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夢の王~悪夢使い、夢の中なら最強!~  作者: 蒼く生きるセブ
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プロローグ

処女作です。まだまだ文章は拙いですが読んでくれると嬉しいです。

僕は悪夢を見続けていた。

それは自分が夢を見ていると自覚している俗に明晰夢というものを。そう、それは明晰夢でありそして悪夢だった。

僕は、10歳の誕生日から夢を見ていた。その夢の中である少女と出会った。その少女は今までに見たことがないほど、とてもとても美しくそしてとても綺麗でとても悲しそうに泣いていた。僕は何故泣いているのかとても気になって話しかけようとした。

「君は、何故ないt」

《グサッ》

「えっ?」僕は何が起こったかまるでわからなかった。しばらく呆然としてしまった。何が起こったのか見ようとすると自分のお腹に日本刀らしきものが刺さっていることに気が付いた。気が付いた途端に痛みが走った。

「痛い、イタイ痛い痛いなんで」

夢であるはずなのにまるで現実かのように僕は痛みを感じた。そして力尽き横たわり血がたくさん出て行くのを見て

「ああ、僕は死ぬんだ」そう思いながら、死んでいく痛みを味わいながら彼女を見た。彼女は、ただ泣いている。そうして死んで死にきったところで僕は目がさめる。この夢のことを覚えたまま

それから僕は、毎日殺された。毎日毎日毎日毎日ただあのまるで天使のようにかわいいく悪魔のように僕を殺しにくるあの名前も知らない少女に。

時には刀で首を切られ死に、

時には銃で頭を撃たれ死に、

時にはどこからか来た雷を落とされ死に、

時にはマグマに落とされ死んだ。もうどんな死に方をしたのかよく覚えていない。

彼女は、僕の夢の中では最強であったいや、神であった。天を操り地を操った。

彼女は悲しそうな寂しそうな顔で僕を殺した。

親に相談したが変な子と笑われてしまった。それでも言い続けると病院に連れて行かれそうになったのでいうのをやめた。

殺され続けて一ヶ月が経つ頃には死ぬことに慣れてしまった。100日経つと死ぬときの怖さすら感じなくなった。300日経つ頃になると現実でもあまり痛みを感じなくなってしまった。1000日経つ頃になるともうそれが僕の日常であった。悪夢を見るだけのただの少年に。

そうして5年が経った。そう悪夢をみはじめてからちょうど5年、15歳の誕生日に突然終わりを告げた。彼女が一言

「私の名前はね、✖︎✖︎✖︎✖︎✖︎✖︎だよ。今までありがとう、さようなら」といつも以上に泣きながらでも今までにないほど美しい笑顔で僕を殺した。

その日から僕は普通の人へと悪夢を見ないただ少し痛みを感じないただの人へと。僕はいつもあれほど望んでいた普通の人になれたのに僕はどこか悲しくどこか寂しかった。


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