表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第3部第1章 開幕、祝勝会
204/220

第7話 到着、ストロザイア帝国

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 魔導飛空船の甲板から見えたもの。


 それはヴィンセントら帝国の皇族達の故郷、「ストロザイア帝国」の中心である「帝都」だった。


 その帝都を見て、


 (あそこが、水音達が世話になったっていう帝都か)


 と、春風が心の中でそう呟いていると、


 「さぁみんな、一旦船の中に戻るぞ」

 

 と、ヴィンセントにそう言われたので、春風は仲間達と共に船内へと戻った。


 暫くすると、魔導飛空船が帝都の真上に入ったので、春風は船内にある客室の窓から、その帝都の景色を見る事にした。


 そして、それから少しすると、


 「うわぁ、スッゲェ」


 と、春風は帝都の姿を見てそう呟いた。


 そこは、まるで漫画やアニメなどで出て来る「科学技術が発達した未来都市」を思わせるもので、その景色を見た春風は、それまで自分が過ごしていた中立都市フロントラル以上の「力強さ」的なものを感じて、目をキラキラとさせた。


 そんな春風に向かって、


 「どうだ春風? 帝都はスゲェだろ?」


 と、隣に立つヴィンセントがそう尋ねると、


 「はい、とても凄いです。俺が暮らしてたフロントラルとは雰囲気が大違いです」


 と、春風は窓越しに帝都を見ながらそう答えた。その際、窓に映ってる春風の顔が笑顔だったので、


 「ハッハッハァ! 気に入ってくれたみてぇだな!」


 と、ヴィンセントは笑いながらそう言った。


 その後、客室の扉が開かれて、


 「父上、そろそろ帝城に着きます」


 と、その向こうから現れたレオナルドがそう言うと、


 「おう、わかった!」


 と、ヴィンセントはそう返事して、


 「じゃ、春風。降りる準備をしとけよ」


 と、春風に向かってそう言い、


 「はい、わかりました」


 と、春風もヴィンセントに向かって笑顔でそう言った。


 それから更に暫くすると、春風達を乗せた魔導飛空船が、()()()()()に着いたので、


 「水音、もしかしてだけど、ここって……」


 と、春風が隣にいる水音に向かってそう話しかけると、


 「そうだよ春風。ここが帝都の中心、『帝城』だよ」


 と、水音はコクリと頷きながらそう言った。


 現在、春風達を乗せた魔導飛空船は、水音が言った帝城の敷地内にある広場に停まっている。


 その魔導飛空船の前には、数十人もの帝国の騎士や兵士達が集まっていて、その彼らの先頭には、騎士達が身に纏っているものよりもシンプルな鎧を纏った少女が立っていた。


 長い銀髪と赤い瞳を持つその少女が見つめる中、魔導飛空船の扉が開かれて、そこからヴィンセントら皇族達とウィルフレッド、ジェフリー、水音や爽子ら勇者達、そして、春風と仲間達が現れた。


 そして、全員が魔導飛空船から出てきた後、少女が1歩前に出て、


 「お帰りなさい、父様、母様、兄様に姉様」


 と、ヴィンセント、キャロライン、レオナルド、アデレードの順にそう言うと、


 「おう、ただいま()()()!」


 「エレンちゃん、ただいま」


 「「ただいま」」


 と、ヴィンセント達も「エレン」と呼んだ少女に向かってそう返した。


 そんなヴィンセント達を見ながら、


 「ねぇ水音」


 と、春風は小声で水音にそう話しかけた。


 それに水音も、


 「何、春風?」


 と、小声で春風に向かってそう返事すると、


 「もしかして、あの人も皇族の方なの?」


 と、春風は小声でそう尋ねた。


 その質問に対して、水音は答える。


 「ああ、そうだよ。彼女がもう1人の皇女様、第2皇女のエレクトラ・リース・ストロザイア様だ」


 と、春風に向かって小声でそう答えると、


 「へぇ、あの人が……」


 と、春風は銀髪の少女ーーエレンことエレクトラを見てそう呟いた。


 さて、そんな春風達を他所に、


 「エレン、俺達がいない間に何か問題は起きなかったか?」


 と、ヴィンセントがエレクトラに向かってそう尋ねると、


 「大丈夫です。父様達がいない間は何も起きませんでした」


 と、エレクトラはキリッとした表情でそう答えたので、


 「おお、そうかそうか! いやぁ、こうしてお前の所に戻れて本当に良かったぁ!」


 と、ヴィンセントは笑顔でそう言い、それに続くように、


 「ごめんねエレンちゃん、長い間寂しい思いさせちゃって」


 と、キャロラインが申し訳なさそうな表情でそう謝罪した。


 それを聞いて、エレクトラは「気にしないでください」と言うと、キャロラインは再び申し訳なさそうな表情になったが、


 「あ、そうだ忘れてたわ!」


 と、すぐにその表情を変えて、


 「いらっしゃい、水音ちゃん、祈りちゃん、進ちゃんに耕ちゃん、祭ちゃんに絆ちゃん」


 と、笑顔で水音、祈、進、耕、祭、絆の6人を呼んだので、


 「「「「「「はい!」」」」」」


 と、名前を呼ばれた6人は、一斉にキャロライン達のもとへと駆け出した。


 そして、6人はエレクトラの前に立つと、


 『エレクトラ様、ただいま戻りました!』


 と、エレクトラに向かって元気良くそう言った。


 その言葉を聞いて、エレクトラは一瞬泣きそうな表情になったが、すぐにまたキリッとした表情になると、


 「みんな、よく無事で戻ってきた」


 と、水音達に向かってそう言い、その言葉を聞いて、水音達は表情を緩ませて笑顔になった。


 そして、そんな水音達を見て、


 (あれ? 何だろう。なんか心にジーンと来たんだけど……)


 と、春風は心の中でそう呟いた。




 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。


 前回に引き続き、今回も話の展開を考えていたら、その日のうちに終わらせる事が出来ず、1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ