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幻想最強記  作者: 銀色子猫
第一章 〜 幻想郷入り編〜
5/5

第五話:〜過去の記憶〜

受験が終わって少しゆっくり出てきているので更新しました!遅れて申し訳ありませんでしたm(_ _)m

失踪したわけでないのでご安心下さい!

 

 見たことのない景色。


 荒れ果て崩れた神殿で静かに雨が降る降っている。柱は崩れ、床は割れ、建物は崩壊している。


 そんなところで俺の視界に一人の男性が壁にもたれかかって背中を預けて腹に手を当てている女性に向かい立っている。


 俺は、何故かそんな光景を目を逸らすことをせずに見入ってしまう。


 少しすると男性が女性に対して話しかけている。


「俺は、お前を助ける!必ず!」


 すると、女性は薄く笑みを浮かべながら


「いや、私は助からないよ。もうすぐ、敵が来るんだから逃げないと……」


 だが、男性はその言葉に怒りながら激情に表情を変えながら叫んでいる。


「嫌だ!俺は、お前を助ける!大切であるお前を絶対に助けてみせる!」


 その言葉に女性は、安心したように笑顔になっている。


「私は……もう治らない……。この傷じゃあ……もう……」


「そんなことはない!寺に戻れば絶対に治る!だから……」


 女性は、男性の頰に手を添える。そのまま、撫でる。その行動に男性は、言葉を止める。


「私を抱えながらじゃあ……逃げれない……だから……」


 そういうと、女性は自分の剣を男性に渡す。男性は、驚いた表情をしている。


「この剣を……あなたに……。その剣で……私を……」


 その言葉を聞けないまま俺の意識はそのまま無くなっていく。また、目の前が真っ暗になった。


 ◇◇◇◆◆◆


 今度は、俺の知る景色だった。


 研究所の近くの夜の森。俺が五歳くらいの頃に今の親に拾われるまでいた研究所で実験のモルモットにされていた。


 その実験に耐えられなくなった俺が、逃亡して森に彷徨っていた時に見た景色だ。結局、最後に研究所の役員に見つかって強制連行されて実験が過酷になっただけだった。


 何でそんな頃の景色が目の前に……


「やっと……出られたぁ……このまま逃げないと……」


 後ろから声が聞こえてくるほうを見ると、小さい頃の俺がいた。


 足は土まみれになって、試験者用の白い服が土で汚くなってみすぼらしい格好だった。


 特に、理由はなかったが今まで忘れていた過去を知りたくなったから俺はそのまま小さい頃の俺の後をついていった。


 木の陰に隠れて少しずつ前に進んでいく。暗い道で足場が悪いけど、しっかりとした足取りで進んでいく。


 今見ても、なんとも言えない光景だったが俺そのまま進んでいった。


 数分後に少し休憩するために木の陰に座って肩で息をして息を潜めながら呼吸を整えている。


 すると、茂みから何かが動いた音が聞こえてきた。小さい頃の俺は、びっくりしながらもすぐに気配を消して茂みの奥を見てみると


「女の人……?」


 そこには、倒れている金髪の人がいる。この近くで一般人がいるなんてありえないことに少し驚いている小さい頃の俺。


 事実、俺自身も今の今まで忘れていたが、その女性に何か近似感を覚える。


「……この女性……どこかで……」


 すると、小さい頃の俺がその女性に近づいて行っている。


「大丈夫ですか?」


 声をかけると「うゔ」とうなり声が返ってきて下を見ると、血の池が広がっている。


(そうだ……。思い出したこの後俺は、彼女を助けるために自分の服を使って止血をしたんだった)


 俺が思い出していると、小さい頃の俺が拙いながらも応急処置を行っていると足音が聞こえくる。


「ちっ……。もう来たのか。せめて、この人だけでも」


 小さい頃の俺は、女性を面影に隠してその場を後にする。


 そのまま、暗い森を二時間くらい逃げまわって捕まってしまうところを見ると、また目の前が真っ暗になった。


 ◇◇◇◆◆◆


 今度の風景は、綺麗な桜が咲いているところで和風な家屋がありその木の下で横たわる少女とその近くで泣いている少年。


 少年に柔らかく笑う少女。着物のような服に身を包み桃色の髪が印象的だった。


 少年は泣いて何か言ってるが、俺のところには声が聞こえてこない。だが、悲痛に満ちている顔はとてもいい気持ちにならなかった。そして、何か既視感がある感じがした。


 そして、少女を見送るために無理やり笑顔を作って少女は桜の木の根元に包まれるようにして土に還っていった。そして、また暗闇に落ちる。


 ◇◇◇◆◆◆


 今度の光景は、俺の記憶に残っていたものだった。緑髪の少女を護衛するというものだ。その少女は神様が見えるらしいが他の者には見えず、そのせいで現人神に祭り上げられてしまって、自由を制限されている。


 その少女の話す神様は、最初のうちは、見る事が出来なかったが話すことが面白くて他の仲間達が呆れる中で俺は熱心に聞いていた。


 そして、いつの日か少女の隣にいる二柱の神様が見えるようになっていた。最初は少女は驚いていたが、背の高い大人の女性の神様が気を使って俺に見えるようにしてくれたらしい。


 それから、二人の人間と二柱の神様と一緒に話しながら護衛の仕事をこなしていった。しかし……


「どうして、行っちゃうの……」


 涙目をしてる少女がいる。仕事が終わって次の仕事に行かなきゃならなかった。それを伝える駄々をこねてしまった。神様たちも困ってしまったがその頃の俺は


「大丈夫。俺は、仕事を片付けて全て終わったら戻ってくるから」


 優しい嘘をついてしまった。今になってみればもっと違った方法がなかったかとか思うがもう後の祭りというものだ。


 少女は満面の笑みで俺を見送ってくれた。神様たちも困っているような顔をするが暖かく送り出してくれた。そして、暗闇の中に落ちていく。


 ◇◇◇◆◆◆


 目を開けると目の前には、和風の天井があり起き上がろうとすると身体中から猛烈な激痛がする。


「いてて。ここは……」


「ここは、家の中の一室ですよ」


 声をする方に目を向けるとさっきまで戦っていた藍さんがいた。手には桶とタオルがあった。自分の服が学生服から和服に変わっていて布団の上で腕にぐるぐるに巻かれている包帯を目にする。少しずつ記憶がしっかりとしてくる。


「そっか……。負けたんですね……。俺は……」


 すると、藍さんは俺の近くに座ってタオルを濡らしながら話す。


「いいえ。あの勝負は神慈の勝ちよ」


「そうなんですか……。俺、思い切り気絶しちゃってますが……」


「最後のは確実に殺す勢いだったから、気絶程度済ました時点であなたの勝ちだったのよ」


 濡らしたタオルを顔の傷に拭く。少し痛かったが他の箇所が痛いこともあってあまり気にならなかった。


 ある程度拭き終わって腕の包帯を新しいもの変えてくれる。


「そういえば、かなり庭荒らしちゃったけど、紫さんは怒ってないかな」


「紫様は怒っていらしゃらなかったでしたよ。それどころか、私達が戦うことも織り込み済のようでした」


 それには驚きだ。紫さんは知略を巡らせるタイプのようだけど、まさかここまでの展開を読んでいたなんて……。


 というか、この状況が分かっていたなら何で俺が死ぬ思いまでして藍さんと戦わなければならないかったのか溜息が出てくる。


「それは、あなたがどんな風に戦うのか見たかったからよ!」


「わぁっ!」


 何もない場所から紫さんがいきなり俺の前に現れた。心臓が止まるかと思った。


「紫様。おかえりなさいませ。薬を貰えたみたいですね」


「ええ。感謝しなさい神慈。紫さんが薬を貰ってきたのだから」


「あっ……。ありがとうございます」


 紫さんは微笑みながら藍さんに薬を渡して俺にドヤ顔を見せてくる。ドヤ顔は正直なところ大人の女性の魅力が無くなってとても可愛らしいと思った。


「この薬があれば一晩で治るから、今日は休んで明日は私と一緒にいくところがあるから付いてきてね」


「行くところ?」


 疑問を問いかけると、藍さんと一緒に部屋から出て行く。襖を閉めるその時に疑問の答えを言う。


「博麗神社。あなたがこれから先、異変に関わる時に知る必要がある人物がいる場所よ」

次回予告

神慈「第五話はどうだったでしょうか」

藍「結構色んな記憶があったけど……」

神慈「実は今回の四個中二つは俺も分からない」

藍「じゃあいったい誰の……」

主「おっとそれ以上の事は、この先に判明するから」

神慈「おっ!主じゃん!ほぼ三ヶ月投稿してないかった」

主「しょうがないじゃん。今年受験生なんだよ!」

藍「聞いた話しだと私達の話のストックも作らずに他の投稿サイトの作品を作るために動いていた情報が……」

主「(;゜Д゜)! 」

神慈「ぬ〜し( *`ω´)」

主「(·_·;)。じゃあ、次回はいよいよあの主人公タッグが出ますのでお楽しみに」

神慈・藍「「逃げたな」」

主「うるさい。うるさい。ほら、お決まりの」

神慈「はいはいそれじゃあ」

主・神慈・藍「「「次回もゆっくりしていってね」」」



神慈「次に予想よりも遅れたら嵐風拳の刑だから(#`д´)」

主「( ̄▽ ̄;)。はい……」

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