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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第1部第3章 異世界エルードの「真実」

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第27話 新たな「お願い」


 それから少し時間が過ぎると、春風とレナは家の中へと戻った。


 玄関の扉を開けると、


 「……」


 何故か頬を膨らませているヘリアテスがいたので、


 「ど、どうしたのお母さん?」


 と、レナが尋ねると、


 「何でもありません」


 と、ヘリアテスはプイッとそっぽを向きながらリビングに入った。


 そんなヘリアテスの様子に、春風とレナは「ん?」と首を傾げて、そんな2人をグラシアは「あらー」と楽しそう表情で見ていた。


 その後、2人がヘリアテスを追ってリビングに入ると、ズボンのポケットにしまった魔導スマホが大きく鳴り出したので、春風はすぐにポケットからそれを取り出して操作した後、


 「はい、もしもし」


 と言うと、


 「おーい、春風ぁ。俺をそっちに呼んでくれぇ」


 と、とある男性の声が聞こえたので、


 「わ、わかりました」


 と、春風はその声に従い、すぐにアマテラスの時の同じように魔導スマホをかざした。


 すると、魔導スマホの画面に大きな魔法陣が描かれて、そこから白いワイシャツと青いジーンズ姿の、「ワイルドなお兄さん」風の男性が出てきたので、


 「ええぇ!? 今度は誰!?」


 「あ、あなたは!」


 と驚くレナとヘリアテスを他所に、


 「数時間ぶりです、ゼウス様」


 と、春風はその男性ーーゼウスに向かってそう挨拶すると、


 「おう、春風。数時間ぶりだな」


 と、ゼウスも笑顔でそう挨拶を返した。その瞬間、何故か歯の1つがキラッと輝いたのが見えたが。


 そんな春風とゼウスを見て、


 「ねぇ、お母さん」


 「なぁに、レナ?」


 「今出てきたあの人(?)も、もしかして……」


 「ええ、そうよ。ゼウス様っていって、アマテラス様と同じ『地球の神』の1柱よ」


 「へぇ、そうなんだ……」


 と、レナとヘリアテスはヒソヒソと話し合っていた。


 すると、ヘリアテスに気付いたゼウスは、


 「おお、()()()()()()()()! 久しぶりだなぁ、そして相変わらずチビっ子だなぁ、おい!」


 と、「ガハハ」と笑いながらヘリアテスの頭を撫でたので、


 「や、やめてくださいゼウス様! ()の前で恥ずかしいです!」


 と、ヘリアテスは恥ずかしさで顔を真っ赤にし、


 「お、『娘』ってぇと……」


 と、ゼウスはヘリアテスを撫でる手を止めると、


 「は、はい、私です! 私が、『娘』のレナです!」


 と、レナは「はい!」と真っ直ぐ手を上げた。


 それを見たゼウスは、


 「ほほう……」


 と言ってスッとレナに近づくと、ジィッと彼女を見つめて、


 「ふむ、実際こうして見ると、中々良い子に育ってんじゃねぇか」


 と、ヘリアテスに向かってそう言ったので、


 「当然です。なんたって、私達の()()()()ですから」


 と、ヘリアテスは「ふふん」と誇らしげに胸を張ってそう返した。


 それを見てゼウスが「へぇ、そうかい」と呟くと、


 「あの、ゼウス様」


 と、春風がゼウスに声をかけた。


 「おう、どした春風?」


 「アマテラス様は今、どうしてますか?」


 と、春風がゼウスに向かってそう尋ねると、


 「ああ、あいつなら()()()なもんで向こうで休ませてるから、俺が代わりにここに来たんだ」


 と、ゼウスは親指で自身を指しながらそう答えたので、


 「はぁ、そうですか」


 と納得する事にした。


 その後、


 「さて、感動の再会的な話はここまでにして……」


 と、ゼウスが真面目な表情でそう言うと、


 「ヘリアの嬢ちゃん、そして、レナの嬢ちゃん」


 と、ヘリアテスとレナを見て、


 「「は、はい!」」


 と、ビビっているのか背筋をピンと伸ばして、ゼウスの話を聞く姿勢に入った。


 「春風を通して、嬢ちゃん達の『事情』はよくわかった。で、理解した後、帰ってきたアマテラスを交えて「地球の神々』全員で話し合ってきた」


 「「……」」


 「で、その話し合いの結果……春風」


 と、ゼウスに不意に名前を呼ばれて、


 「はい、何でしょうか?」


 と、春風がそう返事をすると、


 「話し合いの結果、お前に新たな『お願い』をする事が決定された。で、アマテラスからの伝言だ」


 と、真面目な表情のゼウスがそう言ってきたので、


 「は、はい、何ですか?」


 と、春風は表情を強張らせると、ゼウスは左右の掌をパンッと叩いて、


 「『ごめん! おチビちゃん達、助けて!』」


 と、何処か軽そうな感じの表情で謝罪しながらそう「お願い」をしてきたので、


 「「えええーっ! なんか、軽くない!?」」


 と、レナとヘリアテスは驚きのあまり敬語を使うのを忘れて、ゼウスに向かってそうツッコミを入れた。


 そんな彼女達を他所に、


 「はい、わかりました」


 と、春風は真っ直ぐゼウスを見てそう言ったので、その言葉を聞いたヘリアテスが、


 「あ、あの、本当に、いいのですか?」


 と、春風に向かって恐る恐る尋ねると、


 「ええ、勿論構いませんよ。こっちの世界も放って置けない理由が出来ましたから」


 と、春風は笑顔でそう答えたので、


 「ありがとう……ございます」


 と、ヘリアテスは春風に向かって深々と頭を下げた。それを見てレナは、


 「よかったね、お母さん」


 と、優しくヘリアテス抱きしめた。


 その様子を見て春風がほっこりしていると、


 「よっしゃ! じゃあ次は、今後の予定について話し合いといこうじゃねぇか!」


 と、ゼウスが両手をパンッと叩きながらそう言ったので、


 「「「はい!」」」


 と、春風、レナ、ヘリアテスは元気良くそう返事した。


 


 

 

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