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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第4章 そして、「再会」の時へ
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第96話 修羅場の予感?・2

 お待たせしました、2日遅れの投稿です。


 それから春風は歩夢や水音達に、「自身とレナとは『仲間』である事以外何もない」と必死になって説明した。その間、レナと師匠である凛咲は「むぅ」と頬を膨らませていたが、春風はそれをスルーした。


 説明が終わると、


 「……ま、()()()()のガードは固い君の事だから、そこは信じるよ」


 と、水音は「ふぅ」とひと息入れながらそう言ったので、春風はホッと胸を撫で下ろしたが、


 「でもね春風」


 「?」


 「無事、先生や他のクラスメイト達と合流したら……君、『学級裁判』にかけられる事になったから」


 と、水音はギロリと春風を睨みながらそう言った。


 その言葉に対して、


 「ええぇ!? な、何で!?」


 と、春風が問い詰めると、水音だけでなく暁達までもがスッと同じ方向を指差したので、春風は「ん?」とその指差した方向を見ると、


 「「いやん」」


 そこには、恥ずかしそうに顔を真っ赤にした歩夢と美羽がいたので、


 「……あぁ、そういう事ね」


 と、春風はタラリと冷や汗を流した。そんな春風を、水音をはじめとしたクラスメイト達だけでなく、オードリーやフレデリック、そしてヴァレリーとタイラーまでもがジト目で見つめていた。


 するとその時、


 「ふーん。まぁ大体の事はわかったけどぉ、ちょっと良いかしら」


 と、キャロラインが口を開いたので、春風は「ん?」と彼女に視線を向けると、


 「春風ちゃん、さっきの説明の中に、レナちゃんとは『1週間ほど別行動していた』って言ってたわよねぇ。一体何処で何をしてたの?」


 と、キャロラインは真面目な表情でそう尋ねてきた。


 その質問に対して、春風は「う……」と答え難そうにしていると、


 「レオンちゃん、お願い」


 と、キャロラインは隣にいるレオナルドに向かってそう言ったので、それにレオナルドは「わかりました」と返事すると、真っ直ぐ春風を見て口を開く。


 「雪村春風君」


 「は、はい」


 「単刀直入に聞くけど……君は『勇者召喚』に巻き込まれてこの世界に来たんじゃないよね?」


 そう尋ねたレオナルドに、暁、野守、そして、1人の少女が「え?」とポカンとなっていると、


 「……仰ってる意味がわかりませんが」


 と、春風は目を細めながら答えた。


 しかし、そんな春風を前にしても、レオナルドは真っ直ぐ春風を見つめたまま話を続ける。


 「君がギデオン・シンクレアを破ったという話を聞いた後、僕達は君が()()()()()()なのかを話し合った。そして、その話し合いの結果……君は『勇者召喚』に巻き込まれてこの世界に来たのではなく、異世界『地球』の神々によってこの世界に送り込まれた人間なのではないかという疑念が浮かび上がったんだ」


 そう話したレオナルドに、誰もがゴクリと唾を飲む中、


 「……面白い話ですね。ですが、仮にその話が事実だとして、地球の神々は一体何の目的でそのような事をしたのでしょうか?」


 と、今度は春風がレオナルドに向かってそう尋ねると、


 「目的は1つ。()()()()()()()によって『とんでもない事態』に陥ったこの世界と地球……2つの世界を救う為だ」


 と、レオナルドはそう答えたので、暁と野守、そしてイヴリーヌの傍に立つ2人の騎士は「えぇっ!?」とショックを受けた。


 しかし、そんな彼らを前にしても、レオナルドは更に話を続ける。


 「そして君は、その目的の為にルーセンティアを発ち、()()()()()と接触した。違うかな?」


 と、チラリとレナを見ながらそう尋ねてきたレオナルド。その視線を受けて、レナが警戒する中、春風は頭を掻きながら「ふぅ」とひと息入れると、


 「……申し訳ありませんが、今この場で()()を話す事は出来ません。ですが……」


 『?』


 「1つ言えるとすれば……ええ、確かに()()はしました」


 と、春風はそう答えた。その瞬間、部屋の中が一気に緊張に包まれた。


 そんな状況の中、


 「まぁ、()()と言うよりも……」


 と、春風はそう言うと、チラッとレナを見て申し訳なさそうな表情になった。


 それを見て、クラスメイト達や王族、皇族達が、


 『?』


 と、皆、一斉に首を傾げる中、


 「……良いよ、春風」


 と、レナは「大丈夫」と言わんばかりにコクリと頷きながら言ったので、それを見た春風は「わかった」と小さく返事すると、目の前にいる者達に視線を戻して、


 「接触というか……」


 と、真面目な表情でそう言った後、


 「今、一緒に住んでます」


 と、すぐに何とも気の抜けた表情になって「はは……」と笑いながら言った。


 そんな春風の言葉に、


 『……え?』


 と、クラスメイト達と、王族、皇族達は、皆、再び一斉に首を傾げた。


 


 

 


 


 


謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。本当はもう少し早く投稿したかったのですが、体調不良により執筆する事が出来ず、結局2日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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