第14話 妖精。
大きな爆発音がしたのは街の方だ。
しかし、父上と騎士達が魔物討伐に行ったディーブラント森林は街とは真反対だ。
「街には僕が行こう。
僕なら父さん達よりも早く街に行けるだろうからね。」
そう言うと、兄上は足早に食堂を出た。
「大丈夫かしら……
アレクはまだしも、レオは心配ね。」
「大丈夫よ、ママ。
レオは私より強いんだから。
街に魔物がいたってレオなら倒せるよ。」
「そうね。
あの子を信じましょう。」
……………………
「と、ところで……
ノエルはどこいったのかしら?」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ふぅ………
何とか抜け出すことが出来た。
『隠密神の加護』はかなり実用的なようだ。
ボクは今、兄上と同じように街に向かうため廊下を走っている。
兄上だけじゃ心配だ。
それに、街は慌てて逃げている人で溢れかえっているはずだ。
ボクは兄上に実力は劣っているけど、その人たちを安全な場所に誘導するくらいはできるはずだ。
しかし、今のボクはなんの装備もない。
危険な場所に行くのだからちゃんと装備は必要だよね。
と、言うわけで武器庫に来た。
ローズフェルト家の武器庫にはさまざまな武器が存在する。
うちの家系は能力値が高い子どもが生まれやすいからだ。
しかし、その能力値はその子どもによって大きく変わる。
兄上と姉上が物理特化と魔法特化に別れてるみたいにね。
そのため、その子どもにあった武器を与えるために、様々な武器があるわけだ。
僕は短剣術のスキル持ちだから、出来るだけ探検のほうがいいかな……
辺りを見渡すと、短剣はあるが、見栄え重視の物が多い。
もっと奥を探してみるか………
ん?
なんだろう。この短剣。
普通の短剣みたいだけど、何となく他とは違うような……
んー、こういう時は『鑑定の魔眼』!
…………………
た だ の た ん け ん
こ……剣には……妖精…で……デ…………が宿……いる。
その……、……関……る……ル、…法………力を……げ…る効………る。
…………………
え?
なにこの鑑定結果……
お、おかしい。
文字が正しく表示されてない?
そ、それに……妖精?
なんだこれは……
ま、まあ、普通の短剣では無いことは確かだろう。
とりあえず、兄上の元に急ごう……
読んで頂きありがとうございます。
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あと、作品内にこんなキャラを出して欲しい!この名前のキャラいたらいいなぁ。
と、思ったら、感想等で書いてくれると助かります。
だ、断じてインスピレーションが働かないなんてことは無いんだからねっ!
追記:すいません。深夜に書いていたのでテンションおかしくなってました。