ソルプレッサ迷宮第7階層
Side・マナリース
マクロナリアの群れと遭遇した場所の近くにあったセーフ・エリアは、運が良いことに第7階層への入口だった。
だから私達は第7階層に降りて、そこで野営をすることにした。
ここまで降りてくるハンターはいないし、私達も疲労困憊だった上にマクロナリアと戦ったことで少し昂っちゃってたから、みんなで一晩中可愛がってもらったわ。
エオスにアプリコット様まで加わったから、大和は大変だったと思うけどね。
だけど昨日の戦闘でみんなレベルが上がったし、ミーナ、フラム、レベッカは進化までしちゃってるから、昂っちゃって仕方なかったのよ。
こんな感じで。
ヤマト・ハイドランシア・ミカミ
17歳
Lv.74
人族・エンシェントヒューマン
ユニオン:ウイング・クレスト
ハンターズギルド:アミスター王国 フィール
ハンターズランク:M
オーダーズギルド:アミスター王国 フロート アウトサイド
オーダーズランク:O
プリムローズ・ハイドランシア・ミカミ
17歳
Lv.69
獣族・エンシェントフォクシー
ユニオン:ウイング・クレスト
ハンターズギルド:アミスター王国 フィール
ハンターズランク:P
マナリース・A・ミカミ
18歳
Lv.54
人族・ハイエルフ
ユニオン:ウイング・クレスト
ハンターズギルド:アミスター王国 フロート
ハンターズランク:G-S
ユーリアナ・レイナ・アミスター
14歳
Lv.28
人族・ヒューマンハーフ・エルフ
ヒーラーズギルド:アミスター王国 フロート
ヒーラーズランク:G
フレデリカ・アマティスタ
19歳
Lv.35
人族・エルフ
ユニオン:ウイング・クレスト
オーダーズギルド:アミスター王国 メモリア アウトサイド
オーダーズランク:B-C
ミーナ・F・ミカミ
17歳
Lv.46
人族・ハイヒューマン
ユニオン:ウイング・クレスト
オーダーズギルド:アミスター王国 フロート アウトサイド
オーダーズランク:S-B
ハンターズギルド:アミスター王国 フィール
ハンターズランク:S-B
フラム・ミカミ
18歳
Lv.44
妖族・ハイウンディーネ
ユニオン:ウイング・クレスト
ハンターズギルド:アミスター王国 フィール
ハンターズランク:S-B
リディア・ハイウインド
16歳
Lv.52
竜族・ハイドラゴニュート(氷竜)
ユニオン:ウイング・クレスト
ハンターズギルド:バレンティア竜国 ドラグニア
ハンターズランク:G-S
ルディア・ハイウインド
16歳
Lv.52
竜族・ハイドラゴニュート(火竜)
ユニオン:ウイング・クレスト
ハンターズギルド:バレンティア竜国 ドラグニア
ハンターズランク:G-S
アテナ・ウィルネス・アースライト・トマリ
84歳
Lv.42
竜族・ドラゴニアン
竜名:アースライトドラゴニアン
ユニオン:ウイング・クレスト
ハンターズギルド:バレンティア竜国 ドラグニア
ハンターズランク:S-I
ラウス
13歳
Lv.48
獣族・ハイウルフィー
ユニオン:ウイング・クレスト
ハンターズギルド:アミスター王国 フィール
ハンターズランク:S
レベッカ
13歳
Lv.44
妖族・ハイウンディーネ
ユニオン:ウイング・クレスト
ハンターズギルド:アミスター王国 フィール
ハンターズランク:S-B
キャロル・ベルンシュタイン
15歳
Lv.30
人族・エルフ
ユニオン:ウイング・クレスト
ヒーラーズギルド:アミスター王国 フィエリテ
ヒーラーズランク:S
エドワード・アルベルト
19歳
Lv.28
人族・フェアリーハーフ・ドワーフ
ユニオン:ウイング・クレスト
クラフターズギルド:アミスター王国 フィール
クラフターズランク:P-G
マリーナ・アルベルト
19歳
Lv.29
竜族・フェアリーハーフ・ドラゴニュート
ユニオン:ウイング・クレスト
クラフターズギルド:アミスター王国 フィール
クラフターズランク:S
トレーダーズギルド:アミスター王国 フィール
トレーダーズランク:B
フィーナ・アルベルト
17歳
Lv.25
妖族・ハーピー
ユニオン:ウイング・クレスト
クラフターズギルド:アミスター王国 フィール
クラフターズランク:S
マリサ
20歳
Lv.33
妖族・ヴァンパイア
ユニオン:ウイング・クレスト
バトラーズギルド:アミスター王国 フロート
バトラーズランク:S
ヴィオラ
15歳
Lv.28
獣族・タイガリー
ユニオン:ウイング・クレスト
バトラーズギルド:アミスター王国 フロート
バトラーズランク:B
ユリア
14歳
Lv.26
獣族・ラビトリー
ユニオン:ウイング・クレスト
バトラーズギルド:アミスター王国 フロート
バトラーズランク:C
エオス・ウィルネス・グリーン
117歳
Lv.54
竜族・ハイドラゴニアン
竜名:グリーンドラゴニアン
ユニオン:ウイング・クレスト
バトラーズギルド:バレンティア竜国 ドラグニア
バトラーズランク:G
ハンターズギルド:バレンティア竜国 ドラグニア
ハンターズランク:G
アプリコット・ハイドランシア
36歳
Lv.36
獣族・フォクシー
ヒーラーズギルド:アミスター王国 フィール
ヒーラーズランク:G
あ、レベッカはキャロルと一緒に、ラウスに鎮めてもらってるわよ。
「昨夜は日が落ちててよく分からなかったが、マジですげえな、ここは」
「ですね」
朝食を食べながらエドとフィーナが驚いてるけど、第7階層は事前情報通り巨大湖の階層で、その湖にいくつかの島が浮かんでいるんだけど、その島はここから見えるだけでも火山だったり雪山だったりしてるから、確かに私もすごいと思うわ。
「第3階層が一番広いって話だったが、それって第7階層はほとんど未知の階層だからってこともあるんだろうな」
「ですね。おそらくですがこの第7階層が、ソルプレッサ迷宮で一番広い階層ということになると思います」
というのが大和とリディアの予想だけど、私もそう思う。
第7階層を確認したレイドは1組しかなく、そのレイドが守護者の間も確認しているんだけど、それ以外で第7階層に降りたハンターは1人もいないから、長らく第7階層は湖と島の階層としか認識されていなかった。
一応島によって環境が異なるってことは知られていたけど、それでもここまで広いとは思われていなかったわ。
「これ、普通に探索したら、何日かかるんですかね?」
「1日や2日じゃ無理ね。島と島の行き来は橋が架かってるからそれで行けるけど、湖に生息してる魔物が襲ってくることもあるそうだから、常に気を配っておく必要もあるわ」
今日と明日はこの第7階層で狩りをするけど、どこまで回れるかはわからない。
だけどフラムの言うように、たった2日じゃ全部回るのは不可能なほど広いわ。
島と島を繋ぐ橋は、だいたい獣車で30分ほどあれば渡り切れそうなんだけど、湖の階層というように当然湖にも魔物は生息している。
橋は広いし、水中に生息している魔物は陸に上げてしまえばモンスターズランクが1つ下がるとも言われてるから、橋の上でも十分に戦うことはできるんだけど、確かに要警戒だわ。
「でも守護者の間は、島を3つほど越えた先なんでしょう?」
「そう言われてますね。なので今日は、最初にその守護者の間を目指そうと思ってます」
アプリコット様に今日の予定を伝える大和だけど、確かに攻略がメインなんだから守護者の間を確認しておく必要はあるし、守護者の間はセーフ・エリアに隣接してるそうだから、拠点にするにはもってこいね。
「さて、それじゃそろそろ行きましょうか」
「そうしよう。この島は森とかある普通の島っぽいけど、次の島は砂ばっかりだから、移動にも時間かかりそうだし」
プリムとルディアがそう言って出発準備を整えるけど、確かに次の島は面倒なのよね。
私達が今いる島は普通の草原に森、あとは小山があって、第6階層と繋がっているセーフ・エリアは小山の頂上にある。
だから階層の様子がよくわかるんだけど、この島と橋続きになっている島は一面が砂で覆われているから、第3階層を思い出さずにはいられないわ。
しかもその次の島は火山っぽいから、面倒が続くのよ。
「砂の島には土属性、火山の島には火属性ドラグーンがいるだろうから、少し探索してもいいな」
「いいわね。特に火属性のドラグーンは、あたしにとってもありがたいわ」
大和とプリムがそんなことを言ってるけど、土属性ドラグーンはミーナ、リディア、アテナ、エドに、火属性ドラグーンはプリム、ミーナ、ルディア、ユリアに使えるから、私達としても素材を確保する優先度は高い。
ミーナは土属性に適正があるけど、ハイヒューマンに進化したことで火属性にも適正が出てきたから、土属性ドラグーンの革をメインにして、火属性ドラグーンの革を継ぎ足すってことになるかしら?
あと橋を渡ってる最中とか湖畔を歩いてる時に襲ってくる水属性ドラグーンは大和、ユーリ、フラム、マリーナ、レベッカに使えるし、アプリコット様も水属性に適正があるから、こちらも欲しいところね。
氷属性は第6層でアイス・ドラグーンを狩ってあるからいいとして、あとは風雷光闇の4属性だけど、これはそれらしい島を探すしかないわね。
風と雷はともかく、光と闇のドラグーンなんて、どこに生息してるのかさっぱり分からないけど。
「あー、確かに光属性と闇属性のドラグーンがどこに生息してるかなんて、分かりにくいよな」
「確かにね。だけどそれも、探索していれば分かるでしょ」
「ですね。ですがドラグーン、というかMランクモンスターが相手となると、いくら私達が進化したとはいえ、大した戦力にはなりません」
「そうですね。大和さんとプリムさんが主戦力で、私達は援護に徹するべきでしょうか」
私の呟きを聞き取った大和とプリムも、光属性と闇属性のドラグーンがどこに生息してるか分からないって言ってるけど、代わりに足で探せばいいとも言ってるわね。
ミーナやフラムも同意見みたいだけど、同時に正面切って戦うのは大和とプリムの2人で、自分達は援護に徹するつもりだわ。
昨日の戦闘でハイクラスに進化したミーナとフラムだけど、それでもMランクモンスターの相手は厳しいものがある。
瑠璃色銀の武器を使ってるから、Pランクモンスターまでなら何とかなると思うし、実際に何とかしたんだけど、Mランクモンスターは文字通り1ランク上だから、攻撃力も防御力も、魔力までも段違いに高い。
だから私達じゃ正面から戦うことは難しいから、Mランクモンスターですらその辺の魔物と同じように倒せる大和とプリムがってことになるのは当然なんだけど、そうなるとまた面倒なことになりかねない。
だけどそれも想定してるし、いつまでも隠し通せるとも思ってないから、私達としても覚悟を決めるしかないのよね。
「よし、全員乗ったな。それじゃ行こう」
「ええ。オネスト、お願いね」
今回獣車を引くのは、アプリコット様の従魔オネストよ。
大和のジェイド、プリムのフロライトは主戦力になり得るから、獣車を引かせるワケにはいかない。
私のスピカとミーナのブリーズは2匹でないと獣車を引けないし、その上スピカはウォー・ホースに進化してるから、獣車を引かせると私の戦力が低下する。
ブリーズはまだ進化してないけど1匹だけじゃ獣車を引けないから、消去法でオネストに引いてもらうしかないのよ。
オネストは臆病な子だけど、アプリコット様はもちろん大和やプリムにも懐いてるし、2人がいれば不意打ちを受けても何とかなるから、オネストも頑張ってくれてるの。
アプリコット様が指示を出すと、オネストは一声鳴いてから、ゆっくりと獣車を引いて歩き始めた。
いよいよソルプレッサ迷宮最下層の探索開始ね。
ドラグーンを狩るのはもちろんだけど、ここにいるMランクモンスターはドラグーンだけじゃないから、何がいるのか、怖いけど楽しみでもあるわ。
大和とプリムに頼り切りだけど、いずれは私も何とかできるようにしたいものだわ。




