表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第1章 誕生、ユニークな「ハンター」?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/220

第3話 中立都市フロントラル

 今回はいつもより少し短めかもしれません。


 門番の男性との会話(?)の後、春風とレナは彼と別れて門へと入ったのだが、


 「はぁああ……」


 早速、()()()()()()()されてしまい、春風は表情を暗くしながら、深い溜め息を吐いた。


 そんな春風を、


 「だ、大丈夫だよ春風! ここで春風が頑張れば、きっといろんな人達が、春風を『男』として見てくれるって!」


 と、レナは必死になって励ました。


 その励ましを受けて、


 「ははは、ありがとうレナ」


 と、春風は若干涙目になりながら、レナに向かってお礼を言った。


 それから少し歩いていると、


 「あ、ほら、見えたよ!」


 と、レナが門の向こうを指差しながらそう言ったので、少しではあるが漸く立ち直った春風は、レナと共にその先へと足を進めた。


 そして、門の向こう側に出ると、


 「ようこそ、『中立都市フロントラル』へ!」


 と、レナにそう言われて、春風はその都市の中を見回した。


 「うわぁ……!」


 そこは、多くの人々の活気に満ち溢れていた。


 整地された地面の上に、ファンタジー系の漫画やゲームでよく見る中世ヨーロッパ風の建物が幾つも建てられていて、その建物の前を多くの人達が行き交っていた。よく見ると、一般市民的な服装の者もいれば、重そうな鎧を身に纏った者に、派手なローブなどを纏った者達もいる。


 1週間前、チラリと見ただけではあるが、ルーセンティア王国の王都も沢山の人がいた。


 しかし、この『フロントラル』という都市は、少なくとも王都以上に沢山の人達がいて、清潔そうなイメージがあった(なんとなくではあるが)王都とは違って、何処か力強いものが感じられた。


 そんなフロントラルの都市内部を見て、


 (俺、本当に異世界に来たんだなぁ)


 と、春風は改めてそう感じていると、


 「さぁ春風、()()()()()はこっちだよ」


 と、レナに手を引かれたので、


 「う、うん、わかったよ」


 と、春風はコクリと頷きながら、レナに手を引っ張られる形でその場から歩き出した。


 多くの人で賑わう都市の中を歩きながら、


 「あ、あのさ、レナ」


 「ん? なぁに?」


 「レナは今、ここで暮らしてるんだよね?」


 と、春風が恐る恐るレナに尋ねると、


 「うん、そうだよ。私、実家を出てからここを活動の拠点にしているんだ」


 と、レナはちらっと春風を見ながらそう答えた。


 春風はヘリアテスのもとで、現在この世界にある国とその主要都市を勉強していたので知っている事なのだが、この「フロントラル」という都市は、中央の広場を中心に幾つかの区画に分けられていて、現在、2人が歩いているのは「商業区」と呼ばれているフロントラル内部の区画の1つで、そこは武器や薬、もしくは生活雑貨といった様々な商品を売っている店が数多く存在している。


 そして、その商業区を抜けた先に、


 「ほら、見えた。()()()だよ」


 2人が目指している目的の建物があった。その建物を見て、


 「……あの建物がそうなの?」


 と、春風が再び恐る恐るレナに尋ねると、


 「そうだよ。あそこが『ハンターギルド総本部』。私達……というより、()()()目的の場所だよ」


 と、レナはその建物、「ハンターギルド総本部」ーー以下、総本部を見てそう答えた。


 (あそこが、目的の場所か)


 やがて、その総本部の前に着くと、2人はそこで立ち止まった。


 歩きながら見ても大きな建物だというのはわかったが、1番近くで見ると、とても大きく、立派な作りをしていたので、春風は思わず、


 「で、でかい……」


 と、呟きながら、ごくりと唾を飲んだ後、


 「……あのさ、レナ」


 「なぁに?」


 「お、俺……ここでハンターになるんだよね?」


 と、春風はまた、恐る恐るレナに尋ねた。


 その質問に対して、


 「そうだけど……もしかして緊張してる?」


 と、レナはチラッと春風を見てそう尋ね返すと、


 「……うん、すっごい緊張してる。そして、もう不安になってきた」

 

 と、春風は目の前の総本部を見上げたままそう答えた。


 すると、


 「大丈夫だよ」


 と、レナは春風の肩にそっと手を置きながら言ったので、春風は緊張した表情のまま頭上に「?」を浮かべていると、


 「春風には、私がついてるから」


 と、レナはニコッと笑いながら言った。


 その笑顔を見た後、春風は目を閉じてゆっくりと深呼吸すると、


 「……そうだね。ありがとう、レナ」


 と、レナに向かって再びお礼を言った。


 その後、


 「それじゃあ行くけど、手、引っ張った方がいいかな?」


 と、レナが春風に向かってそう尋ねると、


 「大丈夫、ちゃんと歩けるよ」


 と、春風は真っ直ぐレナを見てそう答えた。


 そんな春風を見て、レナが「わかった」と言った後、春風とレナは並んで総本部の中へと歩き出した。


 中への出入り口を潜りながら、


 (さぁ、行くぞ。『地球』と『エルード』を救う為に……今日から俺はここで、ハンターになるんだ!)


 と、心の中で意気込む春風だったが、それから暫くして、


 (……ど、どうして?)


 その総本部内の、とある場所にて、春風は自分の武器を構えながら、


 (どうしてこうなったぁあああああああっ!?)


 同じく武器を構えた、1人の女性と対峙していた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ