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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第1部第3章 異世界エルードの「真実」

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第19話 「外の世界」にて

 本編新章、始まります。


 国王を前にしたちょっとした()()()()の後、レナに連れられて無事「外の世界」へと飛び出した春風は、その後、レナと共にひたすら草原を走っていた。


 そして暫く走っていると、2人は走り続ける体力がなくなってきたのか、目の前に大きな岩を見つけると、その岩の上に2人同時にごろんと仰向けになって寝転んだ。


 その後、春風は目の前に広がっている異世界エルードの空を見て、


 (ああ、異世界でも『青空』って見れるもんなんだなぁ)


 と、そんな事を考えていると、


 「……あは。あはは。あはははははははっ!」


 と、隣で寝転んでいるレナがいきなり笑い出したので、


 「え、な、何!? どうしたんですか!?」


 と、驚いた春風が仰向けの状態で尋ねると、


 「あ、ごめんごめん! 騎士達(あいつら)()()()()の、すっごく楽しかったからさ、つい思い出しちゃって!」


 と、レナは謝罪しながらそう答えた。


 その後もレナは暫くの間笑い続けたが、


 「……」


 春風はその時の事を思い出して、逆に表情を暗くした。


 そして、春風はゆっくりと上半身を起こし、レナを見て口を開く。


 「えっと、レナ……さんで、良いんでしたよね?」


 「ん? そうだけど、どうしたの?」


 不意に名前を呼ばれたレナは、何だろうと頭上に「?」を浮かべると、


 「巻き込んでしまって、すみませんでした」


 と、春風はレナに向かって土下座で謝罪した。


 突然の事に驚いたレナは、


 「え、ちょ、ちょっと待って! 何で春風が謝ってんの!?」


 と、思わず飛び起きて春風を問い詰めると、


 「だって、俺の個人的な事情に巻き込んじゃって、それが本当に申し訳なくて……」


 と、春風は土下座の状態で顔を地面につけたまま答えた。


 その言葉を聞いて、レナは真面目な表情になると、春風に近づいて、


 「春風、顔を上げて。騎士達と戦う事を決めたのは、私の意志なんだよ。だから、春風が気にする事じゃない」


 と、優しい口調でそう言った。


 その言葉に、春風は顔を上げて「ですが……!」と反論しようとすると、それを遮るように、


 「それにね、今日の事がなくても、私……いつかルーセンティア王国を()()()()()()ってずっと思ってたんだ」


 と、レナは笑顔で物騒な事を言ったので、


 「え? それって、どういう……」


 と、春風が尋ねようとすると、レナはスッと立ち上がって、


 「春風、()()()を見て」


 と言って、レナはとある方角を指差した。


 春風は「何だろう?」と思ってその方角を見てみると、そこには、城のような建物を中心に、「円」になるように白い外壁に囲まれた都市があった。


 その都市を見て、


 「あー、もしかしなくても()()()って……」


 と、春風が恐る恐るレナに向かってそう尋ねると、


 「そう、さっきまで私達がいた、『ルーセンティア王国』の中心、『王都』だよ。で、中央にあるのが『王城』。そして、春風と()()()()()()が召喚されたあの場所は、ルーセンティア王国王城内にある、『謁見の間』ってわけ」


 と、レナは真っ直ぐ王都を見つめてそう答えたので、


 (そうか、あそこが……)


 と、春風もジッと王都を見つめると、


 「……レナさんは、どうしてあそこ……ルーセンティア王国をぶっ潰したいんですか?」


 と尋ねた。


 その問いに対してレナは、「それは」と小さな声で言うと、春風を見て、


 「あいつらは、()()()()()()()()を侮辱したから」

 

 と答えた。


 その答えを聞いて、


 「え、お父さんと……お母さん?」


 と、春風が頭上に幾つもの「?」を浮かべていると、レナは小さな声で一言、


 「オープン」


 と言って、


 (え、ステータス?)


 春風に自身のステータスを見せた。


 ウインドウに記されたものを見て、


 「……え、何これ!?」


 と、春風は驚愕の声をあげた。


 何故なら、そこにはこう記されていたからだ。


 レナ・ヒューズ(混血(獣人+妖精)・17歳・女) レベル:30

 職能:妖獣士

 所持スキル:[獣化][炎魔法][鑑定][肉体強化][精神強化][全状態異常耐性][体術][剣術][斧術][槍術][槌術][鞭術][弓術][鍛治][裁縫][細工][調合][調理][隠密活動][嘘発見]

 称号:「混血種」「固有職保持者」「(エルード)に育てられし者」


 (え、ええ? な、何これ!? ちょっと待ってよ!)


 あまりのステータスに、春風は心の中で激しく混乱した。


 特に「これはやばい!」と思ったのが、「混血(獣人+妖精)」の部分と、称号「(エルード)に育てられし者」部分だった。


 その部分を見て、


 「れ、レナさん……これ、本当の事なんですか!?」


 と、春風はかなり混乱している様子でレナに尋ねると、


 「そう、私は見た目ご覧の通り『人間』だけど、実はあいつらが『悪しき種族』と呼んでる2つの種族、『獣人』と『妖精』との間に生まれた混血なの。そして、そんな私を育ててくれたのが、『ループス』と『ヘリアテス』……あいつらが『邪神』と呼んでる存在よ」


 その言葉を聞いた瞬間、


 「な、何だって!?」


 と、春風が絶句していると、レナは後ろにある森を見て、


 「ついて来て春風」


 と言ったので、その言葉に春風がまた頭上に「?」を浮かべていると、レナはチラッと春風を見て口を開く。


 「この世界の、()()()()()に会わせてあげる」

 


 


 

 どうも、ハヤテです。


 という訳で、今日から本編第1部第3章の始まりです。


 レナと共に「外の世界」へと飛び出した春風に、一体どのような展開が待ち受けているのか?


 お楽しみに。

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