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UNDEAD HUNTER  作者: Navajo
第二章 新世界の幕開け
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第十一話 思い出の始まり





 彼、ミノルは男の死体の両足を抱えて引きずった。

 

 部屋の外までズルズルと引きずり出し、階段では二階から一階まで蹴落として下ろした。

 そのまま自分が出入りした窓から外に運び出し、家の外に出すと新興住宅地の敷地内に倒れていた女性の襲撃者の死体の横に並べた。

 

 血のニオイに誘われて襲撃者が食べてくれれば証拠を消すことができると考えたのだ。

 

 その足で隣のドラッグストアの駐車場まで車を回収しに行き、車を運転して少女の家の庭に愛車のジムニーを駐車させた。

 

 ミノルは上下二連銃を車の後部座席に残してから家の中に戻り、少女を連れ出す前に使えそうなものを探そうと家の中を漁り始めた。

 

 一階には多少の医薬品や食料はあったが、ミノルにも相応の予備はあるし、必要ならば隣のドラッグストアからギッてしまえばいいので手を付けなかった。

 

 金目の物に興味があるわけでもないので早々に一階の家宅捜索を終わらせると二階へ移動した。

 

 階段と廊下は引きずった男の血で汚れ、殺人事件の現場だと誰が見ても分かるほどのおぞましい惨状だった。

 

 それらをライトで照らしながら男がいた寝室を覗き込むと、探していた自分のバックパックを発見した。中には弾もあるし、奪われたキーホルダーも入っていた。

 

 

 「あの野郎。ぶっ殺して正解だったぜ。閻魔様に舌抜かれて血の池地獄で溺れちまえってんだ」

 

 

 ミノルは盗まれたバックパックを背負い、他にめぼしいものはないと判断してから少女の部屋に向かった。

 

 ミノルが部屋を開けると鉄臭い血のニオイに襲われた。少女を早く運び出すべきだと考えると、少女が日常生活で必要になりそうな物を探し始めた。

 

 少女の部屋の中からボストンバッグを発見すると、その中に少女の衣類、下着や上着などを適当に選んで詰め込んだ。そうして物色していると見慣れないものをミノルは発見した。

 

 大きなビニール袋のパッケージ。

 他にも様々な道具や新聞紙まで置いてあり、それがなにか調べようと懐中電灯のライトで照らした。


 

 「……え? オムツ? ……マジで?」

 

 

 ミノルは小さな衝撃を受け、パッケージに入ったオムツ、尿取りパット、使い捨てのおしり拭きに、陰部洗浄用洗剤と陰部洗浄容器のセットを手に取ってまじまじと見た。

 

 そして少女をライトで照らし、少女の寝ているベッドに歩み寄ると、少女の布団を優しくはいだ。布団をどかすと可愛らしいパジャマを着た少女の全身がライトに照らされる。

 

 

 「ちょ~っとごめんね、トシコちゃん。お兄さん、ちょっ~っとだけ確認したいことがあるんだ」

 

 

 ミノルは少女のパジャマのズボンに手をかけ、優しく、ゆっくりとズボンを下ろした。

 

 本来であれば可愛く、女の子らしいラブリーな白いパンティーが見えるのであろうが、ミノルが目にしたのは白い紙のオムツだった。

 

 ミノルは無言でパジャマのズボンを元も状態にたくし上げ、改めてもう一度パジャマをめくって下着を再確認した。

 

 しかしそれは何度見てもそれはオムツだった。

 触ってみても、布以外の素材で作られたごわついた紙オムツに間違いない。

 

 ミノルはおもむろに紙オムツに顔を近づけ、クンクンとニオイを嗅いだ。すると強い尿臭を感じる。ミノルは渋い顔をしながら顔を離し、再びパジャマのズボンを元の状態に戻して少女に布団をかけ直した。

 

 ミノルは考えた。

 

 自分にも妹がいるので子供の頃に世話をしたことはある。

 しかしオムツの交換などはしたことがない。妹の風呂を覗いたり、おっぱいやお尻を触るセクハラをして妹が怒り、その様子を笑い、さらに怒られたことは星の数ほどあるが、スカトロプレイには一切興味を覚えたことはない。

 

 今まで付き合ったり遊んだりした女の子たちとも人並みに性行為やプレイを楽しんではきたが、赤ちゃんプレイなどしたことが無い。


 オムツの世話など、数人の友人が昨今の流れで介護士になったので、彼らとの飲み会や電話の中で仕事の話として聞いたことがあるという程度の知識しかない。

 

 

 「……正直、気が進まねーけど……。ここにこれがちゃんとあるってことはさ、ここでトシコちゃんのお世話をしててくれてた人がここに居たってことなんだろうな」

 

 

 動けない少女がベッドに寝ており、その排泄物や着替えの世話を誰かがやっていたのであろうという事実。

 

 それはあの男ではないだろう。

 その誰かはどこかに行ってしまった。助けを求めに出かけたのか、誰かに襲われたのか、理由は分からないが、今はここにいない。

 残された一人の少女だけが衰弱して孤立し、来ることのない助けを待ちながら暴漢に襲われた。

 

 ミノルはライトで少女の学習机を照らし、引き出しの中からマジックを一本取り出す。そして机の上にあったノートを1ページ破り取ると、そこに書き始めた。

 

 

 “女の子を預かります。安全な場所で保護するので、身元を引き取りに来られたら下記の住所まで来てください。来れない時はここで待っててください”

 

 

 ミノルはそう書き残すと、自宅の住所と携帯電話の番号も記載した。

 

 少女の衣類とオムツなどの排泄物の介助用品を一式、そして残していた自動銃を先に車まで運び入れる。その荷物の詰め込みを終えたミノルは少女の部屋に戻る。少女をタオルケットで包み、優しく抱き上げた。

 

 小柄な少女は見た目以上に軽いと感じた。ミノルは今まで仕留めた獲物の経験から、体重は40kgに達していないだろうと予想した。


 栄養不足で寝たきりのせいなのか、小柄な体格のせいなのかは彼には分からない。

 

 血まみれの部屋から運び出し、血まみれの廊下と階段を通って少女を外に連れ出すと、倒した助手席のシートに少女を寝かせた。

 

 必要なものを全て積み込んだことをミノルは確認すると、運転席に乗って車を発進させた。

 

 目的地は自宅であり、車で五分とかかることは無い。

 

 車を走らせ自宅のアパートの前に到着すると、ミノルは自動銃を手にして周囲の見回りから始めた。

 荷物を搬入している最中に襲われたらひとたまりもないので、用心深く周囲を捜索する。

 幸い外敵となりそうな襲撃者の気配はない。獲物を探し求め、どこかに行ってしまったのかも知れない。

 

 ミノルは玄関を開けると少女を寝室のベッドに運んだ。床に男が試し撃ちしたときに落とした薬莢が落ちていたが布団は荒らされていない。ミノルは自分のベッドに少女を寝かせると、石油ストーブも点火して部屋のを暖めてお湯も沸かした。

 

 今度は車の中の荷物を全て家の中に運び、それを終えると玄関に鍵をかけ、糞便や足跡で汚れた玄関や風呂場、廊下を掃除し始めた。


 幸いにも水はまだ出る。ゴム手袋をつけ、水とハイターを混ぜた液体で家の中の隅々を拭き掃除し、汚れたものは全てゴミ袋に詰め込んで家の外に放り出した。

 

 最後にはまた水道水を使って二度目の拭き掃除を行い、塩素臭い部屋を換気するために人の出入りができない窓だけ開放してひと仕事を終えた。

 

 ミノルは手と顔を洗ってから寝室に入り、着替えてからベッドで眠る少女を見下ろした。

 

 石油ストーブの炎がわずかばかりの光源となっているが、部屋の中は暗い。

 少女の姿も薄ぼんやりと確認できるだけで、これではオムツの交換も食事の世話もできそうにない。

 

 ミノルは玄関横の収納扉に向かうと、中からキャンプ道具を引っ張り出した。その中から電池式のLEDランタンを選び出して寝室に持っていく。

 

 LEDランタンを灯すと部屋の中が一段と明るくなった。少女の姿もハッキリ見える。ランタンの光は少女を照らし、少女の瞳がその光をキラキラと反射させていた。

 

 少女の目が開いている。ミノルは少女が目を覚ましたと知ると優しく声をかける。

 

 

 「おお。起きたかい。覚えてないかも知れないけどさ、ここ俺の家だよ。君の家が危なくてさ、寝かせておくわけにいかないから連れてきたんだ。……恥ずかしいかも知れないけどさ、ちょっとこれから君のオムツ交換させてもらうね? ああ、俺、童貞じゃないから安心してね」

 

 

 一体何を安心すればいいのか分からない説明をすると、ミノルは早速準備を始めた。

 

 風呂場から持ってきた洗面器を使って熱湯と水を混ぜ合わせてお湯を作り、陰部洗浄用の洗剤を入れた容器の中にお湯を注ぐ。

 手順が間違っていないかと、陰部洗浄洗剤の商品に記載された説明書きを読みながらミノルは確認した。

 

 オムツの使い方も尿取りパットの使い方もわからないので、それぞれの商品の裏に書かれた説明書を読み、尿取りパットを取り付けたオムツを試しに自分自身で身につけ、さら枕にオムツをに取り付けて練習してみる。

 

 自分もクソを漏らして倒れていた。猟でも獲物の血と糞尿には触る。排泄物など怖くはない。

 

 怖くはないが、初対面の赤の他人におむつ交換をぶっつけ本番で実施するのは度胸がいる。

 

 ミノルは一つ溜め息を吐いてから作業に取り掛かった。

 

 少女の布団をどかし、パジャマのズボンを脱がせた。少女の下半身は紙オムツだけ。解けないように止められたマジックテープを一枚ずつ解き、ゆっくりとオムツを開いてみる。

 

 途端にニオイが立ち込めた。強い尿臭。見れば濁った黄色い尿と、あまり消化されていないような少量の下痢便が出ており、オムツに取り付けられた尿パットとオムツのギャザーが排泄物を漏れ出ないように防ぎきっていた。

 

 ミノルは臆すること無くそれらを観察し始めた。

 

 仕事を覚えるには人の仕事を見て覚え、盗み、同じ手順と方法を再現し、同じ結果を出す必要がある。それができてからより良い物を創造する。

 

 仕事を覚えるということは、教わる以上に奪い取るものだ、というのがミノルの持論だった。

 

 やり方は媚びても、ねじ伏せても、屈してもいい。人間関係に正解はないので相手と自分にとって適切な方法を選択する。

 

 そういうことを理解できる人間、仕事の良し悪しを導き出せる人間かどうかがミノルにとって付き合える相手かどうかを見極める線引でも合った。

 

 そういった仕事のできる奴とは仲良く協力して助け合う。

 バカは利用する。バカとハサミは使いようとは言うが、どうしようもないバカは追い出せばいい。

 

 そのためには攻略するべき対象のことも研究しなければならない。

 

 だからミノルは相手を見ることに遠慮はしない。

 

 少女の陰部は排泄された尿と便で陰部が汚れていた。

 薄い陰毛には液状の便が付着してしまっており、陰部の中、膣の中も汚れているようだった。

 

 尿は色が濃く、ニオイも強い。水をたくさん飲めば小便は色が薄くニオイも少ないが、逆に水の摂取量が少なければ色も濃いしニオイも強い。さらに便の排泄量も多くない。ほとんど飲み食いできていないことが予想できた。

 

 栄養状態が悪ければ病気にも弱い。排泄物で汚染されていればそこから病気になる。なので商品の説明内容に従って、汚れた部分を洗い流し、新しいオムツと尿取りパットに交換する必要がある。

 

 少女はここに来るまでにさんざん動かされたが、それでも汚物はオムツから漏れ出ることはなかった。つまり、今のオムツの設置状態がベストポジション。

 罠と同じように、設置するには相手に合わせた適切な方法と場所取りをする必要がある。

 

 作業を開始しようと思ったその時。

 

 ミノルはあることに気がついた。

 

 さすがに素手では触れないと。

 

 ミノルはベッドから離れると再び収納扉に向かい、収納庫の中からコンテナを取り出す。

 

 収納庫の中には罠が入ったコンテナや、解体に使う道具が入ったコンテナが収められており、その中の解体する道具が入ったコンテナを取り出した。

 ミノルはコンテナを開けると消毒液と使い捨てグローブを取り出し、それらを持って少女が横たわるベッドへと戻った。


 ミノルは持ってきたグローブを手にはめ、作業を再開する。

 

 少女の陰部に付いた汚れを使い捨ておしり拭きで拭い、用意した洗剤の入ったお湯で洗い流す。

 ミノルは小さな女性器を指で押し開き、膣や尿道にもついた便も念入りに洗い流した。

 

 洗い流したお湯を吸って尿パットがタプタプになると、ミノルはグローブを交換して少女を横に倒しながら尿パットを取り除き、下敷きの汚れていないオムツの上に少女の尻を乗せ換えた。

 完璧主義のミノルはさらにグローブを交換し、もっと汚れを取り除くべく追加でお湯で洗い流した。

 

 すっかりきれいになった陰部を確認するとミノルはティッシュペーパーで水気を拭き取る。

 

 そして汚れたパットとティッシュとオムツをゴミ袋に投げ捨て、三回目のグローブ交換も行って使い捨てのおしり拭きでお尻や鼠径部、太ももの周辺まで丁寧に拭き取った。

 

 最後にオムツを少女に履かせるため少女を側臥位にするように横へ軽く倒し、先程と全く同じ位置に新しいオムツとパットを敷いてその上に少女を寝かせる。

 

 展開されたオムツを閉じるようにして少女の下半身をオムツで包み、テープで止めて固定すると完成した。

 

 

 「ふぅー……。やっぱ俺って仕事できるなぁ~。完璧じゃん」

 

 

 ミノルはオムツを交換する前の少女の状態と、今の少女が全く遜色のレベルで仕上がったことに自画自賛し納得した。

 

 立ち上がったミノルは後ろに反り返り、全身を伸ばすストレッチをしてからダイニングに水分を取りに行った。

 

 常温のポカリを持ち出し、台所でコップとコンビニでもらったストローを用意すると寝室に戻った。

 

 ミノルはコップにポカリを注いでストローを挿し、ベッドに座りながら少女を抱き起こしてストローを口まで運んだ。

 

 

 「ほら。トシコちゃん。ポカリ、分かるでしょ? 飲んでみようか? ストロー吸ってみて」

 

 

 ハァハァと少し苦しそうな呼吸をしながら少女は小さく口を開け、差し出されたストローを咥えてチュウチュウと吸い始める。

 

 間違いなく飲むその姿を見ながらミノルは達成感を感じた。

 

 しばらく飲み続けると少女がむせた。

 乾いた音を立てながら痛そうな咳を何度か繰り返すので、ミノルは少女の背中を擦り続けた。

 

 少女の咳が収まっても背中を擦り続け、落ち着いたらまたポカリを飲ませるという行為をミノルは続け、とうとうコップ一杯のポカリを飲ませることに成功した。

 

 飲み終えた少女をベッドに寝かせるとミノルをコップを洗い、今度は自分の食事を準備し始める。

 

 電気は使えないがプロパンガスと水は使えるので、ランタンの明かりを頼りにガスコンロで簡単な料理を作り、食事を食べて歯を磨くと用意した寝袋で少女の隣の床の上で眠った。

 

 



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