ」と溜め息を吐きながら答える。


 「このフロントラルで大人気のレギオンの1つだよ。さっきハルが戦ったヴァレリーさんがリーダーをやってる『紅蓮の猛牛』と肩を並べているって言われてるんだ」


 「へぇ、そうなんだ……え、それってヴァレリーさんのとこのレギオンも凄く大人気だって事?」


 「うん、そう」


 レナのその答えを聞いて、


 (マジかよ……って、そういえばヴァレリーさんも『大手のレギオンなんだ』って言ってたな。てっきり冗談かと思った)


 と、春風は思わず頭を抱えた。


 しかし、そんな春風達を無視して、


 「さぁさぁ君達、今からご飯なんでしょ? 是非とも僕もご一緒させて欲しいなぁ。丁度君に色々聞きたい事があるから」


 と、何故か春風をジッと見つめながら言った。


 春風はそれに対して、


 「あの、俺……」


 と、身構えながら言うと、それを遮るように、


 「ああ、大丈夫大丈夫。君が()だってのは理解しているから」


 と、タイラーがそう言ってきたので、


 「はぁ、そうですか」


 と、春風はホッと胸を撫で下ろした。


 ところが、


 「さぁさぁさぁ、つもる話は中でじっくりとしようじゃないか。食事をしながら、ね」


 と、タイラー春風とレナをグイグイと中へと押し込むように押し出した。


 「へ!? な、何ですか!?」


 「ちょっとぉ!」


 突然の事に焦り出す春風とレナだったが、


 「気にしなーい、気にしなーい!」


 と、タイラーは2人を無視して、一緒に「白い風見鶏」の中へと入った。


 そんな状況の中、


 (ああ、また妙な人に出会っちまったなぁ)


 と、春風は心の中で「はぁ」と溜め息を吐きながら呟いた。


 


 


 


 

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