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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第3章 そして、「世界」は動き出す
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第70話 再びギデオンの報告

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 『あれってそういう意味だったんかーい!』


 頭を抱えてそう叫んだ爽子ら勇者達を、


 『なんだこいつら……?』


 と、ギデオン達が()()()()を見るような目で見ていると、


 「はは、そうか。彼はあの時、ちゃんと名乗ってたのだな……」


 と、ウィルフレッドが「はは……」と弱々しく笑いながらそう言ったので、


 『陛下、あなたもですか!?』


 と、ギデオン達は驚いたように目を大きく見開きながら言った。


 因みにジェフリーはというと、


 「そ、そんな……そんな馬鹿な……」


 と、今にも口から魂が出そうなくらいに呆然としていた。


 それから少しすると、


 「ギデオン、その雪村春風という人物はどのような戦いをしていたのだ?」


 と、ウィルフレッドがギデオンに向かってそう尋ねてきたので、


 「はい、奴は体術と刃を仕込んだ杖や籠手を用いた接近戦を駆使し、更に炎、水、風、そして土属性の魔術を使ってきました」


 と、ギデオンは跪いた状態でそう答えた。


 その答えを聞いて、爽子達が「おお!」と感心する中、


 「それは凄いな。それで、その者はどのようにして其方を破ったのだ?」


 と、ウィルフレッドが再びそう尋ねてきた。


 その質問に対して、ギデオンは「それは……」と答えにくそうな表情になったが、すぐに「いかんいかん」と首を横に振るって答える。


 「先程も言いましたように、奴は接近戦と4属性の魔術を駆使してきました。そして、戦いが終わりに近づいた時、奴は『化身顕現』なる見た事もない魔術を使ってきたのです」


 「何!? 『化身顕現』だと!? 一体どのような魔術なのだ!?」


 「はい、私も初めて見たのでなんとも言えませんが、敢えて言うなら、『魔物に変身する魔術』と言えば良いでしょう」


 「ま、魔物に変身!?」


 「そうです。そして、これは奴自身が言ってた事なのですが、どうやら奴には『協力者』がいるようで、この『化身顕現』という魔術はその『協力者』と共に作った()()()()()だと言ってました」


 「なんと! つまり、オリジナルの魔術という事だな!? それで、その者はどのような魔物に変身したのだ!?」


 「はい、奴が変身したのは、燃え盛る炎の如き真紅の翼を持つ鳥の魔物で、確か、『フェニックス』と奴はそう言ってました」


 その報告を聞いた次の瞬間、


 『ふぇ、フェニックスゥウウウウウウウッ!?』


 と、爽子を除いた勇者達がそう叫んだので、


 「む! 勇者達よ、何か知っているのか!?」


 と、ウィルフレッドが勇者達を見てそう尋ねると、勇者の1人が、


 「は、はい、フェニックスというのは、僕達の故郷『地球』に存在している伝説の生き物の事です。たとえ死んでも炎の中から蘇る為、『不死鳥』とも呼ばれています」


 と、ウィルフレッドに向かってそう説明した。


 その説明を聞いて、


 「な、なんと、『不死』とな!?」


 と、ウィルフレッドが驚きの声をあげていると、


 「……なるほど、どおりで我が最大の技が破られた訳だな」


 と、ギデオンがボソッとそう呟いたので、


 「む、ギデオンよ、今のはどういう意味だ?」


 と、ウィルフレッドがまたそう尋ねてきた。


 その質問に、ギデオンは真剣な表情で答える。


 「はい、奴はそのフェニックスに変身した後、我が最大の奥義である『聖光轟雷剣』を真正面から打ち破り、神より賜った『聖剣スパークル』を真っ二つにしたのです」


 そう答えると、ギデオンは腰の鞘から刀身を半分無くした聖剣スパークルを抜き、それをウィルフレッドに見せた。


 それを見て、


 「お、おお、なんという事だ……」


 と、ウィルフレッドがショックを受けていると、


 「ウィルフレッド陛下、私からも質問してよろしいでしょうか?」


 と、ギデオンがそう尋ねてきたので、


 「む、許そう。何なりと聞いてくれ」


 と、ウィルフレッドがそう返すと、


 「陛下は雪村春風という人物について、何か知っているのではありませんか?」


 と、ギデオンは目を細めながら尋ねてきた。


 その質問に対して、


 「……何故、そう思った?」


 と、ウィルフレッドがそう尋ね返すと、


 「奴の名を出した時から、陛下もそちらの勇者達も、そしてクラーク教主も何やら様子がおかしかったので……」


 と、ギデオンはかなり真剣な表情でそう答えた。


 するとそこへ、


 「ぎ、ギデオン大隊長、それはあなたが知る必要のない事ですよ」


 と、何やら大慌ての様子のジェフリーがそう割って入ってきた。


 しかし、


 「クラーク教主、申し訳ないが、しばらくの間黙っててくれないか?」


 と、ウィルフレッドが睨みながらそう言ってきたので、ジェフリーはそれ以上何も言わなくなった。


 その後、


 「わかった、ギデオン」


 とウィルフレッドがそう言うと、ギデオンら断罪官に向かって()()を話した。


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。今回の話の流れを考えていたら、その日のうちに終わらせる事が出来ず、結局1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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