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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第4章 そして、「再会」の時へ
125/220

第93話 落ち着いたところで

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 ()()()()()()()()の後、春風はオードリーに、


 「すみません、ちょっと彼女を落ち着かせたいのですが……」


 と、レナを見ながらそう頼むと、オードリーは「わかりました」と言って部屋を用意してくれたので、春風はレナとレクシー、そして()()()()()の為にと凛咲を連れてその部屋に移動した。その際、更に()()()()()()()()が起きて、


 『すみません! その耳と尻尾触っていいですか!?』


 と、鼻息を荒くした「勇者」ことクラスメイト達がレナとレクシーに迫ったが、


 「()()()()で訴えられたいのであれば、構いませんよ?」


 と、レクシーに笑顔でそう言われてしまったので、


 『すみません! それは勘弁してください!』


 と、クラスメイト達はすぐに()()()で謝罪した。そんな彼らを見て、


 (あ、やっぱりセクハラになるんだ。ていうか、いいのか? 勇者、『悪しき種族』に屈してますけど?)


 と、春風は「はは……」と頬を引き攣らせた。


 その後、案内された部屋にて、


 「じゃあレナ、俺はもう行くけど大丈夫?」


 と、レナに向かってそう尋ねると、


 「うん、私は大丈夫だから」


 と、レナは弱々しく笑いながらそう答えたので、


 「すみません師匠、それとレクシーさん……でしたよね? レナの事、お願いします」


 と、春風は凛咲とレクシーに向かって頭を下げながらお願いした。そんな春風に、


 「オッケー、ハニー。ここは任せて」


 「わかりました」


 と、凛咲とレクシーは快く了承すると、春風は部屋を出てオードリーの元へと向かった。


 部屋を出ると、ディックが待っていたかのように立っていたので、


 「あれ? ディック、待ってたんだ」


 と、春風が話しかけると、


 「あ、うん」


 と、ディックは何処か申し訳なさそうに答えたので、


 「ん? どうかしたの?」


 と、春風がそう尋ねると、


 「ごめん、アニキ。レナさんを止められなくて」


 と、ディックは春風に向かってそう謝罪した。よく見ると凄く暗い表情をしていたので、


 「そんなに気にする事ないって。ところで今更だけど、いつからここに来てたの? 今日、仕事だった筈だろ?」


 と、春風は慰めつつ再び尋ねた。その質問を聞いて、ディックは答える。


 「ああ、仕事自体は早く終わってから、レナさんと2人でアニキを迎えに行こうとしたら、アニキがタイラーさんとあの秘書(?)さんがここに向かっていたから……」


 「そうだったんだ。声かけてくれればよかったのに」


 「ご、ごめん」


 そう言ってしゅんとなったディックを、春風は再び「だから気にするなって」と慰めた後、一緒にオードリー達のもとへと戻った。


 部屋に入ると、心配そうに春風を見つめてきた歩夢達に、春風は「大丈夫だよ」と笑顔で言うと、


 「あの、俺からでよろしいでしょうか?」


 と、オードリーに向かってそう尋ねた。


 それにオードリーは「どうぞ」と応えると、春風は「失礼します」と言って、


 「あの、今更な質問なのですが、『勇者』の皆さんやルーセンティアの王族だけでなく、ストロザイア帝国の皇族の方達までもがどうしてこちらにいるのでしょうか?」


 と、周囲を見回しながらそう質問した。


 その質問に対して、イヴリーヌが「それは……」と答えようとすると、それを遮るかのようにキャロラインが静かに1歩前に出て、


 「それは、あなたが一番ご存知ではないかしら春風ちゃん……いえ、()()()()()さん?」


 と、春風に向かってそう尋ね返した。


 その瞬間、キャロラインだけでなく部屋の雰囲気までもがガラリと変わったのを感じた春風は、


 「……俺をそう呼ぶって事は、そちらにももう()()()()()の話は伝わっているって事ですね?」


 と、相手を射殺すかのような鋭い眼差しをキャロラインに向けながら更に尋ね返した。


 その瞬間、イヴリーヌだけでなくクラスメイト達までもがブルリと震えたが、キャロラインは特に気にする様子もなく、


 「あら、驚かないのね」


 と、穏やかな笑みを浮かべながら言うと、


 「まぁ、俺自身も堂々と名乗りましたから、話が伝わるのは当然ですよ。ただ、ストロザイア帝国にまで話が行ったのは、結構驚きましたけど」


 と、春風は「はは」と笑いながら言ったので、キャロラインは「あら、うふふ……」と一緒になって笑った。


 だがその後、春風はすぐに表情を変えて、


 「それで、『神々』の名の下に俺の事を捕らえに来たのですか? それとも……この場で俺を抹殺する為に来たのですか?」


 と、更に相手を射殺すような鋭い眼差しを向けながらそう尋ねた。


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えてたら、その日のうちに終わらせる事が出来ずに、結局1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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