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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第5章 「邪神」との戦い
148/220

第116話 「邪神」が来た!

 遅くなりました、1日遅れの投稿です。


 それは、春風達が新たな生活を始めて少し経ったある日の事だった。


 いつものように仲間達と朝食をとっていた時に、突然玄関の扉が大きくノックされたので、


 「はぁい、今出ます!」


 と、先に食事を終えていた春風が扉を開けると、


 「あれ? ヴァレリーさん?」


 そこには、大手レギオン「紅蓮の猛牛」のリーダーであるヴァレリーがいたので、


 「どうしたんですか? 今日はあなたのところでの仕事はない筈ですが……」


 と、春風がそう尋ねると、


 「悪い、一緒に来てくれ。それと仲間達もな」


 と、ヴァレリーはかなり真剣な表情でそう言ったので、その様子を見て只事ではないと感じた春風は、


 「わかりました。みんなを呼んできます」


 と言って、急いでレナ達を呼んでヴァレリーと共にとある場所へと向かった。


 向かった先は、市役所内にあるオードリーの部屋で、そこには市長オードリーは勿論、ギルド総本部長フレデリックに、イヴリーヌやキャロライン、レオナルド、アデレード、レギオン「黄金の両手」リーダーのタイラー、そして水音達「勇者」ことクラスメイト達の姿があった。


 春風と仲間達、そしてヴァレリーが部屋の中に入ると、


 「全員、揃ったようですね」


 と、オードリーが口を開いたので、


 「あ、あの、オードリー様。わたくし達を呼んで、一体どうなさったのですか?」


 と、イヴリーヌが恐る恐る尋ねると、


 「実は、昨夜入った情報なのですが……大変な事になりました」


 と、オードリーがかなり真剣な表情でそう答えたので、周囲の人達は皆頭上に「?」を浮かべて首を傾げ、


 「何が起きたんですか?」


 と、今度は春風がそう尋ねると、


 「邪神……いえ、『月光と牙の神ループス』様が、眷属達と共にこのフロントラルに向かっているというのです」


 と、オードリーは真剣な表情のままそう答えた。その答えを聞いて、


 『……え?』


 と、春風を含めた周囲の人達は、皆、一斉にタラリと汗を流した。


 その後、


 「それは、本当なの()()()()()()?」


 と、キャロラインがオードリーをニックネーム(?)で呼びながらそう尋ねると、


 「えぇ、本当です。後、こんな時に私を『ドリーちゃん』と呼ばないでください。真面目な話ですので」


 と、オードリーは最後にギロッとキャロラインを睨みながらそう答えた。


 そんなオードリーを前に、春風はチラッとレナを見ると、


 「……」


 と、無言ではあるがとても辛そうな表情をしていたので、


 「レナ……」


 と、春風はレナに向かって優しく話しかけると、


 「だ、大丈夫。大丈夫だから」


 と、レナは弱々しい笑顔でそう返事した。


 春風はそんなレナを見て心配そうな表情になったが、すぐにオードリーに向き直って、


 「あの、オードリーさん。それで、ループス様はあとどれくらいでここに着くのですか?」


 と、尋ねた。


 その質問にオードリーが「それは……」と答えようとしたその時、


 「失礼します」


 という声と共にオードリーの秘書が部屋に入ってきた。


 秘書はそそくさとオードリーの隣に立つと、


 「市長、先程新たな情報が2つ程入りました」


 と、秘書はオードリーに向かってそう報告した。


 それを聞いたオードリーは、


 「2つ……ですか。1つはなんですか?」


 と、秘書に向かってそう尋ねると、


 「ループス様とその眷属達は、既にこのフロントラルから少し離れた森の中にいるとの事です」


 と、秘書は無表情でそう答えたので、


 「え、もう来てるんですか!?」


 と、春風は驚きながら再び秘書に向かってそう尋ねた。


 それに秘書が「はい、来てるんです」と答えると、


 「予想よりも早い到着ですね。それで、もう1つは?」


 と、今度はオードリーがそう尋ねてきたので、秘書は「それは……」と、どこか言い難そうにそう口を開くと、


 「ループス様がこちら向かっているという情報を受けて、ルーセンティア王国のウィルフレッド陛下と、ストロザイア帝国のヴィンセント皇帝陛下もこちらに向かっているそうです」


 と、秘書は言い難そうな表情を崩さずにそう答えたので、


 「え、お父様が!?」


 と、イヴリーヌは驚いた表情になり、


 「……は?」


 と、キャロラインはもの凄く嫌そうな表情になった。


 その時だ。


 (ん? 何だこの音?)


 部屋の外から何やら妙な音がしたので、春風だけでなく周囲の人達までもが「ん?」となっていると、


 「屋上から聞こえますね」


 と、オードリーが気付いたようにそう言ったので、春風達はオードリーに連れられるように部屋を出て、一緒に市役所の屋上に向かった。


 屋上に出ると、音は上空から聞こえたのがわかって、春風達が一斉に上を向くと、


 「……え? 船!?」


 そこにあったのは、大きな2隻の()だった。


 


 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日のうちに終わらせる事が出来ずに、結果、1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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