第6話 再び飛空船内にて
お待たせしました、1日遅れの投稿です。
その後、ジェフリーに「神罰」を与えたアマテラス達は、春風の魔導スマホを通してもといた場所へと帰っていった。そして、
「じゃ、改めてストロザイア帝国に出発しますかねぇ……」
と、ヴィンセントがそう言った、まさにその時、
「あ、そうだわ!」
と、キャロラインが何かを思いついたかのようにハッとなったので、
「ん? どしたキャリー?」
と、「おや?」と首を傾げたヴィンセントがそう尋ねると、
「どうせやるなら、ルーセンティア王国にいるマギーちゃんとクラりんちゃんも帝国に招待しちゃいましょうよ! 今回の話を聞いたら、きっと喜んで来ると思うから!」
と、キャロラインは満面の笑みを浮かべながらそう提案してきたので、
「おお、そりゃあ良い! ソイツは是非とも招待しなくちゃな! ウィルフもそう思うだろう!?」
と、それを聞いたヴィンセントが、その提案に賛成しつつウィルフレッドに向かってそう尋ねると、
「うむ、そうだな。2人もきっと喜ぶだろう」
と、ウィルフレッドも笑顔で賛成した。
因みに、
「あの、キャロライン様」
「なーに、春風ちゃん?」
「先程あなたが仰ってた『マギーちゃん』と『クラりんちゃん』というのは……?」
と、春風が恐る恐るそう尋ねると、
「勿論、ウィルフちゃんの奥さんの『マーガレット・フレヤ・ルーセンティア』と2人の娘さん……イヴりんちゃんのお姉ちゃんの『クラリッサ・リンダ・ルーセンティア』よ」
と、キャロラインが笑顔でそう答えたので、
(王妃様と王女さまかよぉおおおおおおお!?)
と、春風は心の中でそうツッコミを入れた。
その後、
「では、わたくしがお母様達を呼びにいってきます」
と、イヴリーヌはそう言うと、騎士であるヘクターやルイーズ、そして他の騎士数名と共に、もう1隻の魔導飛空船に乗って、自身の祖国であるルーセンティア王国へと向かい、残った春風達はというと、改めてヴィンセント達と共に別の魔導飛空船に乗ってストロザイア帝国へと出発した。
因みに出発直前、
「ウィルフ、ついでにコイツも一緒に連れてこうぜ」
と、ヴィンセントがジェフリーを指差しながらそう尋ねてきたので、それを聞いたウィルフレッドが「む?」と首を傾げた後、
「そうだな。では、クラーク教主も一緒に連れていこう」
と、ウィルフレッドもそう賛成したので、結局ジェフリーも共にストロザイア帝国に行く事になった。
そんな訳で、船の中に入ったのはヴィンセントら帝国の皇族達の他に、春風と春風の仲間達、そしてループスとヘリアテス、水音や爽子ら勇者達と、ウィルフレッド、ジェフリー、そして春風が所属している大手2大レギオンのリーダー2人である。ギルド総本部長であるフレデリックはというと、ループスとの戦いの後始末的な仕事をする為にフロントラルに残る事になった。
そして、時は少し流れて現在。
「……あれは本当に凄まじかったですね」
と、出発前に起きた一連の出来事を思い出し終えた春風がそう呟くと、
「ああ、全くだぜ」
と、腕を組んだヴィンセントがコクリコクリと頷きながらそう続いた。
その言葉に春風だけでなく水音と爽子までもが「はは……」と苦笑いした。
すると、
「ていうかよぉ、お前らの世界ってスゲェ数の神様がいるのな!」
と、ヴィンセントが春風達を見回しながらそう言うと、
「え、えぇ。俺達の祖国だけでなく、いろんな国の神々も集まっていましたから……」
と、春風は再び「はは……」と苦笑いしながらそう言ったので、それを聞いてヴィンセントは「ま、マジかよ」とタラリと汗を流した。
すると、
「ヴィンセントー」
と、ヴィンセントの背後で聞き覚えのある声がしたので、その声を聞いたヴィンセントがギギギと壊れた機械のような音を立てながらゆっくりと後ろを振り向くと、
「……あ、キャリーさん」
そこにはニッコリと黒い笑みを浮かべたキャロラインがいた。
そんな彼女の姿にヴィンセントだけでなく春風、水音、爽子が「あわわ……」とガクガク震えていると、
「えい」
という声と共にキャロラインはヴィンセントの頭をガシッと掴んで、
「もう、駄目でしょ勝手にいなくなっちゃ」
と言うと、ギュウウッとその頭を掴む手に力を入れた。
「ギャアアアアア! 許してくれキャリーーーーー!」
と、悲鳴をあげるヴィンセントを、春風達が「あわわ……」と真っ青な表情で見ていると、
「春風ちゃん。水音ちゃん。爽子ちゃん」
と、キャロラインに笑顔でそう呼ばれたので、
「「「は、はい! 何でしょうか!?」」」
と、3人はビクッとしながらそう返事した。
その姿にキャロラインが「うふふ」と笑うと、
「もうすぐ帝国に着くけど、見る?」
と、尋ねられたので、
「「「は、はい見ます!」」」
と、3人はそう返事した。
その後、キャロラインに案内されるように3人は船の甲板に出ると、既にそこにはレナをはじめとした春風の仲間達の他に歩夢や美羽ら勇者達の姿があった。
そして、彼女達と合流すると、
「ほら見て春風ちゃん」
と、キャロラインがとある方向を指差したので、春風は「ん?」とその指差した方向を見ると、
「うわぁ」
そこには大きな都市のようなものが見えたので、
「キャロライン様、もしかしてあそこが?」
と、春風がキャロラインにそう尋ねると、
「ええ、そうよ。あそこが私達の故郷『ストロザイア帝国』、その中心地の『帝都』よぉ」
と、キャロラインは笑顔でそう答えた。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。
この話の流れを考えていたら、予定通りに終わらせる事が出来ず、結果1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。