神の裁量
こんばんは、主人公2人に過度な心配をかけながらも執筆中の遊月奈喩多です!
カイルとルキウスは、それぞれの旅を続けていきます。
彼らの道が再び交わるときは来るのでしょうか……!?
本編スタートです!
「キミたちがどう足掻こうと、どうせシナリオは変わらない。ならいっそ、余計な恐怖や苦労をしなくたっていいじゃないか。ボクと戻れ、ルキウス。それで全て終わる」
突如クレーターと化したヴァイデ集落を呆然と見つめるルキウスを嗤うように現れた黒衣の少年、ノックス。彼は以前にも、その圧倒的とも言える能力――爆発と風を同時に操ることでルキウスとカイルを追い詰めていた。しかし騒ぎを聞きつけた街の住民たちの助けによって、ルキウスたちはすんでのところで彼の魔手から逃れたのだった。
ルキウスの傍らに立ち、ノックスが使う能力が「風」の擬似能力であることを見抜いたエスタは、ルキウスたちから聞いていた謎――同時に2種類の能力を操ったというノックスの正体を見極めることに失敗したことに歯噛みしている。そんなエスタを嘲笑うように、ノックスは口を開いた。
「あのときはエスタ=グラディウス、アナタの能力を避けなくてはならなかった。まだ擬似能力を手に入れていなかったからね。……それに、予定外の邪魔も入った」
忌々しげに左腕を擦るノックス。そこにはもう傷など残ってはいないが、彼の心にはその傷をつけた人間の少年の瞳が苛立たしい屈辱とともに焼きついていた。
「しかし、今はそれらを心配する必要はない。ルキウス、今度こそキミを連れ帰ってみせるよ」
言うが早いか、ノックスの体は風のように周囲の空気に溶け、瞬時にルキウスの前に現れた。
そしてルキウスがそれを視認するよりも速く、その体は為す術なく砂の上に組み伏せられた!
「ルキウス、――――――っ!!」
慌てて近寄ろうとするエスタの眼前に砂嵐を発生させ、黒衣の少年は笑う。
砂嵐に阻まれて前に進めないエスタから距離を取るように、そのままルキウスの手首を掴んで移動する。風に紛れることのできる今のノックスの動きは、エスタでは追うことができないものだった。
しかし。
「離せ!」
ルキウスは一声と同時に、能力を発動させる。
高速で移動するノックスに対し、ルキウスが使ったのはその場への移動。
ルキウスの体は一瞬だけトルッペン砂漠から消え、それによってノックスの拘束から解放される! それに気付いたノックスは舌打ちをしながら後方へ――尚もルキウスを捕らえようと――手を伸ばすが、その手はルキウスには届かない。
難を逃れたルキウスに憎々しげな視線を向けながら、ノックスは一方で感心もしていた。
ルキウスの持つ……そして彼の主であるニュイ=サンブルが手に入れようとしている空間転移の能力は、空間の制約を受けず、使い方によっては自由自在に空間を操ることが出来るであろう性能の代償として、能力核である目への負担以上に体力の消耗から多用できない点があった。事実、ルキウスも度重なる「調整」で下げられた体力の中では少し離れた場所への移動すらも2度はできない状態であった。
しかし、このように「同一座標への移動」をできるのならば、より少ない負担でこの能力を行使することができるだろう。それは、単なる空間の移動とだけ捉えていた頃には見えなかった可能性だ。それを理解したノックスは、にやりと笑う。
「キミはやはりボクらにとって必要な存在だったらしいね、ルキウス」
その不敵な笑みに、ルキウスは直感的に「止めなければ」と感じ、空間を移動しようとする。
パンッ
乾いた音がしたのを感じたと同時に、肩から熱が全身に駆け巡り、力が抜ける。
「……っ!!」
「ルキウス!」
エスタの慌てた声が、少し遠い。
どうやら、デゼールロジエで遭遇した時にも使っていた武器――銃というらしい――で撃たれてしまったようだ。ルキウスはどこか他人事のようにそのことを理解すると同時に、右肩から熱を追いかけるように拡散していく痛みに意識を奪われる。肩から流れる血が砂の上に落ちて、風に流されていく。
その光景すら、どこか他人事のように――物語の出来事を俯瞰しているように――遠く感じられた。
「待ってろ、ルキウス! 今傷に効く薬を、」
「させないよ、エスタ=グラディウス」
膝を折って地面に崩れ落ちたルキウスのもとへ駆け寄ろうとするエスタに鋭い声と冷たい銃口を向けるノックスは、しかし額に先程まではかいていなかった汗を滲ませている。
「この少年の能力は、我々にとって必要なものなんだ。本来ならこうして外に出られていること自体都合が悪い。彼には大人しく帰って来てもらう。下手に手を出させるわけにはいかないんだ」
余裕の表情を浮かべてはいるが、呼吸が荒い。
……やつの使っている「風」の能力は、相当の負荷がかかるものらしい。そして、身体的な疲労よりもむしろ苛立ちが強いように見える。
いや、苛立ちというよりも、焦りだろうか。
エスタは、注意深くノックスの様子を観察する。しかし、同時にエスタは急いでこの膠着状態を打開しなくてはならなかった。
汗を滲ませてエスタに銃口を向けているノックスの後ろで、ルキウスは半ば意識を失ったかのように動かない。恐らくはただの銃ではなく、強力な麻酔効果のある銃で撃たれた可能性がある。ノックスがルキウスの捕獲を目的にしてそうした弾丸を持ち込んだのだろうか。ならば、麻酔以外の能力が込められた弾丸を持っていてもおかしくはない。
そして、こうしてエスタが手を拱いている間にも、ルキウスの体からは血液が流れ出ている。
何か手を打たなくては。
エスタが「解析」の能力でノックスを含めた周囲を視るのと、ノックスが焦ったように銃の引き金を引くのは、ほとんど同時だった。
エスタはその能力を、弾丸の軌道を視ることに集中させざるをえなくなった。逆に言えば、集中さえしていれば一瞬の間に迫り来る弾丸の動きすらも正確に視ることができる。
しかし。
自分に向けてまっすぐ伸びる軌道に歪みはなく、視えるのみのエスタにはどうすることもできない。視えたところで、それをかわす為に弾丸を上回る速度で動くようなことは、エスタにはできなかった。
そして、迫った弾丸がエスタの体を通り抜けた。
「カイル……だよな? カイル=エヴァーリヴ?」
医務室の奥から現れた背の高い医務員は、青年というにはまだ幼さの残る顔を綻ばせてカイルに近づいてくる。そしてカイルの方も、彼のそんな様子に破顔した。
「カルロだよね。医者になりたいって昔から言ってたけど……、まさかここの医務室にいるなんて!」
つい最近ここに配属されたんだよ――そう言って、リンゴの痣がある褐色の頬を掻いている医務員の名前はカルロ=コンキーリャ。カイルより少し年上の幼馴染であり、幼い頃のカイルにとっては実姉ほどではないにしても、困ったときについつい頼ってしまうお兄さん……という感じだった。そしてカイルがある程度成長してからも親友といってもいい存在だった。
そしてカイルの姉、リリア=エヴァーリヴの恋人でもあった。
付き合い始めた頃に聞いた話では、カルロは幼い頃からリリアに憧れていたようで、告白しようと決意した日からしばらくの間、神経が昂って眠れない夜が続いていたらしい。そして想いを告げた後に受け入れられたことについても信じられず、体が長く続いた不眠に耐え切れず、とうとう眠って夢でも見てしまったのだと錯覚しまうほどで、その場に居合わせたカイルは、『カイル、ちょっと俺のこと殴ってくんない?』と言われて当惑した。
それすらも、今では遠く懐かしく、明るい思い出だが。
「そうか、俺は今、カイルの近くにいるんだよな……」
カルロは感慨深げに呟いて、カイルの頭を撫でる。
「ちょ、ちょっ……、カルロ!?」
まるで幼い子どもにするかのようなその行為に戸惑いながらも、カイルはその手をどけようとは思えなかった。「ちょっとの間、こうさせててくれ」というカルロの呟きがカイルの心に刺さったというのももちろんある。
そして、頭にじわじわと広がっていく手のひらの温度。
中央収容所に連れて行かれる前のカイルにとっては日常だった温もり。久しく――カイルがこの「日常」から引き離された数年の間、感じられていなかったもの。どうしてか、涙が溢れそうになる。
カルロは、そんなカイルを静かに見つめる。
「カイル……。ここのやつに色々聞いてはいたけど、お前ここで大変な目に遭ってたんだな」
「……っ!」
それは恐らく、悪意を含んだ吹聴。
昔の自分を知ってくれている人には、知られたくなかった秘密もきっと彼の耳には入っているのだろう。相当な悪意を持って、事実以上に汚らわしい脚色を施されて。
その話を聞いた彼は、自分のことをどう思ったのだろう。
軽蔑しただろうか。
嫌悪感を持っただろうか。
ロドリーゴに穢されたときの、周囲の冷笑が脳裏に蘇る。
思わず体を固くしたカイルを、カルロは優しく抱きしめる。「守ってやれなくて、悪かった……」と震える声で呟くカルロの吐息と、確かな温度を持った水滴が、カイルの柔らかい髪を叩く。優しく、力強い抱擁と声音に、カイルの中で何かが溶けた。
堪えようとしていた感情が、目から止めどなく溢れ出る。
立っていられないほどに力が抜けていき、自力では支えられなくなった体をカルロの胸に預けて、カイルは泣いた。
カルロに連れられて入った奥の部屋でも疲れ果ててしまうまで、カイルは声を上げて泣き続けた
そしてカイルが落ち着いた頃を見計らって、カルロは医務員用に設けられている控え室からハーブティーを持ってきて飲ませてくれた。カモミールの甘い香りに、カイルは少しだけ心が安らいだように感じた。
「もう大丈夫か?」
カルロが、こちらを心配そうに覗き込んでくる。
その顔にカイルは頷き、そして尋ねる。
「そういえばずっと僕に付きっきりになってくれてたけど、大丈夫だったの?」
当然のことながら、医務室はここに収監されている全員に開放されている施設だ。特に危険度が高いと判断された者の場合はここを訪れる際に看守の付き添いが不可欠とされているが、それ以外は基本的に立ち入りは自由である。
だから、医務室は設備拡張が求められているくらいに忙しいのだと、いつも世話をしてくれる熊のような医務員から聞いたことがある。もっとも、彼の口ぶりは冗談めいていたのでどこまで切迫しているかはわからなかったが、ただ忙しいことは事実のようだったため、カイルとしてはカルロに付き添ってもらったことをありがたく思う反面、迷惑にならなかったか少し気になった。
「ん? あぁ、大丈夫大丈夫。今日は俺が来てから1番ってくらい暇な日だったし、それに医務員も多い日だったからさ」
な、ベアさん!と、カルロは控え室の奥でなにか軽食をとっているらしい熊のような医務員に声をかける。「ベアさん」は2人の方を振り返り、にっこりと優しく笑ってから「そうだよ、カイル。君が心配するようなことはないんだからね」と答えた。
「それとカルロ、さっき使った薬品の残量を記録し忘れないように」
「了解です……!」
緊張気味に答えたあとに、カイルに「あの人、怒ると怖ぇんだよ」と囁いた。
「聞こえてるぞ~」
「すっ、すんません!!」
慌てて謝るカルロの姿が、外で暮らしていた頃に近所でイタズラしたことを知られて謝っていた姿に重なって、思わず噴き出すカイル。「あ、ちょっ笑うなよー!」とカイルを指差すカルロ。
まるで昔に戻ったみたいだ。
そこに2人を見守るリリアの姿があったら、本当に。
「リリアさんがここにいてくれてたら、あの頃のままなのにな……」
ふとカイルが思ったことを、カルロも思ったのだろう。ふと呟かれたその言葉は、2人の間に流れる空気を少しだけ重くした。
と、カルロは慌てたように「ま、まぁな!」と声を張る。
「とにかく! 何かあったらいつでも来ていいからさ。俺にできることがあったら、何でも力になるから」
その声には、真剣な優しさが込められていて。
だからカイルはこの収容所に入れられてから恐らく初めて、無理のない笑顔で「うん、ありがとう」と答えを返すことができた。
追憶で煌く青空の下、柔らかな輝きを放つココア色の髪が静かに揺れていた。
風の吹き荒ぶトルッペン砂漠。
迫った弾丸は、エスタの体を通り抜けた!
「…………!?」
しかし、覚悟していた痛みや熱、死に近付く冷たい静寂がまるで訪れないことに、エスタは困惑した。しかし、自分の体を貫くはずだった弾丸が背後へと消えていく様を振り返って視認して、当たるはずだった自分の体には当たらずに通り過ぎたのだということに思い至り、どのようにしてその現象が発生したのかを察して、その「能力」の有様に空恐ろしい気さえした。
どうやら、ルキウスがその能力によって空間を操作して、エスタを一瞬だけ違う空間に移動させて戻すということをやってのけたらしい。同一座標への空間転移。それは先程ルキウスがノックスの拘束から抜け出した時に使ったのと同じ方法である。
しかし。
ルキウスの体力では――自身を数回移動させただけで気を失ってしまうほどの体力では――できるようなことではないように感じられた。
そもそも、ルキウスのように「移動」を主とする能力は、「自身の」移動のみが対象となる例が多い。というより、旅をしてきた中でも、そしてエデンのことを調べる上で手に入れた資料の中でも今ルキウスが行なったような――少し離れた位置にいる自身以外の対象物を移動させるといった――例は、見られなかった。
ルキウスの能力は、単なる「空間移動」ではないのか……?
エスタは、彼の能力について疑問を抱くことになった。
そしてそれは、ノックスにとっても同じだったらしい。
「まさか、もう出てしまうとは。どこまでもイレギュラーが続く……! ならば尚の事、ルキウスを知るアナタたちにはここで消えてもらわなくてはならないな!」
苦々しく呟くが早いか、ノックスはエスタめがけて走る!
身体能力故か、その速度は並みの魔族を遥かに凌ぎ、百数十メートル離れた距離を一瞬で詰める。
息を呑むエスタ。
まさか、ここまで速いとは……!?
戸惑うエスタを嘲るように口角をあげ、ノックスは本気の――その力でエスタの体を貫いてしまおうとでも言うような――突きを繰り出す。
肉が砕ける音が響く。
「……!? エスタ=グラディウス…………!!」
しかし、ノックスの拳がエスタの胸を貫くことはなかった。
ノックスが突き出した右腕は、エスタの放った銃弾によって胸に届く前に、破壊された。
「オレには、対応できるかどうかはともかくとして、お前がどうやってオレを殺そうとするかを視ることができる。忘れたのか?」
静かな問いに対して呻き声で答えるノックス。
その右腕は、文字通り破壊されていた。
肘の辺りから神経が断裂しているのだろうか、だらりとぶら下がった右腕ではもはや戦うことはおろか、日常生活すらできないだろう。そして、直接銃弾に触れたらしい拳に至っては原型を留めない形状になっており、ところどころ皮膚が破れ、腕からもおびただしい量の血液が流れ出しているらしかった。
「ぐっ……!」
「ノックスとか言ったか。もう終わりにしろ。オレはこいつをお前らなんかに渡すつもりはないし、何よりお前らの計画はどうあっても必ず挫いてみせる。まぁ、オレがどうこうしなくてもいずれは破綻するだろうがな」
ルキウスやカイルと話している時とは似つかない、冷たい声。
エデンの中枢に位置する者に対するエスタの憎悪の形が窺えるような声音だった。
「その気になれば、お前を生かしておくこともできる。もっとも、お前の意思通りに動かせる体ではないだろうがな」
銃口を向けるエスタ。
形勢は完全に逆転していた。
エスタの目的はあくまで「エデンの蛇プロジェクト」と呼ばれるエデンの深奥で続けられている計画の頓挫だ。そして今では、エデンから連れ出したルキウスを、守ることだ。
その為に、今この敵を退けなくてはならない……!
銃の引き金を、静かに引く。
「今、アナタはボクを殺すことしか考えていないね?」
ノックスの囁きが、静かな砂漠に響いた。
「――――!?」
エスタが気付いたときには、もう遅かった。
「ルキウス!!」
振り返ったエスタの目の前で、ノックスと一緒に来ていたのだろうエデンの研究員らしき数人が、ルキウスを引きずってどこかに連れて行こうとしている。慌てて駆け寄ろうとしたエスタの腕を、ノックスの左腕が強く掴む。
「!? くそっ、貴様……!」
「フフフ……行かせはしないよ、エスタ=グラディウス。ボクにとってはあくまで『エデンの蛇』の完成が最優先だ。ルキウスの奪還がね!」
不敵に笑うノックス。
エスタは、自分の迂闊さを呪った。復讐心に囚われた一瞬の隙を突かれて、守りたいと思っていたものを目の前で奪われてしまう。あのとき、妹を殺されたときと同じ後悔を、また繰り返すことになる!
エスタの脳裏に、当時の痛みが蘇る。
そのとき。
「さっさと避けろ、エスタの旦那!!」
野太い声が聞こえたかと思うと、小さな叫び声とともに自分の腕を掴んでいた黒衣の少年が横に吹き飛んだ! 代わりに目の前には、幌馬車の車輪。
「何やってんだ旦那! ルキウスが連れて行かれちまうぞ!」
見上げた先では、いつの間にか機械馬と馬車の修理を済ませていたのか、こちらに向かって手を伸ばしているフランツの姿があった。
「早く乗れって、じれったい!」
言いながら、半ば呆然としているエスタを馬車に引き上げ、再び機械馬を走らせ、ルキウスを連れて行こうとするエデンの一行に、轢かんばかりの勢いでぶつかる!
「旦那!」
「あぁ!」
エスタは、フランツがギリギリまで寄せたタイミングを正確に把握し、ぐったりしたまま動かないルキウスを馬車に引き上げる!
「このままテラニグラに向かっていいか、旦那!?」
「あぁ、頼む!」
フランツが操縦する機械馬は、真っ直ぐに目的地に向かう。
地面に倒れる追っ手たちは、立ち所に砂漠の果てに遠ざかっていく。
馬車に揺られて、眠っているルキウスの体が幾度か跳ねる。
「悪いな、急拵えで安定性はちょっと難有りだ。テラニグラに着いたら直しておいてくれ」
「あぁ……。ありがとうな、フランツ」
目まぐるしく流れていく砂漠の景色を窓の外に眺めながら、エスタは何とか助かった幸運を噛み締める。同時に、ヴァイデ集落で抱いた「疑惑」を思い、小さからぬ暗雲が心に立ち込めるのを感じてもいた。
そして、白い市門が見えて。
『個人コード認証しました。エスタ=グラディウス様、お帰りなさいませ』
エスタたちは、世界有数の巨大商業都市テラニグラに足を踏み入れた。
こんばんは、今年最後の投稿となりました、遊月奈喩多です!
カイルとルキウスは、それぞれ新しい局面を迎えました(ルキウスは気絶していますが)。友人との再会、新天地への到着。果たして彼らの物語は何処に向かっていくのか……!?
ちょっとずつ新しい生活スタイルにも慣れてきて、もしかしたら来年は今年よりもペースを掴めるかも知れませんので、よろしくお願いします!
それでは、また次回。
ではではっ!